SUPER FLAT 2

非ファルス的にもっこりするものを肯定せよ!(神の性的不器用あるいはその性的悪戯に由来するもの達について)

夢ばかり、眠りはない

2010年06月06日 | Weblog


藤田直哉のテキスト「無意味な世界で、孤独で空虚な幽霊として彷徨うこと」を読んで、思いっきり脱力した。これがあの東浩紀の弟子筋にあたる人間の書く文章だろうか。いくらなんでもナイーブにすぎる。「俺の見ていた景色だ」とか「僕の情緒を揺さぶる」とか「世界の真実の姿」とか「ふるさと」とか、偽日記の古谷かと思った。はたしてそんな感傷的なポエムの言葉で17人をも無差別に殺傷した人間の心境に関われるのかどうか。この映画の上映はいまのところ6月14日の一夜限りのようだが、もし藤田の言うとおりの作品なのであれば、観る価値は無いだろう。すくなくとも予告編を観る限りでは、かなり文芸的に腐りきった映画のように思える。