【スイング再生工場】絶滅危惧種のゴルフクラブ造ります

重いヘッド&柔らかシャフトを通し、ゴルフを考え スイングを学べるクラブを追求! 誰よりも振らず誰よりも飛ばすをモットーに

アイアンのセッティング

2021年10月31日 18時02分43秒 | ゴルフ

ゴルフクラブの中でも
意外なほど おざなりにされてしまうのが
アイアン『セット』のセッティングです。

IMG_0616


現在は フェアウェイウッドやユーティリティの影響
アイアンのストロングロフト化の影響で
セットのスタートは 5番、もしくは6番アイアンに
なっています。

 ✋基本、クラブのセッティングというのは
シャフトの硬さの流れ というのが一番重要でしょうね





①ライ角度
アイアンの番手間は通常、半インチ 約1.25㌢ です。
通常 この番手間のライ角度は 1度 となっていますが
例えば 5番を 60度 に設定すると一般的なスペックでは
#6 61度  ハミングバードスペック 60.5度
#7 62   ハミングバードスペック 61.0
#8 63   ハミングバードスペック 61.5
#9 64   ハミングバードスペック 62.0
PW 65   ハミングバードスペック 62.5
となり ウエッヂが65度と非常にアップライトです。

IMG_0623


ゴルフクラブは ライ角度とフェース角度の関係上
同じ「ライ角度」であっても ロフトが寝ている方が
フェースは左を向いていますので
大きなロフトほど左に行き易いですから
あまり アップライトなものは良くありません。
逆にウエッヂからすると ロフトの立ったクラブは
フラットですから 右に行き易いスペックです。

軟鉄鍛造…という事もあり
弊社のスペックは半インチ0.5度ライ角度差

PW.PS(AW).SW は
作られる方にもよりますが 1/16~1/8インチ差(長さ)で
ライ角度は 0.25度の変化を持たせています。

 

✋②のシャフトの流れ につながりますが
 ライ角度 の流れ の重要な点は
 その「セット」が 同じシャフトの硬さ であるコト
 長さが変わっても シャフトの硬さの流れが出ているコト、で
 シャフトの硬さの流れがバラついていたら
 ライ角度(の数値)が流れていても 意味がありません。
 ライ角度がバラついているのと同じ です。
 ソコを無視してしまうと ライ角度の使い方 も勘違いしがち。
 ✋✋✋注意が必要です✋✋✋
スナップショット 1 (2013-10-12 12-11)

②シャフトの硬さ
これは市販のクラブは酷いですねー。
軽量スチールだけでなく、グラファイトのモノも酷いです。
ライ角度の欄でも書きましたが、
シャフトの長さ変化による 硬さの変化は
短くなる程 数値は多くなります。 150➟155➟160

元々のシャフトの硬さやそのシャフトの性格などにも
よりますが、 振動数280cpm辺りですと
番手間の振動数差は 6~8cpm 位でしょう。

ところが 多くの市販セットは
短くなる程 急激に硬くなり(数値が多くなるものが多く)
また 番手間によっては 数値が隣の番手と
くっ付いているものも少なくありません。
フルショットで使う頻度の少ないウエッヂの方が
セットの中で『硬い』というのは使いやすい状態ではないですね。

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重量のあるスチールシャフトでも起こる製品誤差ですが、
軽量スチールシャフトだとそのバラツキはより激しいですね。

250cpm 位では 5~7cpm
220cpm 位では 4~6cpm
190cpm 位では 3~5cpm
160cpm 位では 2~4cpm

シャフトの硬さが落ちてくると(柔らかくなってくると)
1cpmの意味が大きくなってきますから
280cpmの時は 1フレックス(RシャフトとSRシャフト)
の差は 10cpm位ですが、
220cpmでは それは8cpm
160cpmでは それは6cpm と考えてよいでしょう。

柔らかいものほど微妙なセッティングが必要になります。

少なくとも セットのシャフトの硬さの流れが
ある一定範囲の中に無いと
ライ角度もロフトも角度も意味を成さず
上手く打てる番手や嫌いな番手
ロフト通り飛びにくい番手や
ロフト以上に飛んでしまう番手が出やすくなり
『セット』として失格になってしまいます。
 

残念ながら 市販のアイアンセットは
それがスチールシャフトであっても
その点においては ほぼ全品失格です。
…精密機器のレベルであれば 販売不適合の可能性すらあります。



