「君が代」条例は憲法違反! 不起立減給処分取消を求めて提訴
辻谷 博子(提訴者・写真中央)
本日(1月20日)、大阪地裁へ「君が代」の違憲性を問う、不起立減給処分取消裁判を提訴しました。
先日(1月14日)、大阪府教育委員会は、ふたたび、大阪府立学校ならびに高等学校の校長に対して、卒業式・入学式における教職員の「君が代」起立斉唱を目視・現認し、報告せよとの、いわゆる「口元チェック」通知を発出しました。
2011年6月大阪において「君が代」強制条例が制定され、教育長通達・職務命令・処分により、学校へ「君が代」強制の嵐が吹き荒れています。二度目の「口元チェック」通知により、現場は、ますます委縮していくことが予想されます。
私は、教育基本条例(職員基本条例)制定後、初めての「君が代」不起立で戒告処分を受け、昨年の卒業式で減給処分を受けました。また、再任用も拒否されました。
奇妙な言い方になるかもしれませんが、処分された者の責任として、「減給」処分取消を大阪府地方裁判所に提起することにしました。
処分取消を訴えるなかで、私が最も問題としたいことは、大阪府「君が代」条例ならびに職員基本条例が憲法に違反するものであるということです。条例をこのままにしておくわけにはいきません。
翻ってみると、「君が代」処分撤回裁判は、北九州にはじまり、東京、大阪と、まるでバトンリレーのように受け継がれて来ました。その一端を担うことに責任と、ある種の誇りさえ感じています。しかし、司法が教育を理解するまでは、まだまだ裁判を重ねていく必要があります。私の次にはさらなるリレーランナーが現れ来るに相違ありません。
教育委員会制度の改悪、教科書新検定基準への改定、首相の靖国参拝、その文脈のなかで、改めて教育への「君が代」強制を考えてみると、それが戦争につながっていくことが明白になりつつ今、この裁判を意義は大きいと考えています。どうぞ今後ともご支援をよろしくお願いします。
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