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1021 あかりの日

2012-10-21 00:11:19 | 雑記

1879年10月21日、トーマス・アルバ・エジソンが日本の京都産の竹を使って白熱電灯を完成

させた。あかりのありがたみを認識する日として、日本電気協会・日本電球工業会などが1981

年に「あかりの日」を制定した。

さて、「あかり」には「明かり」と「灯り」があるが、勿論「灯りの日」とすべきである。

「電灯」「街灯」「灯台」など「灯」には「辺りを照らす人工的な光源」という意味がある。

また「灯」の訓は「ともしび」で、これも「人がともした火」と言う意味がある。

よって、これらの意味の「あかり」は「灯り」で、その他の意味の「あかり」は「明かり」を使う。

でも「灯り」を「照明」と考えれば、もともと「灯り」と「明かり」は厳密に区別されるのかあやしくな

ってくる。

 照明(しょうめい)

照明とは、各種光源を利用して、何らかの目的をもって特定の場所を明るくする行為や機能の

こと。広義には自然光(太陽光や月光)の利用を含めて照明と呼ぶが、より一般的には、白熱

電球、蛍光灯、ランプ、LEDなど多種多様な照明器具が発する光(人工光)によるものを指す。

******歴史*******************************

■石器時代・・・焚き火などで夜行性の肉食獣等の外敵から身を守った。

■中世・・・かがり火、松明(たいまつ)、ろうそくや灯明(とうみょう)・行灯(あんどん)などによる

 照明が主流。提灯(ちょうちん)。 

■近代化時代・・・ランプ(鯨油・石油)、ガス灯などに移行。

■1870年代以降

 電気を利用できるようになり、白熱電球など電気を利用した光源(電灯)の利用が始まる。

 ☆アーク灯:初期に利用されていたが、寿命が短く、1880年代以降使われなくなった。

 ☆蛍光灯:1938年に実用化され、初めは、高価だったため軍用のみに使用された。1950

  年以降は一般家庭で使われることになった。

■1980年以降

 蛍光灯の他、施設や店舗用では発光効率の高いHIDランプなどが使用されるようになった。

■2010年以降

 新たな照明として、施設や家庭などで白熱電球に比べて環境負荷が少なく発光効率の高い

 LED照明が使用されるようになってきている。また、将来的には有機EL照明の普及も予想

 される。

(1)HIDランプ:高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、高圧ナトリウムランプの総称。電極間の

放電を利用しているためフィラメントがなく、白熱電球に比べて長寿命、高効率である。近年

ではハロゲンランプやシールドランプに代わって自動車や鉄道車両の前照灯に用いられる。

(2)LED:発光ダイオード。順方向に電圧を加えた際に発光する半導体素子のことで、

発光原理はEL(エレクトロルミネセンス)効果を利用している。

*EL:主に半導体中において、電界を印加することによって得られる発光現象を指す。注入

 型ELは、電界によって電子と正孔を注入し、その再結合によって発光させるもので、発光

 ダイオードも注入型EL。 

(3)有機EL:有機発光ダイオードは、有機化合物中に注入された電子と正孔の再結合によ

って生じた励起子(エキシトン)によって発光する。

 光のページェント

「光のページェント」は日本の言葉で、、イルミネーション、ロウソクの火、花火などを用い、暗

闇で視覚的に小さな光の集合を大規模に提示する様をいう。「ページェント」と略して呼ばれ

ることもある。

■イルミネーション・イベント

冬枯れした(ケヤキ)並木にイルミネーションを行うイベント

★SENDAI光のページェント

*日本で最初の街路樹イルミネーション 

 1970年代本格普及したスパイクタイヤにより冬季に砂塵が舞って「仙台砂漠」と呼ばれるよ

うになり、1985年から条例によってスパイクタイヤの規制は始まったが、未だ「仙台砂漠」状

態だった’86年2月、杜の都の新たな象徴の1つとなっていた定禅寺通のケヤキ並木が粉塵

で汚れてしまっているのを憂いた市民が、並木に電飾することを思いつき、共感した市民たち

の協力を得て約1年をかけて準備し、SENDAI光のページェントは生まれた。

光のページェントは企業からの寄付と市民の募金に支えられている。初年’86年の電飾設置

ケヤキ本数は、定禅寺通44本、青葉通70本の計114本、総電球個数は約30万個、予算は

約5000万円だった。2006年のそれは、定禅寺通159本、青葉通62本の計221本で70万

個、約8,850万円、観客数260万人だった。

2010年、電飾を全てLED化、55万球、定禅寺通だけ、勾当台公園に展望台設置。

2011年、東北地方太平洋沖地震の津波で、宮城野区蒲生の倉庫に保管してあったLED55

万球全てが使用不能、電飾40万球を新規購入し、6万球を表参道イルミネーション実行委員

会から借りて実施。テーマソング:アンジェラ・アキ「手紙~15の君へ~」

■2012年:開催期間[12月7日(金)~12月31日(月)] 点灯時間(17:30~22:00、31

日のみ23:00消灯) 会場(定禅寺通;東二番町通~市民会館前)

 27回目今年のテーマは「Be smile!~上を向いて歩こう~」一人ひとりの夢と希望が街の至

るところで輝きます。

 灯り 

イルミネーションの起源は、16世紀に遡り、あの宗教改革で有名なルターさん。彼は、森の中

で煌く星を見て感動し、木の枝に多くのロウソクを飾ることでその姿を再現しようとした。

皮肉なことに星を再現しようと生まれたイルミネーションが、夜空に輝く星明かりを弱めてしまう

光害を引き起こす原因となっている。確かに無数のイルミネーションの光は幻想的で綺麗には

違いないが、また、昨今のLEDの普及により鮮やかに電飾されるようになった。でも、「灯り」と

してはより温かみが減少して人工的な冷たさを感じないでもないと思う。「灯り」のありがたみと

いう観点からは、華やかさばかり強調されて、より遠のく感じがしてならない。

人が動物と大きく違う点は、火というものを手に入れ文明を発達させ、火が電気に変わり、益々

文明の発達速度を加速させた。[灯り」は文明の道標であり、また指標かも知れない。

人間は「灯り」によって夜行動物に近くなってきているのかもしれない。