パルテノン多摩大ホールで、サマーコンサートが行われたが、多摩センター駅からは、なが～～～い、なが～～～い坂道を登った。
やっと着いた！広いホールだ。
ハチャトリアンの組曲「仮面舞踏会」は、弦が弱かった（広いホールのため？それとも私は最後尾に坐ったのため？）のと、ホルンは練習不足だ。ノクターン・マズルカ・ロマンス・ギャロップは、まあまあだ。
シューマンのＳｙｍ．４は、満足、特にバイオリンの独奏が幻想的で、全体に内に沈み込んで行くようだ。
アンコールは、ポルカ「狩」で緊張が取れて楽しく演奏が出来た。
家に帰ると、孫達が来ていた。兄は、寿限無（じゅげむ）を暗記でやった。私は、すごいと言ったので、また、やった。
「寿限無、寿限無
五劫の擦り切れ
海砂利水魚の
水行末 雲来末 風来末
食う寝る処に住む処
やぶら小路の藪柑子
パイポパイポ パイポのシューリンガン
シューリンガンのグーリンダイ
グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの
長久命の長助」
十数年前振り、松本に女房と一緒に行った。以前、私は仕事で来た事がある。その時、女房が一緒だったが、彼女は、お城や骨董屋に行った。今度は、松本民芸館一本に絞った。
街はずれで、田んぼや畑があって、のんびりしている。北アルプスの山々は、雪が残っていて近くの山は深緑だ。
中に入ると、ウィークデイで人はあんまりいなくて落ち着いた雰囲気が私を和ませてくれる。館長さんは、気さくで話が好きだ。
色々、見て回ってみると、私は「これは何かしら？」と館長さんに聞いたら「それは、アフリカのドア。豊饒の意味を持つ乳房を持っている」と言った。それから延々と説明が続く。おかげで、バスに乗り遅れてしまった。次のバスは、一時間後だ。
バスを待つ間、ふと見ると、水泳選手がクロールの練習だ。
久しぶりに孫が泊まりに来た。本を読んだり、絵を描いたり、折り紙をしたり、次から次と遊びをせがむ。そのうちに牛乳パックを使って工作を始めた。上手に、バスを作って得意になって見せてくれた。
孫は、白玉小豆が好きではない。せっかく作ったのに・・・。
夕食の後、一緒に風呂に入り背中を洗ってくれ、同じ布団で寝る。寝相が悪く、蹴飛ばされるので、夜中、何度も目が覚める。
帰ると静かで少し寂しい。夕食の準備で冷蔵庫を開けると、中から工作のバスが出てきた。
何で、こんな所にあるのだろう？？
私は、右半身不随なので、歩くときには装具を付ける。プラスチック右短下肢装具と言う。略して“装具”。
先ず、石膏で型を取る。最初にラップを貼る。その上から、紐をかけ、石膏を塗っていく。
次に、時間が経ったら、石膏の紐の所にカッターナイフを入れ、石膏を剥がす。
一～二週間経ったら仮合わせをする。一週間経ったら細かい所やベルトを付ける。
これで三足目である。
玄関の芍薬が咲いた。「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花」
玄関の外の孔雀サボテンの花が咲いた。幻想的な色だ。
島辣韮をかじり、モーツァルトのアヴェ・ヴェルム・コルプスを聴いていると、幸せだなぁと感じる。本当にこれで良いのだろうか、ボランティアをもう一件、見つけなきゃ・・・。世の中いっぱい不幸に泣く人がいるのになぁ。
