2012年1月1日
2012年 新年のメッセージ
社会民主党党首
福島みずほ
3月11日の前と後で世界は変わってしまった。
私たちは、あまりに大変な経験と現実を経て、「今までとは違う社会」をつくらなければならないと思う。政治の優先順位も変えなければならない。
被災地では、まち全体がなくなっていて、港は破壊され、雇用の場も失われていた。
また福島原発の近くに住む人たちは、着の身着のまま避難し、ふるさとに戻れず、実に多くの人たちが今も放射性物質に脅えている。待ったなし。だからこそ政治の出番である。
政治が大奮闘しなければならないときである。
そして原発推進から脱原発へ。
しっかりと自然エネルギーの促進へと政治の舵を切るべきだと考えている。原発はいったん事故が起きると人間がコントロールできないものとなる。事故が起きなくても大量の放射性廃棄物の処分について解決策はない。今も、放射性物質が海や山や大地や水に降り注ぎ、空気や食べ物を通じて、私たちは内部被曝していく。
私はある子どもに言われた。
「あなたたちが大人がエネルギー政策を転換できなかったから、私たち子どもが未来へ向かってツケを払わなければならない。あなたたち大人のせいだ」と。その通り。現在と未来の命に対する侵害行為を引き起こしている。
原発がなくてもやっていける。社民党は、「脱原発アクションプログラム」を発表した。
今こそ、「国策」としてやってきた原発推進を変え、自然エネルギーを促進していこう!
そのためにあらゆる人と力を合わせたい。新しいたくさんの出会いに感謝し、2012年もよろしくお願いします。
2012年が少しでもいい年になりますように!