すとう信彦 & his band

社会起業家(チェンジメーカー)首藤信彦の日常活動とその仲間たち

キルギス行き

2010-08-24 00:29:14 | Weblog
昨日8月23日、千鳥が淵にてシベリア・モンゴル抑留者慰霊祭。猛暑の中、生存者もご遺族も90前後となった中で、長時間の慰霊祭は体力的に限界だと思う。6月にシベリア抑留者への補償とシベリア抑留の真相解明を約した特措法が成立したが、責任者の長妻厚生労働大臣、鳩山前首相、円議連代表も参加。外務・防衛で大臣はもとより政務官も参列しないのは、どういうことだろうか?献花の後、国のかたちの集会に駆けつけたが、カメラやフラッシュに辟易した。そんなに大げさに一人一人の写真をとるようなテーマかと思う。マスコミもいいかげんに政局ではなく、政治と政策にこそ関心をもってもらいたいものだ。
さて、今日はソウル経由で政変後のキルギスに向かう。10月に民主化を決定つける選挙が実施されるので、その準備状況監視と、主要政党との意見交換がある。女性闘士として名高いオトンバエワ大統領とのアポは申し込んでいるが、果たしてこのような緊張した状況の中で実現するか、心配のところだ。
ところで、このキルギスでも、シベリア抑留者がこの地まで送られて、保養所の建設に従事した。ウズベキスタンでは多くの死者を出し、墓所も整備されているが、ここキルギスでは125名全員が生きて帰国した。先日もイシククル湖畔で保養所の建設に携わったTさんと面談することができた。いまだにカクシャクとしていて、当時の生々しい様子を伺うことができた。その保養所もまだ現役で現地に貢献している。その様子も視察する予定だ。しかし、その場所こそが、玄奘三蔵が天山山脈を越えてたどり着いた湖畔だというのも、因縁を感じないわけにはいかない。