記念日・年中行事
○旅の日
江戸時代の俳人・松尾芭蕉が「奥の細道」の旅に出発したのが、1689(元禄2)年3月27日。これ
を新暦に置き換えると5月16日(1988年の場合)になることから、旅を愛する作家などで結成さ
れた日本旅のペンクラブ(旅ペン)が制定。せわしない現代生活の中で「旅の心」を大切にし、旅の
あり方を考え直す日。
○抗疲労の日
2009年5月16日に日本初の疲労回復専用ウェア(リカバリーウェア)を開発した神奈川県厚木市
に本拠を置く株式会社ベネクスが制定。リカバリーウェアは人間が本来持っている自己回復能力を
発揮させるのが目的に開発されたウェア。日付は開発日ともに、5と16で「抗(5)疲労(16)」と読
む語呂合わせから。
○オリーぜの日
植物性発酵食品のオリーゼの商品化に成功した大場八治氏の誕生日を記念日として、佐賀県唐
津市の株式会社オリーゼ本舗が制定した。
○性交禁忌の日
江戸時代の艶本『艶話枕筥[つやばなしまくらばこ]』に、5月16日(旧暦)は性交禁忌の日で、禁忌
を破ると3年以内に死ぬと書かれていた。由来は『医心方[いしんぼう]」という医学書とされている
。『医心方』は平安時代に書かれた全三十巻の医学書で、日本最古の医学書。著者は丹波康則
[たんばやすのり]。中国王朝・後漢を先祖に持つ大陸からの帰化人の末裔で、日本においては東
洋医学の祖とされる。医心方第二十八巻に「房内編」という項目があり、底には男女の夜の営みに
ついて事細かに記されている。
*(旧)高額納税者発表
1947年から2005年まで国税庁が前年度の高額納税者の名簿(いわゆる長者番付)を発表して
いた。2005年から個人情報保護法が全面施行されたことや、掲載者が誘拐などの犯罪に巻き込
まれるおそれがあることなどから、2006年より発表が中止された。
※透谷忌
詩人・北村透谷[きたむらとうこく]の1894年の忌日。
代表作:劇詩『蓬莱曲』、長詩『楚囚之詩』、評論『内部生命論』など。
○第56回さっぽろライラックまつり(北海道札幌市・大通公園西5~7丁目〈初日4丁目でオープ
ニングセレモニー〉、5月16日~25日)
5月下旬の開花期になると、大通公園の歩道沿いの約400本のライラックが一斉に咲き誇り、甘い
香りを放つ。ライラックは「札幌の木」。半年余りの長い冬からの解放と野外散策の季節の到来を市
民に告げるイベントである。ライラックの苗木のプレゼントや音楽祭、ワインガーデンなど多彩なイ
ベントを予定している。
○古川[ふるかわ]ふじまつり(宮城県大崎市・緒絶[おだえ]川沿い、5月16日~6月15日、※開
花状況に応じて変更あり)
平安の昔、叶わぬ恋に川に身を投げた「おだえ姫」にまつわる恋物語から、多くの歌人から悲恋の
歌枕として詠まれた緒絶橋。緒絶川の沿線には多くの藤棚があり、5月中旬にはほのかな香りとと
もに薄紫色の長い花房を垂らす。その藤の開花に合わせて5月16日~6月15日にライトアップさ
れる。
□三社祭[さんじゃまつり](東京都台東区・浅草神社ほか、5月16日~18日)
浅草神社の祭礼。17日は氏子44カ町約100基の神輿の渡御が行われ、18日には本社神輿3
基の渡御が実施される。三社祭の人手は期間中150万を超える。
○黒船祭[くろぶねさい](静岡県下田市市街、5月16日~18日)
2014年で75回目を迎える下田を代表する祭。16日下田港にて海上花火大会、17日下田公園
にて黒船祭記念式典、同日目抜き通りにて記念公式パレード黒船道中、下田市民文化会館にて黒
船サンセットコンサートなどが行われる。
□薪御能[たきぎおのう](奈良県奈良市・興福寺南大門跡、春日大社、5月16日~17日)
興福寺で執り行われる薪御能。11時~12時10分春日大社、17時30分~20時30分頃興福寺
南大門跡。2日間で、観世・金春・室生・金剛の能楽4座が競演する行事。18時過ぎに薪に火が入
れられる。観る人を幽玄の世界に誘う。
□百万遍会(大数珠くり)・融通念仏会(大阪府大阪市平野区・大念佛寺)
念仏を100万回唱え、極楽往生、死者追善、除災与楽を願うもので、念仏の功徳によって宿福を
得られると説かれている。欅の珠を連ねた大数珠を本堂の四隅いっぱいに広げ、参拝者が一連同
座して、念仏を唱えながら数珠を廻す様は壮観。
○智頭[ちず]どうだんまつり(島根県智頭町民グランド、5月16日~18日)
町花のどうだんつつじなどの即売などを行う。どうだん娘の撮影会や特産品の即売会なども行われ
る。
