すとう信彦 & his band

社会起業家(チェンジメーカー)首藤信彦の日常活動とその仲間たち

ソウルで考える

2010-08-22 16:26:35 | Weblog
日韓議連の議員交流ということでソウルに滞在していました。今回は日韓未来フォーラムで、両国の議員とメディア関係者が本音で語り合う...というのが主たる目的でした。前日に日本で韓国議員団が来て、議院会館で首相談話について厳しい批判をしていましたが、日韓未来フォーラムでは「未来志向」がテーマなので、過去現在の対立をどのように未来に生かしていくかという論調が多かった。小生は北東アジアのICTをベースとしたスマートアライアンスについて触れた。
今回の議論で韓国側からの主張に浮かび上がってきたのは中国脅威論で、韓国側のG2反応というのは、正直言ってこれまで把握していなかった。日韓関係や議員交流に新たなスポットが当たるのもむべなるかなと思いましたね。
意見交換は会議が終わってからの非公式会合というか、一杯やりながらの議論の方が白熱しました。韓国では「爆弾」というのが、はやっていて、これはビールに焼酎入りのショットグラスを投げ込んで、一気飲みして、空のグラスをカラカラいわせる...というようなものですが、その逆の「水爆」や赤ワインの「ドラキュラ」などバリエーションも豊富なようです。
まあ、正直言って、これまでの日韓議員交流というのは、自民党のMとかNさんなどに代表される酒席談合みたいな感じで捉えていて、民主党というかリベラル派の議員はあまり良い感情を持っていなかった。小生も日ごろはほとんど外で酒を飲まないので、対応に苦慮しましたが、まあ、まったく飲めないわけではないから、多少お付き合いをしました。
しかし、韓国の政治家は酒に強いだけでなく、専門知識も世界観も精神力も日本の一般の政治家とは比べようがないほど高いと実感しましたね。昨今の韓国の産業界の隆盛を見るに付け、劣悪な条件下で必死に国を立て直していった韓国の政治家に、共感を感じるところがありました。