【スイング再生工場】絶滅危惧種のゴルフクラブ造ります

重いヘッド&柔らかシャフトを通し、ゴルフを考え スイングを学べるクラブを追求! 誰よりも振らず誰よりも飛ばすをモットーに

ドライバー ヘッドの形状による特性

2019年01月12日 21時48分24秒 | ゴルフ



ドライバーヘッド・ウッドヘッドには
大きく分けて 3種類の形状のものがあります。


一つは ディープタイプ
 形としては サイコロのような形 をしており
:重心深度~奥行きと重心距離~横幅が似た形状のもので
 重心距離は短め です。
 完売になってしまいましたが 弊社のGR-14はそれに属します。


もう一方は シャロータイプ
 形としては円盤型で 厚みがあまりなく
:ヘッドの横幅(重心距離)に対し奥行きがあり
(重心深度が深い)
 もので 最近とても多い形です。


まあ それとその中間モノ です。


ヘッドの形状には好みがあり、良し悪しはないですが、
重心距離の短い ディープなモノ方が
 重心深度が浅く、重心率も低めが多いので
 ボールが上がりにくい~低くなりやすい~吹き上がらない
 ものは少なくありません。
 が これも一概に決めつけは危険で
 ロフトを違うモノを選べば 解決する場合もあります。


 ボールが低くなりやすい~吹き上がらない
 ので ボールを強く打ちたい人が好みますが、
 性格的に左に行き易い性格を強くもっているものが多いので、
 叩けるのか? と言われたら「NO」に属します。





重心距離の長めの シャロー形状のモノは
 これも総じて、ですが
 慣性モーメントが高く、安定性重視の方が好みます。
 構えた時の打ち手から大きく見える平べったい形状
 と言うのもその理由の一つでしょう。
 重心が深いモノが多く、上がり易い形状ですが
 これも ロフトによって解決できます。
 性格的には 左に行き難く、右に行き易いモノが多いですので
 実際にはこちらの方が叩けるヘッドと言えます。
 が、強く叩きたい人はあまり好まない傾向です。


 ドライバーだけに限りませんが、
 ドライバーを飛ばす要素の最大は「ヘッド重量」です。
 この重さは 重心距離との掛け算になると考えて良く、
 同じ重さであれば 重心距離分
 重心距離の長いモノの方が「破壊力を持っています」
 慣性モーメントの大きなクラブは必ず恩恵を受けられます。

 また 伏線ではありますが、慣性モーメントの数値の高さなど
 安定感は 平均飛距離だけでなく
 安心して打てる と言う心理的な側面からも
 ボールを飛ばす要素は高いと思います。


 ゴルフクラブの場合
 忘れてはいけないのは ドライバーであれば
 購入、買い替えてから『何年かは使う』のです。

 残念ですが、人間は3年経てば 3年分劣化します。
 何年か先でも楽しく使えるものを選ぶ方が得策ですから、
 「今! 今! 今!」のためだけに
 あまり厳しいロフトは選ばない方が良い と思います。

 長い目で見ると 上がり易いクラブで
 低めに打てる技術の方が
 すべてのクラブを上手に使うコツ ですし、
 体にも圧倒的にやさしいモノになります。



 最近のドライバーヘッドの形状の特徴としては
 ネックによって、
 ロフトやフェース向きを変えられるものがあり、
 その調整は実際には ヘッドをひねって
 ねじった形で固定しています。
 故に ソールが平らなモノだと 構えた時の座りが悪くなるので
 あらゆる方向にラウンドを付け
 ひねって構えても座るモノにしている結果、
 シャローな形状モノが多く採用されているような気がします。
\ また 本来 構えた時に見える 後方のカーブ
 というのが そのクラブの雰囲気を醸し出すのですが、
 ロフトやフェースの向きを調整できるヘッドの場合、
 そのひねった構えによって
 そのカーブの見え方を変えてしまい、
 構えにくくなってしまうので
 クラウンに模様をつけ、
 全体のシルエットを誤魔化している というか
 カモフラージュしているように思えます。

 これを進化と呼べるのか、作り手の怠慢と呼ぶのか
 はたまた使い手のクラブを見極める技術の劣化 というか
 古いタイプの私からすると 
 飲み込むには大きなお餅を無理やり飲み込んでいるような
 そんな印象がぬぐい切れません。
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飛ぶ/飛ばせるドライバー考察

