【スイング再生工場】絶滅危惧種のゴルフクラブ造ります

重いヘッド&柔らかシャフトを通し、ゴルフを考え スイングを学べるクラブを追求! 誰よりも振らず誰よりも飛ばすをモットーに

スイング・ショットの大いなる勘違い

2019年01月23日 20時42分50秒 | ゴルフ
ショットの練習が上手く行かない人
スイングの改良が上手く行かない人
この全員ではないのですが
その人たちに共通して見受けられるのが
 『ある錯覚・勘違い・思い込み』  だと思います。



そして その錯覚 は
非常に伝えにくい・伝わりにくい と思うのですが、
『ショットはボールを弾いて打つものだと思っているコト』
『当たり前に ボールの方がヘッドの移動速度よりも速く飛ぶコト』
なのだと感じます。

それは特にアプローチやパターに顕著に出ます。


その勘違いを助長するゴルフ用語として
ショットの計測などで用いられる「ミート率」がありますが、
これは ヘッドの移動速度に対するボールの移動速度 の比です。
単純に 数値で表すと
 ヘッドの移動速度  40ms に対し
 ボールの移動速度 50ms であれば 1.25
              55ms であれば 1.375
              60ms であれば 1.5 になります。

用語として 「ミート率」と 呼ばれていますが
正直 本当の意味でのミート率とは似ても似つかず
単に インパクトの動的ロフトが立って行けば 数値は大きくなる だけに過ぎません。
ですので 使える、使えない、安心して打てる を別にすれば
少ない、立ったロフトのクラブほど このミート率と呼ばれている数値は高くなります。



そして このミート率と呼ばれているモノの理想的な数値は 1.4以上 と言っていますが
それも 同じく 自分にとって 動的ロフトを使える限り 少ないモノにすれば
誰もが達成できる数値です。
ここで ポイントなのが 「動的ロフト」なので
製品としての「物理固定ロフト」はそれを作り出す要素に過ぎず
その動的ロフトには インパクト時のヘッド姿勢のロフトと入射角度、ヘッド進入角度 などが
含まれますし、もちろん ヘッド重量も関係してきます。

話を元に戻しますが、
ヘッドの移動速度に対し
 ボールの移動速度の方が 約5割増し で速い
と自然に思っていると思いますが、それは間違いです。
同じクラブの扱いをしても その動的ロフトが大きくなれば
それに応じて その数値も下がり
40度を超える大きなロフトになれば
 ヘッドの移動速度を下回る数値が
出ることもあります。 典型的なのが二度打ち です。

ヘッドに対し ボールの方が速い
 と思っている人が殆どだと思いますが、
それは 「ロフト角度」 と 破壊力としての「ヘッド重量」の付帯的な要素のお陰で
エネルギー不変の法則の基本では
 ボールの方が絶対的に遅い のです。

例え 製品のロフト角度が0度であっても、
ヘッドの重量がボールと同じであれば
ボールの速度はヘッドの移動速度を上回ることは不可能です。
ヘッドの重量が1キロであったとしても
動的ロフトが45度以上であれば
ボールの速度がヘッドの移動速度を上回ることは不可能です。

当たり前に、ボールの方がヘッドスピードよりも速い モノ と信じていますが、
それは スイング動作とは直接関係のない
 動的なロフト角度とヘッド重量によってもたらせるもの で
基本 ヘッドの移動速度はボールの移動速度と大きな差はないのです。
むしろ ボールの移動速度の方が遅い のです。

つまり ボールは「弾いて打つ」のではなく、
単に『質量としてどかしている
~移動させているに過ぎない』と言うコト なのですが、
伝えにくい、伝わりにくいニュアンスなので
既にそのニュアンスが掴めている人(必要のない)には理解出来て、
そのニュアンスが必要な人には理解できない というもどかしさが付いて回ります…。