③ロフト角度
数値として ロフト角度が流れていた、としても
余程のマッチョなゴルファー、酷いスイングでない限り
例外なく 番手の中で柔らかいシャフトが入っている
セッティング的に柔らかくなっちゃっている番手 が
打ち易い番手で、飛ぶ番手です。

IMG_0624


アイアンの番手間の ロフトは3~4度 ですが、
これも『シャフトの硬さの流れ』がちゃんとしてないと
意味をもたなくなってしまいます。


見てくれやキャビティのデザインでなく
こういう所が セットのセッティングなのですが、
どう考えているのでしょうか…。

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一点もの 『 ファット-B(ブリストル)』

2021年10月30日 21時26分34秒 | ゴルフクラブ
一点モノ
  総削り出し ファット-B(ブリストル)
軟鉄素材(S20C)
 ヘッド重量 530g㊧
 チタン‐コーティング
☎046-804-1480
mail:hummingbirdsports@jcom.home.ne.jp
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L型ブリストルパター 開発秘話

2021年10月30日 15時09分32秒 | ゴルフ

数年前 まで ハミングバードでは
ベティナルディパターの 市販品の中で
一番重い ミドルパターを改造し
普通のパターとして 販売していました。

それでは ボールの伸びが足らない
 との 意見やピンタイプのパターでは
パッティングを悩んだ時に ヒント。。。
ガイドが生まれる形状ではないと言うことで
L型パターを作ることを決意します

c42c12f0
往年の名器 というか
幻の一品と言われる
 ジョージ・ロー のスポーツマン
をイメージして 造り始めますが
なにぶん この世の中に 数本しかない
バブル期と比べますと だいぶ
値段が下がったとは言え 今現在オークションで
400万円の値段の付く代物です。


取りあえず その復刻版と
スポーツマンの市販タイプ 自前のブリストル
を参考に作り始めますが
オリジナルは 280g程度。。。

最終的な ヘッド重量は 470g

IMG_0032


単一素材である為
大きさや厚み、高さを大きくせざる負えません

イメージだけを頭に
プロトタイプを クレイモデルを削り 
工場に金属化して貰うコトを繰り返します。

当初は 小ぶり化を目指したため
975のスターリングシルバーを考えていましたが
余りの価格 にビビり 素材を変更します。

弊社のアイアンと同一の素材
同一の仕上げ 同一のメッキにし
そのデザインも ブリストルタイプと
弊社のオリジナルアイアンの 0番アイアン
その共通する部分で進めます。

テークバックの動かす方向をガイドしてくれる形状

IMG_0032 (2)

その為には その方向に対し 美しいアール(曲面)
を作らなければなりませんが
非常にシンプルな構造である為
そのアールが フェース面が反っているような
視覚効果を生みやすい。。。

何度も試作を繰り返し
バックフェースの削りに 同じ角度のアールを入れ
視覚的に 後ろ側に瞳型の影を作ることで
落ち着かせました

捕まり易い 印象を与えるために
視覚的にグースを付け 実際にはオフセットの無いモデルに
するところもかなり苦労しました。

ネック部分を2種類の削りにすることで
実際には存在しない くぼみが影で出来るデザインにしました

IMG_0031


トップブレードを厚めにしたため
アップライド目の見えやすいところを
バックフェースの終わりにちょっと工夫をしてみたり
フェース面のミーリングを被って見えないように
フェース面がてから無い(眩しくないように)
逆の同心円でミーリングしてみたり
自分の持っている ゴルフクラブに対する知識と
イメージを余すところなく 注入してみました。

約1年半の準備期間 十数回の及ぶ クレイモデルの
試作削り直し を繰り返し おおよその完成が見えてきます。

シャフトにもこだわり ウッド アイアン
弊社のオリジナルシャフトを同じ 緩み
特に手元の緩みにしました。

贅沢に セルロイドのオリジナルソケットも作り
最終形に至りました。

手前味噌ではありますが
今も このパターが 自分のゴルフクラブに対する基本
であり 日々 このパターを乗り越えられるクラブを
作れるよう 努力しております。

皆さまが このパターで楽しんで頂けることを
祈っております。

プロのような…
イヤ プロ以上の素晴らしいコロガリ
まさに 至宝のコロガリを生む自信作です

IMG_0034 (2)


絶対にショートしない!
絶対届く! 必ず届く!
ストロークが小さく出来るから安定する!
自分の思った距離感を実践できる!
ゆっくりした転がりで遠くまで飛ぶ!
グリーン周りからのアプローチにも最高!
迷っても 絶対引ける!
絶対 パターイップスにならない!

