SUPER FLAT 2

非ファルス的にもっこりするものを肯定せよ!(神の性的不器用あるいはその性的悪戯に由来するもの達について)

ニューヨーク派アートの70年

2005年09月27日 | Weblog
 現在『Yahoo!トラベル』では、雑誌『エスクァイア』と提携したニューヨークツアーの特集が組まれている。E.B.ホワイトのエッセイから始まるその上質なプロモーション・フラッシュ『Here is True New York』でまず紹介されるのは、抽象表現主義から現在に至る「ニューヨーク派アート」の70年の歴史である。
 その「ニューヨーク派」のフラッシュを眺めていると、なんだか自分が極東の日本猿であることを忘れ、その歴史にコミットする権利が無条件にあるかのように思えてくる。もはや「こたつ派(会田誠)」であることも「リトル・ボーイ(村上隆)」であることも忘れ、文脈無視で、翻訳無しで、何の問題も無く「ニューヨーク派」を普通に気取ることが許されるような、そんな錯覚が生じてくる。
 むろん自分が「ニューヨーク派」だなんて有り得ないことだ。だがたまにはマイルス・デイヴィスの曲でも聴きながら、そんなロマンチックな気分を楽しむのも悪くない。日本猿にも夢を見る権利くらいはあるのだ。

http://newyork.yahoo.co.jp/