当たり前のように ボールはヘッドで弾いて打つ感覚、概念、思い込みが
結果として ヘッドがグリップを追い越すを生み
ヘッドローテーションや 手でクラブを
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クラブの長さは『ロフト作用の一部』

2019年01月23日 20時40分10秒 | ゴルフ
ゴルフクラブの長さの役割は
勘違いされている方が少なくないと思います。

ゴルフクラブは その方その方、そのセットそのセットの
セッティング・設定が決まると
長さに応じて 装着されるヘッドの重量が変わります。



機種やヘッド性能、意図によってその幅は前後しますが
だいたい 半インチ(1.25センチ)で 7~9g程度
長くなるとヘッドは軽く
短くなるとヘッドは重く なります。

多くの人は 長いクラブは
ヘッドスピードが上がるから 遠くに飛ぶ
長さ(ヘッドスピード)が飛距離の源 と
信じているようですが、
100%間違い とは言い切れませんが
半分以上 6割がた誤って認識している
と言っていいかと思います。

ヘッドスピードに関してですが
長さが変わると一律上がる
長さに応じて一定の割合で上がる と考えがちですが、
例えば 36➡38インチ  44➡46インチでは
短いクラブの方が長さの変化に対して
ヘッドスピードの変化も大きいのです。
これは あまり知られていませんが
43インチを超えるような長めのクラブの場合
スイング時のクラブの移動に対し
ヘッド(主にフェース面) の投影面積よりも
シャフトの投影面積の方が大きく、
空気抵抗の関係から 長さを増やしても
ヘッドスピードは上がりにくくなるのです。

余談ですが 通常45インチのドライバーは普通になりましたが
それを46インチにしても ほぼヘッドスピードに変化はなく
振りにくさが増すだけ と考えてよいと思います。
特に 45インチを超えるような長さのクラブは
ラウンド中、スイングが風の影響を大変受けやすく
不安定なものになりやすくなります。

ヘッド重量が長さ分減って
長さ分ヘッドスピードが『数値上』増えたとしても
ボールを打撃する破壊力はほぼ変わっていないのが
本当のところ なのです。
では なぜ ドライバーは一番飛ぶのか というと
それは実は 「ロフト」 なのです。
シャフトが長くなると
ヘッドのボールにアプローチしてくる上下の角度
入射角度が緩くなります。
それによって ロフト角度が少なくても
打ちだし角度が取りやすくなるので
(勿論 そこにはヘッドスピードの作用もあります。
 ありますが、それそのものが主ではないということなのです。)
長いシャフトを使うと少ないロフトが使える かも?!
というのが飛距離の秘密なのです。



ゴルフクラブは 打撃の破壊力が単純には
ボールの速度・回転・角度に分散されますが、
入射角度が緩いほど(クラブが長いほど)
打ちだし角度が増えやすくなります。
ですので、例えば 破壊力が同じ とすると
同じロフトのフェアウェイウッドとユーティリティでは
ウッドの方が打ちだし角度が高く、スピン少な目、
ユーティリティの方が打ちだし角度は低め、スピン多め
になりやすいと考えてください。


スイングプレーンという話が続いていますが、
ゴルフクラブの製品のロフト とともに重要な
そのクラブの、その長さに応じて
アドレスがセットされた時点、
構えが出来た時点で決まり で
アドレスは方向という左右の角度とともに
距離・弾道という上下の角度が決まる のです。

ですから 理想論として
出来るだけ毎回似たような距離・似たような弾道に
するのには いつもその入射角度が安定する
クラブの扱い方をした方が良い ということです。
ヘッドをたくさん動かす
 腕さばきでスイングプレーンを作るスイング だと
ロフト姿勢・体の姿勢・ヘッドの入射角度 が
毎回ランダムに変化しやすく
左右だけでなく 飛距離や高さ、弾道も
毎回ばらつきやすいスイング ということなのです。

スイングを始めてみないと
どんな入射角度になるのかわからないような
振り方を目指すのは
目隠しで 番手を選んで打っているのと
大きな違いはないのです。
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