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922 啄木鳥 秋分の日

2012-09-22 00:31:41 | 雑記

 啄木鳥(キツツキ)の仲間

*一般にキツツキと呼ばれているが、ゲラと呼ばれる鳥の総称であり、キツツキという名

の鳥はいない。名前にゲラ(ケラ)がつくのでケラ類とも言われる。ケラの語源は「ケラツツキ

で「ケラ」は虫を意味し、「木を啄(つつ)き、中の虫を捕食すること」に由来する。

日本で見られるケラ類は、アカゲラ、オオアカゲラ、コゲラ、ヤマゲラ、クマゲラ、コアカゲラ

、アリスイ、エゾアカゲラ、エゾオオアカゲラ、エゾコゲラ、(ミユビゲラ)など。

(1)アカゲラ(赤啄木鳥)・・・ケラ類で最もよく出会うのはアカゲラで、街中の公園などでもよ

く見かける。全長約25cm、背中に大きな逆八の字白斑があり、下腹部は赤い。雄は

後頭部が赤い。鳴き声は「キョ、キョ、キョ」と鋭い。繁殖期の囀りはしない。また、「ロロロロロ

ロ」と音をたてて木をつつく(ドラミング)。これは、縄張りの示威行動でもあると考えられる。

中部以北の留鳥である。

(2)オオアカゲラ(大赤啄木鳥)・・・アカゲラによく似ているが、やや大きく、全長約28cm、

腹部に黒い縦縞があるのがオオアカゲラの特徴。雄と幼鳥は頭頂が赤い。北海道~九州

の山林にすむ留鳥。鳴き声は「キョッ、キョッ」で、ドラミング音はアカゲラより大きい。

(3)コゲラ(小啄木鳥)・・・北方四島~沖縄まですむ留鳥で、低地から亜高山帯まで生息

する。寒冷地では冬季は暖地に移動する。全長約15cmで、日本では最も小さいキツツキ

。雄は後頭部の両側に数本の赤い羽色があるが目立たない。4~5月に枯れ木に巣穴

を堀り、1腹5個の卵を産む。秋~冬は平地の移動し、カラ類の群れに1~2羽で入って

ことが多い。鳴き声は「ギィー、ギィー、キキキ」と聞こえる。餌は虫を好むが、種実も食べ

る。

(4)ヤマゲラ(山啄木鳥)・・・日本では、北海道だけにいるキツツキで、これとよく似たアオ

ゲラは北海道にはいない。全長約29.5cm、背面は緑褐色の羽毛で覆われる。頭部の羽

毛は灰色で、嘴の基部から頸部にかけて黒い筋模様が入る。雄は頭頂部の羽毛が赤い。

春先木の幹の傷からしみ出す樹液を好む。鳴き声は、「ピョー、ピョピョピョ...」と聞こえる。

(5)クマゲラ(熊啄木鳥)・・・東北から北海道にかけての原生林にすむ日本最大のキツツ

キで、全長45~57cm、体重0.2~0.4kg、絶滅危惧種で天然記念物。独特の鳴き方

「キョーーーーン」を繰り返す。飛び立つとき「ピョッピョッピョッピョッピョッ・・・」と鳴く。

全身黒い羽毛で覆われ、雄は頭頂から後頭にかけて赤い羽毛で覆われる。雌は後頭のみ

赤い羽毛で覆われる。食性は動物食傾向が強い雑食で、主にアリを食べる(1日当たり最 

高1000匹))が、その他の昆虫(キクイムシ類の幼虫で1日当たり最高900匹)、果実も

食べる。 

(6)コアカゲラ(小赤啄木鳥)・・・日本では留鳥として北海道の落葉広葉樹林が混じった

針葉樹林に周年生息するが群れはつくらず、単独かペアで生活するか、冬季にはシジュ

ウカラ類の群れに混じって行動していることがある。繁殖期には縄張りを形成する。食性

は雑食で、繁殖期には昆虫(甲虫類の幼虫)など動物性のものを食べ、非繁殖期には主

に果実や種子など植物性のものを食べる。

(7)アリスイ(蟻吸)・・・日本では、北海道や本州北部では、、夏季に繁殖のため飛来し

(夏鳥)、本州中部以西では、冬季に越冬のため飛来する(冬鳥)。

全長17~18cm、背面は灰褐色の羽毛に覆われ、褐色や黒褐色の複雑な斑紋が入る。

頭頂から背面にかけて暗褐色の太い縦縞が入り、側頭部から肩部にも黒い斑紋が入る。

喉から胸部にかけて黄褐色の羽毛で覆われ、黒褐色の横縞が入る。尾羽には黒褐色の

横縞が約5本入る。食性は動物食で、主にアリを食べ、和名の由来になっている。

開けた森林、林縁、草原、湿地などに生息する。樹上では木の枝に対して水平に止まる。

警戒のyために頻繁に首をかしげるような行動をとる。鳴き声は「キィキィキィ・・・」と聞こ

える。

 その他

(1)石川啄木の「啄木(たくぼく)」の号(ペンネーム)は「啄木鳥(きつつき)」に由来する。

