SUPER FLAT 2

非ファルス的にもっこりするものを肯定せよ!(神の性的不器用あるいはその性的悪戯に由来するもの達について)

現代芸術の不満

2008年12月07日 | Weblog


『シミュレーショニズム2』の第三章は衝撃的である。私はこの本が完成したらまず武蔵野美術大学に贈呈し、あの高名な名誉教授に対談を申し込むつもりでいる。ターゲットはモダニズム芸術のボスキャラともいうべき、あの藤枝晃雄教授である。『シミュレーショニズム2』の第三章は藤枝教授の価値観への徹底的な批判となっているのだ。もし対談が実現したら、私はとうとう言ってしまうつもりだ。「先生の考え方は間違っている。それも少し間違っているんじゃない、最初から最後まで全部間違っている」。殴られようが何をされようが構わず言ってしまうつもりだ。「先生は今の現代アートを『面白主義』だと言って非難されていますが、ならば先生の認めるフォーマリズムの絵画なんて、たんに『面白くない主義』のお絵かきに過ぎない」等々......。藤枝教授に、スーパーフラット(村上隆)の素晴らしさや、イリュージョンの楽園(太郎千恵藏)の楽しさや、ピュアランド(森万里子)の美しさを伝えるのは不可能だ。だが私はその絶対的な不可能にこそ挑戦したい。それこそ批評の醍醐味というものではないだろうか。いつか誰か、このモダニズムのボスキャラを倒せねばならないのだ。