2019年01月12日 21時43分54秒 | ゴルフ
メタルのドライバーのロフト というのは
だいたい40年位前
パーシモン(木製)のヘッドから
メタル素材のヘッドに移った時の問題を
そのままひきずっています。



木製のヘッドの時代は 一般的なドライバーのロフトは
だいたい 12度前後でした。
プロであっても 似たようなロフトを使っており
木製ヘッドの10度のロフト ・・・なんていうのは
当時の人気プロ マッチョな代表、グレッグノーマン位が
やっと使えるロフト角度だったのです。

その原因になっているのが
今でいう 反発係数 です。
木製ヘッドの反発係数は 0.9を楽々越します。
0.96なんて言う とんでもないものまでありました。

これは ボールとヘッドとのゆがみ率の相関関係で、
木製ヘッドは金属素材のモノよりも ヘッドが歪み
ボールが歪まず ボールのスピンが極端に少ない
と言うコトを指します。

 ☆この反発係数の数値…ですが、単純に
  1mの高さから落としたら どの位跳ね上がるか
  と言う数値と思ってください。
  ここから トランポリン効果 と言う言葉が生まれています。
  意外かも知れませんが、双方の歪み率が近いほど
  ボールは『潰れ~潰れ戻り』にエネルギーを浪費しないので
  跳ね上がる量は大きくなります。
  重量のロスがありますから 0.96なんて数値は
  ほとんどロスがない と言えるほどの数値です。
  現在のメタルヘッドの場合、素材が硬くて反発する!
  のではなく、強度というか、剛性が高いので
  意図的に歪む構造を造っても壊れないよう作っています。
  意図的にボールの歪み率に近づけている、と言うコトです。

この点はスイングにも関係してきます。
ドライバーの特性として、
極端にスピンが少なければ、スピンがかかるように打たないと
ボールは飛びません。浮きません。
それが ベンホーガンのスイング理論 です。


それはさておき、
当時は反発係数など 理解されていません。
木製ヘッドのその形状をそのまま 金属素材・メタル
で造った訳ですが、
今度は ボールとヘッドの歪みの相関関係が
極端に違い ヘッドは歪まず ボールばかりが歪み、
スピンがものすごく増えてしまいます。

それを抑制するため ロフトの構成も
12度から 10度へ と標準値が変わって行きました。

その名残が今も続いているのです。

ドライバーヘッドの製造技術やノウハウも進み
現代では かなり歪み率は向上し、
ルールも設定されましたが、0.80位でオサマっています。


ゴルフを上手くなりたければ…

ゴルフは野球やサッカーでいうところの
4番バッターや点取り屋も 送りバントする人も
パスを回す人も、敵をマークする人も、ゴールを守る人も
ピッチャーもキャッチャーも全部一人でします。
飛ばすのも大切ですが、
飛ばさないのも重要です。
特に ドライバーショットは
ティーアップと言う空中にある特例的な条件で
ボールを打ちますから、
それ専用の打ち方をしてはいけません。

パッティングも含め ゴルフのショットの
6~8割は地面の有るボールを打つのです。
ですので 空中にあるボールを下からすくう打ち方を
覚えてしまうと パターも含め
ショットの6~8割は上手く行かなくなります。



ゴルフを上手くなりたければ
『できるだけ多めのロフトのクラブを
 できるだけ低めに打つ」と言うコトを覚えると
ドライバーショットからパターまで
つながりのある 動き・スイング・ストロークを
覚えることが出来ます。

平均的な日本のゴルファー…58歳位 の
平均的な「実質」ヘッドスピードは 40㎳
あるかないか です。 おそらくないでしょう。

そのヘッドスピードでも
ちゃんと ロフト通り、ヘッド重量通りボールが打てれば
240ヤードというのも夢ではありません。
しかも そのように打てれば
そのショットは 地面から打つショット
アプローチやパターまで共通する打ち方で
やっていけるのです。

少々 嫌味な言い方ですが、
ロフトの立ったドライバーを使っていることを
自慢にしている人がいますが、
「俺さ こすり打ちし方出来ないから このロフトなんだよね」
って告白してるようなモノですから、
自重した方が良いと思いますけどね…。
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