イキシア(ヤリズイセン[槍水仙])African cornlily
【花言葉】「誇り高い」「秘めた恋」「団結してあたろう」
【概要】
イキシア(Ixia)はアヤメ科イキシア(ヤリズイセン)属の植物の総称。南アフリカ原産の球根植物で
、およそ30種が知られる。アルファベット表記の「Ixia」の読み方は、イクシア、イクシャとも言う。
Ixiaは古ギリシア語のixos(鳥もち)が語源で、茎や葉を傷つけると出て来る液が、ねばねばしてい
ることに因る。自生地ではよくトウモロコシ畑によく生えるそうで、コーン・リリー(African corn-
lily)の英名がある。ヤリズイセン(槍水仙)の和名は、葉が槍のような様子と花が房咲水仙に似る
ことから名付けられた。
【特徴】
球根(球茎)は1~2cmの少し扁平な球形で、表皮は繊維状の網目のようになっている。葉は剣状
で、基部と茎にあわせて数枚付く。草丈は20~50cmくらい、茎は直立して、通常分枝はなく、剛
直である。開花期は4~5月で、数輪~十数輪の穂状花序または散形花序につき、花径は2~3
cmで、花色は赤・黄色・ピンク・白・紅・紫など豊富で、複色のものもある。花は普通横向きに咲くが
、同じ向きに咲くものと螺旋状に向きが違うものがある。
ヴィリディフローラ(I.viridiflora)
葉の中心部分が黒に近い紫、花びらが翡翠色になる。種小名viridifloraは「緑色の花」という意味
である。
http://www.strangewonderfulthings.com/Ixia_viridiflora_6664.jpg
マクラータ(I.maculata)
オレンジ色で中心に赤褐色の目が入る。種小名のmaculataは「斑点のある」という意味である。
http://www.pacificbulbsociety.org/pbswiki/files/Ixia/Ixia_maculata_west_msi.jpg
カンパヌラータ(I.campanulata)
深紅色の花を咲かせる。種小名campanulataは「カンパニュラのような」という意味である。
http://www.bulbsociety.org/GALLERY_OF_THE_WORLDS_BULBS/GRAPHICS/Ixia
/Iris_campanulata/I_campanulata2.jpg
パニクラータ(I.paniculata)
湿り気のある場所を好む。花色は淡いクリーム色。種小名paniculataは「円錐花序の」という意味
である。
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【詳しい育て方】
■主な作業
掘り上げ: 梅雨前までに掘り上げ、秋まで乾燥貯蔵しておく。ただし、鉢植えでは掘り上げずその
まま乾燥させておくこともできる。
防寒:半耐寒性で軽い霜くらいは問題ないが、凍結のおそれがあるときは防寒が必要。
■栽培環境
冬季温暖で、日照時間が多い気候が適している。半耐寒性なので関東以西の太平洋岸では育て
やすいが、寒冷地や多雪地では保温の施設などが必要である。夏の間は球根の状態で休眠する
が、わが国ような雨の多い気候では、病気などで球根が腐ることもあるので、掘り上げて秋まで乾
燥貯蔵しておくのが確実である。場所によっては植えっぱなしで育てることもできる。
■水遣り
生育期には極端に乾かないようにする。 葉が伸び出して開花までは、用土が乾き始めたらたっぷ
り与える。開花後は徐々に水遣りの回数を減らしていき、葉が枯れ始めたら乾かす。
■肥料
多肥は球根が腐りやすくなるので、少なめが安全である。葉が伸び出して開花までは月1回ぐらい
液体肥料を施す。
■用土
水はけのよいものであればよく、一般の草花用培養土も使用できる。
■植え付け・植え替え
10月中旬以降、涼しくなってから植え付ける。深さ3~4cm、間隔は4~5cmぐらいが目安。鉢植
えの場合は、4号鉢なら3球ぐらいが目安。
■ふやし方
自然に分球してよくふえる。小さな木子[きご]は1~2年養成すると開花球になる。タネでふやすこ
ともできるが元の親とは異なる花が咲く可能性がある。
■病気と害虫
病気:高温期の多肥多湿は球根が腐りやすくなる。また、連作すると生育が悪くなり、病気も出やす
くなるので、庭植えの場合は2~3年ごとに植える場所を変える。
害虫:ほとんどない。
■まとめ
冬は霜や凍結に気を付ける
連作嫌うので、毎年新しい土か違う場所で育てる
休眠中は断水する、庭植えは掘り上げる