【スイング再生工場】絶滅危惧種のゴルフクラブ造ります

重いヘッド&柔らかシャフトを通し、ゴルフを考え スイングを学べるクラブを追求! 誰よりも振らず誰よりも飛ばすをモットーに

軟鉄鍛造ヘッド メッキのお話し

2019年01月14日 23時17分53秒 | ゴルフ



通常 軟鉄素材のアイアンヘッドの場合、
耐摩耗性や耐錆び性能のため メッキが施されます。


軟鉄アイアンには素材として
S15~20~25 とありますが、
この数値は 鉄に対し炭素鋼がどの位の%で含まれるか というもので
数値の大きなものほど 硬め.耐錆効果高め です。
ほとんどの軟鉄アイアンと呼ばれるモノはS25cですが、
従来の熱間鍛造でない、切削による鍛造も増えてきたので
S30cも増えてきています。

弊社の HBS-16 は S20c
ブリストルパター は S15c です。




①クロームメッキ(銀色)

👉下地に一層、ニッケルメッキが入っているのが一般的です。

放っておくと錆が立ってしまう 軟鉄アイアンには
メッキ処理が施されますが、市販の多くのアイアンで使われるメッキです。

市販の平均的なアイアン ブリヂストン、タイトリスト、テイラーメイド 等は
メッキの厚み 50~60μ
弊社のメッキ 30μ
耐摩耗や錆びに対する性能の為!というのもありますが、
メッキに厚みを持たせると 軟鉄素材の下処理にひと手間省けるので
そちらが主な理由と考えられます。

この厚み(50μ以上)のクロームメッキですと、
事後のライ・ロフト調整の際
メッキにひびが入る可能性があるので注意が必要です。
特に製造から3年以上経っているものは要注意です。


②Wニッケルメッキ(金色)

クロムメッキの下地にも使われるメッキです。



非常に薄い(10~20μ)のが特徴で、クロムメッキに比べると
打音が素地に近い低質のモノになります。
欠点は薄いので 耐摩耗性が低いことと
クロムメッキに比べると錆が立ち易いコトです。

市販のアイアンでは 主に最後に使われたものは
ブリヂストンのJOEモデル、プロギアのDATA725あたりが最終で
下処理の人件費を考えると昨今のアイアンでは割高と言えるでしょう。
その手間を隠すため 最近ではキャビティ部にシールを貼るのが主流です。
正直、今ある市販のアイアンヘッドで Wニッケルメッキに耐えられるものは
皆無と言えるでしょう。  ぼこぼこザラザラ…です。  簾も立つしね…

③テフロン・ボロン(黒)加工
 
 弊社の HBS-16 の場合、 Wニッケルメッキの上に
 テフロン加工がされています。
 耐摩耗性が低いので ソールなどは擦り切れてしまいますが、
 キャビティ部などの箇所においては抜群の防錆性能をもちます。

 やはり 色が黒…ですので、やや小振りに見えます。


✋アイアンヘッドのメッキは好みにもよりますが、
 特にミラー(ポリッシュ加工)仕上げの場合、ヘッドが光り易いので
 ヘッドの形状…トップブレードの形状や面取りの方法・角度 などに
 合わせて選んだ方が良いかも知れません。
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ゴルフスイング☆☆インパクトはどう作る?

2019年01月14日 23時14分48秒 | ゴルフ


という題名で、まるで引っ掛けのようなモノですが
成人男性の平均的インパクトの
 ヘッドとボールの接触時間は 1/3000秒
 👉0.0003秒 でしかありません。
ですので その刹那の時間の恰好を意識して
良いことはほとんどありません。
特に「止まる」という姿勢というか、恰好を
本来、スイングの中で一番高い速度になる箇所において
「止まる」意識して、ショットは上手く行きません。


どうでしょう?! スイング写真が手軽に取れるように
なってからでしょうか、
インパクトやインパクト以降にひじが曲がり
フォロー以降が小さくなるのを
必要以上に避けるようになった気がします。

アドバイスになるかどうかわかりませんが
インパクト時に左腕を意図的に伸ばそうとする行為は
スイングにとって良いことは何もありません。
クラブやスイングの不可抗力によって
結果!として そうなるのは良いと思いますが、
意図的に「インパクト時に左腕を伸ばす!」は
✋意図的に右サイドを下げる
✋意図的に体を開く
しようとするのと同意語です。

ディッシュアングルの話の続きであれば
意図的にディッシュアングルを解除する行為にもなります。

同じショットを繰り返す形を造るため
自分にとって 覚えやすい箇所に左グリップを送り
そこで止めて、クラブを振ってショットする
と言う手順が多いように感じますが
そこはあくまでも通過点です。

飛ばしたい人にとっては
インパクト前後は ヘッドだけでなく、
グリップや体の動作そのものも
最大スピードになる箇所です。

体やグリップを止めて、クラブだけを動かすショットは
動いている重量の総体が小さいですから
ボールの質量にも弱く、ミスにも弱くなります。

逆にインパクト時に左肘・左腕が曲がり
ある点を通過していくイメージの方が
右サイドも下がらず、体も開きにくくなります。
ディッシュアングルの話であれば
ここの手首の縦のアングル~コッキングではなく、
スナップアングルに変えて、架空のテーブルを
左手の甲でなぞっていくようなイメージの方が
左サイドがボールから離れず、ある意味
スイングの中で一番左サイドがボールに近いので
結果としてディッシュアングルは維持されます。



スイングは ヘッドの遠心力に引っ張られるから
両腕がどこかで伸びるのではなく
ヘッドの重さ、クラブの重さによって
グリップが引っ張られるから
 両腕がどこかの箇所で伸びるのです。

ゴルフクラブの扱いで
『重さの基本は動きたがらないモノ』
だという認識が絶対に必要で
少なくとも ボールを打つまでは
ヘッドがグリップを追い越すことは無いのです。

とりあらず インパクトは通過点ですが、
前傾姿勢分程度 クラブは斜め上から入射してきます。
その分、シャフトは前に傾き、グリップは左にズレ、
腕も含めてクラブも左にズレるので
その分の重さがかかり 左荷重になります。
それがインパクトです。



ボールを打撃するスポーツですから
当然、体重が乗って行った方が
ボールを飛ばしやすいのは確かです。
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