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5月31日(水)1兆円語る4 1億2千万人の小遣いの1兆5千億円

2006-05-30 23:09:29 | ファンド
 経済学部というのは、総合大学に行きたいが目的がない学生が入学する学部だと今も昔も言われていて、それは教授連中指導者すら、本当の経済を理解していないからだと私は思っている。なぜなら、ノーベル経済学賞だけは日本から出ていない。経済学を実に軽んじている国だと思うわけだ。
 昨日辺りの新聞に、日銀が1兆5千億円の公開売りオペ(オペレーション)をやったというが、ほとんどニュースとしては無視されている。
 中学校の頃に中央銀行は「公開市場操作」を行って国の金融市場を調整すると習ったが、こんなもの100万回習っても全く意味が分からない。
 金融市場はいまファンドが加熱しているという。銀行は金を欲しい。その金を借りる人が多いからだ。年に3%でもいい、金を借りてもそんな利息はさっさと支払っても、さらに儲ける術を持っているのは、村上ファンドを始めとした多くのファンド。市場が金を必要としているのに、金がなくなるとさらに金利が上昇して、デフレがようやく直った体なのに、マラソンを強要するようで、これは病み上がりをこじらせる。そこで日銀が1兆5千億円を昨日巷の銀行にばら撒いた。方法は銀行が売ろうとしている国債その他を、日銀が買ってあげたということになる。
 日本人1億2千万人のGDPは300兆円だといわれている。国内総生産。倍掛けして単位を合わせると、年収600万円の人が、さらに買い物意欲に駆られてサラ金から借金しないように、日銀が3万円の小遣いをくれたという話と同じことになる。1億2千万人に全員に適正な小遣いを与えるとすると、それが1兆5千億円ということになる。1兆円オーバーのお金というのは、こう思うとやはり巨大だと思える。
 しかしこれは一応催促なしの借金ということになる。今度冷静になったときに、「この借金返して」というわけだ。国債を日銀が買ったとしても、あんなもの買い戻さなければただの紙くずでしかない。公開の売りオペレーションというのは、やはり「出世払いでお金くれた」と思った方が正しい。その出世払いの借金が国家予算で合算700兆円あるというのが、ときどき話題になる。
 さて日銀は、こうして道楽息子に小遣いを与え、例えば急速な円高になったりすると市場介入して、また小遣いを与えてくれる。出どこはすべて税金になる。日銀はその度に貧乏になる。
 いつも思うのだ。日銀はこうしてこの30年来いつも市場にアホのように介入してきて、道楽息子を助長させてきた。金の使い道を誤っている。買い物したくなっても「我慢しろ」というのが適当な躾であるのに、道楽息子は躾られたためしがない。いくら税金を集めても、それはザルで水を掬っているようなもので、政府の使い道が無駄につき、社会資本が豊にならない理由はそれが一番大きいと思われる。働けど働けど暮らしは豊かにならず。それは悪代官の浪費だから。それを市場調整と偽善するのは、悪質な言いがかりでもある。

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