17歳で文壇にあこがれて上京したが、収入の道が得られず、栄養失調になって故郷(岩

手)に連れ戻された。その療養中に彼の心をなぐさめたのは、窓の向こうの深い森から絶

えず響いてくるキツツキの音(ドラミング音)だった。静かな空気を伝わってくるその「閑寂高

古の響」は、失意の彼の心を清め、再び歌に向かう気持ちをかきたてた。

以来、号を「啄木」と改め、そのことを『無題録』という文章に記した。

肺結核で26歳で夭折。歌集『一握の砂』『悲しき玩具』、詩集「呼子と口笛』など。

(2)クマゲラはアイヌの間では「チプタ・チカップ」(=船を掘る鳥)と呼称され、熊の居場所

を教えたり、道案内するとして崇められていた。

(3)ピ(-)クス(picus)・・・ローマ神話に登場する古代イタリアの農業神または王。名前

はラテン語で「キツツキ」という意味で、ピクスは変身することができ、特にマルスの聖烏で

あるキツツキに変身するのを好んだ。別の説では、魔女神キルケの求愛を退けたために

キルケにキツツキに変えられてしまたという。予言の力を持っており、マルスの神殿の木

の柱にとまって神託を下したという。未来のこと、特に天気を予言する力を持つと信じられ、

畑と家畜の守護者として農民や牧人に崇拝された。

(4)ドングリキツツキ(団栗啄木鳥)・・・北アメリカから中央アメリカにかけて分布するキツ

ツキで、森林に生息し、群れ(家族)で縄張りを構えて生活する。枯れた木に大量な穴を

あけ、その中に餌であるどんぐりを1個ずつ貯蔵する習性ががある。その他昆虫や果実も

採食する。(参考)→

http://cgi4.nhk.or.jp/eco-channel/jp/movie/play.cgi?movie=j_darwin_20100808_0516

(5)「啄木鳥や 落ち葉をいそぐ 牧の木々」(水原秋桜子)

*解釈:「や」が切れ字で、「啄木鳥や」の初句切れ。季語は啄木鳥(晩秋)。感動の中心

が啄木鳥あるので、落ち葉(冬)は季語ではない。

「落ち葉をいそぐ」という擬人法の美しさを感じる。落ち葉がしきりという情景を「いそぐ」と

捉えた視線の妙を感じる。また、「いそぐ」という言葉の裏に、{いそいでほしくない」という

「惜秋」の心情がある。「キツツキヤ」「マキノキギ」のように「キ」の音を多用して。啄木鳥

が木の幹を連打して虫を捕食するドラミング音のリズム感が、はらはらと降り急ぐ落ち葉

の印象をより鮮やかにしているようだ。 

(6)ネイティブアメリカン(インデアン)フルートはキツツキの贈り物

このフルートは求愛の際に用いられたことから、「ラブフルート」と呼ばれることがある。

一人の若者がいて、ハンターとしては勇敢だったが、酋長の娘に自分の愛を告白できな

い内気な面もあった。狩りの途中で野宿したある夜にキツツキの夢を見た。キツツキは

「若者よ、我々はお前のことは知っている。お前がよい人間だということも。お前が恋に

悩むことも。我々精霊が作る笛をお前にやろう。その音色は精霊の歌であり、愛の歌

ある。」と言った。若者が目を覚ますと、なんとキツツキが目の前にいるではありません

か。キツツキは若者が起きるのを確認するとゆっくり飛び去った。まるで若者よに「つい

て来い」といざなうように。若者がついて行くと、やがて大きな杉の木にたどり着いた。

キツツキは枝に取り付いて、クチバシで孔を開けはじめ、やがて枝っフルートに変わった。 

(7)キツツキのドラミングの回数

* コゲラ・・・1秒間に25回。1スパンが0.3秒で8~9打、1打目が最も強くだんだん

弱くなる。

*アカゲラ・・・1秒簡に18~22回。0.6秒で13打。平均間隔0.05秒。

*オオアカゲラ・・・1秒間に16回。1.8秒で29打。平均間隔0.06秒。

*クマゲラ・・・1秒間に18回。1日9,000~12,000回。

*アリスイ・・・抱卵交代など、繁殖期にドラミングを行うことがある。

 秋分の日

●2012年の秋分の日は、116年ぶりに22日になる。近年はずっと23日だったので、
 
23日が秋分の日とばかり錯覚していた。春分の日は3月20日と21日をいったりきた   
 
りするのに、秋分の日は9月23日が続くのか不思議に思う。しかも、33年前の1979   
 
年の秋分の日は24日だったというからまた驚き。ちなみに、次に「秋分の日」が22日
 
になるのは、4年後の2016年ということだ。