日々の戯れ

鈴柩の頼りない脳細胞に代わる記憶

蓚(スイバ)

2007-05-16 | 写真

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タンポポの種がひっかかっている植物が

今日の主役「蓚(スイバ)」

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これも雑草シリーズ

酸葉」酸っぱい葉とも書く

別名が「酸模(すかんぽ)」(これも酸っぱいということ)

酸っぱいことがアイデンティティになっている草だね

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子どもの頃父親と一緒に歩くと

スイバを見つけるたびに

「昔の子供はおやつにこんなものしか食えなかった」

と言って

毟っては口にするのだった

「お前も食って見ろ」と言われて

食ってみたのは最初の時だけだった

酸っぱい酸っぱい

成分はシュウ酸(蓚酸)

蓚酸の「蓚」はスイバの事だ

昨日紹介したカルボキシル基が2つ付いた酸だ

蓚酸(しゅうさん)

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フランス料理では

「ソレル」とか「ソレイユ」とかいうしゃれた名前で

立派な食材となっている

だから父も「こんなものしか」と

卑下することはないのだろう

もちろん

調理もせずに食べすぎてはいけない 

 

どこにでもある草だが

スイバは面白い奴で

オスとメスがあるのだ

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上の写真は雌株

雌花の方が色鮮やか

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上の写真が雄株

雄花は稲のような花だ

そして下の写真

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これはスイバの実

 

水彩画の蜉蝣のような 君の細い腕がふわりと
ぼくの替わりに宙を抱く 蛍祭りの夕間暮れ
時折 君が散りばめた 土産代わりの町言葉
空回り 立ち止まり 大人びた分だけ遠ざかる
きらきら輝き覚えた 君を見上げるように
すかんぽの小さな花が 埃だらけで揺れているよ 

              (さだまさし「風の篝火」)

コメント
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