水産生物部  [山形県立加茂水産高等学校]

水産生物部では様々な生物の
採集、観察、研究を行っています!

そんなめちゃめちゃたのしい活動の一部をご紹介!!

今日の活動(新発見)

2009年01月22日 17時53分32秒 | Weblog
今日は、スミウキゴリとシマウキゴリの形態的な違いを調べる活動を行いました。
見慣れた片も、再度↑ご覧下さい。

上がスミウキゴリで、下がシマウキゴリです。そっくりです。

しかし、スミウキゴリとシマウキゴリの遡上能力には大きな差があることが分かっています。

スミウキゴリは1m以上の人口堰堤を上りますが、シマウキゴリは上れません。

何故その差が生まれるのかは、明確には分かりませんでした。

そこで今回は、滝を登る能力に関係性の高いと思われる、腹ビレについて調べることにしました。

方法は、同じ大きさの2種の腹ビレの大きさを比べてみることにしました。

すると・・・、そのまま見たのではよく分かりませんでした。

そこで、かわいそうですが、カットしてみました。


すると、どのシマウキゴリよりも、遡上能力が高いスミウキゴリの腹ビレ方が、明らかに大きいようでした。

これはまだ統計がとれていないのではっきりとは言えませんが、全て同じ結果だったとしたら、遡上能力に影響する新発見だと考えられます。

これでウキゴリ類の研究がまた一歩進みます。





by 部長

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2 コメント

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面白いですね (MKT)
2009-01-22 22:27:23
ん~・・・
これは興味深いですね。
統計をとるのは体長と腹鰭の比率ですよね?
腹鰭が大きいのは遡上におけるアドバンテージになりそうですね。

多くサンプリングするとき、
ウキゴリ類をクリア板に押し付けて、
クリア板の裏から計測したら、個々の腹鰭をカットせずに済むように思います。
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Unknown (部長 S)
2009-01-23 17:30:06
とても興味深かったです。

クリア版はグットアイデアだと思います。

参考にさせていただきます。

成果に期待してください。
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