桂英史が黒瀬陽平の「芸大不合格者展」を批判するのは不当であろうが、岡崎乾二郎であれば話は違ってくる。そのことは他でもなく黒瀬自身がよく分かっているはずだ。岡崎に「問題外」とされることの意味を、よく分かっているはずなのである。批評の達観者たる岡崎に「人間関係」は通用しない。ユーストリームでいくら「泣き」を入れても、そんなものに感情移入するはずがないのだ。そして岡崎に対しては東浩紀も村上隆も手が出せないゆえ、いま黒瀬は孤立無援である。ショックのあまり、この色白の男の娘がついに生理不順にならなければよいのだが......。
「黒瀬君の職場の問題」について語る岡崎乾二郎
「黒瀬君の職場の問題」について語る岡崎乾二郎