社民党府中支部協議会
代表 小川 敏男
2016年度使用中学校教科書の民主的な採択に
ついてのお願い
冠省、2016年度使用される中学校教科書の調査研究が進められています。
県内では、前回(2012)の採択で呉市が公民・歴史を、尾道市は公民をいずれも育鵬社の教科書を採択しています。
2015年度使用中学校教科書採択で、府中市は社会科教科書において育鵬社が採択されるのではないかという危機感が広がっています。
育鵬社歴史教科書には、戦争における加害・被害の実態について詳しく書かれていない一方、戦争美化につながるような内容が書かれています。公民教科書には、個人より国家を、人権より義務を優先させる内容の記述がされています。
つきましては、次のとりくみをよろしくお願いします。
記
1.府中市教育委員会委員にハガキを送る。
①送り先住所
〒726-0003 府中市元町1番地5
府中市教育委員会気付
②送り先宛名
委員長 田中 幸夫(たなか ゆきお)様
委員長職務代理者 井上 博昭(いのうえ ひろあき)様
委員 骨田 るり子(ほねた るりこ)様
委員 古川 一雄(ふるかわ かずお)様
教育長 平谷 昭彦(ひらたに あきひこ)様
③差し出し宛名
・自分の名前、住所等を書いてください。(匿名、一市民でもOK)
なお、姑息にも府中市教育委員会は私たちの動きから4年前は8月はじめに行った教科書決定の教育委員会議を7月29日(水)に前倒ししたので28日(火)までに届くようお願いいたします。
2.要請内容について
※ ① 観点を参考にして、自分の言葉で工夫して書いてください。
委員に訴えていくので、それぞれの思いを伝えてください。
観点例
〈採択に関わって〉
今年の採択においては,府中市教育委員会が決定された基本方針に則り,調査研究や答申された内容,市民の意見を十分に尊重した採択をされることを強く要請します。また,答申内容が適切でないなら,その論拠を明らかにし,調査研究や答申を再度やり直すという民主的な手順をふんだ採択を要請します。
〈内容に関わって〉
○子どもたちにとって、教科書は楽しく、わかりやすいものでなければなりません。知的好奇心を刺激し、主体的に考えることができる教科書であるかどうかが重要な視点です。一方的な価値感や意見しかとりあげない偏った教科書ではなく、さまざまな価値感や意見をとりあげ、多様な考え方ができる教科書を採択されることを強く要請します。
○歴史は立場によってさまざまな見方がありますが、史実をふまえることによって、初めて子どもたちが多面的に歴史について考えることができます。歴史学の研究に基づいて、史実が正しく扱われている歴史教科書を採択されることを強く要請します。
○国際社会では、多様性や人権を尊重し、共生することが重要です。戦争は最大の人権侵害であり、地球から戦争をなくしていくことが人類の課題です。戦争を美化することなく、平和への希望につながる内容の公民や歴史教科書を採択されることを強く要請します。
○教科書は子どもたちが自ら考え、友だちや教員がともに意見を交換する中で学んでいくための資料であるべきです。広い視野に立ち、ともに学びあうための学習プロセスが配置されている教科書を採択されることを強く要請します。
○今年は戦後70年の節目の年です。8月6日の原爆投下による多くの犠牲者の御霊に応える平和の心を大切にする視点の教科書を採択してください。
※上記は例ですので、さまざまな観点から要請してください。
「開かれた教科書採択を」リーフレット等を参照してください。