県内でも食品の値上げ相次ぐ 価格維持「限界」
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昨年4月の消費税増税から1日でちょうど1年。円安による原材料価格の高騰が追い打ちをかけ、食料品の値上げが相次いでいる。価格維持に努めてきた秋田県内の小売店の中には一部商品の値上げに踏み切ったところもあり、消費者の財布のひもはなかなか緩みそうにない。
秋田市広面のいとく秋田東店では増税以降、利用客の買い物の仕方に変化が見られるという。石川広孝店長(52)は「『ついで買い』が減った。ポイントカードをうまく使う人が増えており、ポイント3倍の日は来客数も客単価も普段の約1・5倍に増える」と話す。
食品加工業者も対応に苦慮している。横手市のある洋菓子店は4月から全商品を10〜20円値上げすることに決めた。担当者は「乳製品や小麦、砂糖、ナッツ類など原材料のほとんどが値上がりしている。これまで価格転嫁はしないよう我慢してきたが、限界だ」と話した。