そして スウィング造りの切り札?!
かも知れません…
これが欠けているから出来ない??のかも…
スウィングの答えを出すために
待っているお客様も多数います。


問い合わせ 046-804-1480
hummingbirdsports@jcom.home.ne.jp

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トゥダウンとシャフトの硬さとシャンク

2021年10月29日 18時26分45秒 | ゴルフ

ゴルフクラブのカタログなどを何気なく見ると
【重心距離】 ヘッドの重心… 重量の中心点
 そこから、シャフトの中心線までの垂線(垂直)な距離。

ここまでは 客観的な事実で、異論の挟みようがない
クラブを比較したりする時に、参考になる比較データの一つと言えます

ところが、この先にその用途を示すような
但し書きというか、非常に誤った解説が付いており
これが「ゴルフ取扱説明書」の意味合いも含んでいるので大変厄介である。

IMG_NEW

重心距離の短いモノはフェースが返り易く
操作性に富みます。長いモノは リストワークが使い辛い ですが
スウィング軌道は安定しやすく、スピン量が増えるため
ボールが上がり易く、かつ止まり易くなります。

こんな解説が添えられるのです。

ここには 二つのあまり芳しくない意味が内包されています。

ひとつは ➀ヘッドは回転させて使うモノ と言う意味。
このカタログの説明では あたかもヘッドは回転させて使うモノ
というのを想起させます。
ゴルフのスイングを作るイメージとして
このような 何気ない刷り込みが実は一番怖いような気がします。

IMG_8497


そして 二つ目は
②トゥダウン というモノが概念として存在していません
トゥダウン とは
 正しくゴルフクラブを使うと 速度が上がってきたとき
 自然に ヘッドの重量の中心点が
 握っている棒(グリップやシャフト)の軸線上、延長線上 に来る仕組みです。

ゴルフヘッドにとって 重量の中心点とは すなわち
一番効率の良い打点、
ファジーな言い方をすれば ヘッドの芯 です。

正しくゴルフクラブを使えば オートマチックに
ヘッドの芯が 握っている棒の先に来るので
ヘッドの種類や重心位置の違いなどを気にせず
棒そのもので打てば良い仕組みになっています。

そして シャフトは剛性さえあれば
 どんなに柔らかくとも その重心位置のズレ分しか
 トゥダウンしません。

ですので このサンプル動画では
44インチで 振動数102cpm という
市販のクラブの 1/3の振動数 という
俗に言う ふにゃふにゃ のシャフトであっても
インパクト時には そのズレ分だけ垂れている状態になります。
 まあ スイングを見ている限り、 その硬さ₍柔らかさ₎とは
誰も気づかないでしょう。

このトゥダウンがあれば
 自動的に一番美味しい所が打点に来るのです。


ですので アプローチなど 硬いシャフトを使っていると
 振りが速くない時 そのズレが解消せず
そこにネックが来てしまうのが シャンク です。
十分な柔らかさのシャフトを使っていれば
 振りが速くなくとも、そこに打点が自動的に来てくれるモノ なのです

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『デール9』次ロット入荷待ち状態です~お待ちください

2021年10月29日 12時26分08秒 | ゴルフ

①桁違いの慣性モーメント

IMG_1364

ドライバーやアイアンのヘッドなどの
比較や指標となる言葉で 「慣性モーメント」と言う言葉
がありますが、これは何か と言うと
基本的には 「重さ」 を表します。
 軽自動車とダンプカー
 小石と月では その「慣性モーメント」が異なり
慣性モーメントの大きな ダンプカーや月 は
外的な圧力/影響を受けた時、
慣性モーメントの小さな 軽自動車や小石 よりも
変化が少なくなります。
それを数値で表すと 3000とか4000g/㎝ になります。

ゴルフクラブで言うと 慣性モーメントの大きなモノは
 姿勢、だけでなく
 運動そのものも持続しようとするチカラ が強く

ちょっと 不謹慎ですが、
 同じ速度 時速50キロで
 止まっている軽自動車にダンプがぶつかるのと
 止まっているダンプに軽自動車がぶつかるのでは
様子が異なるのは 想像が難しくないと思います。

IMG_1359

 

また、同じヘッドの重量であっても
ドライバー、ウッドなど 立体的に大型になれば
重量が重心点から離れているので 慣性モーメントは大きくなります。
キャビティのアイアンも同じ発想です。
 独楽(こま)で言うと
軸に対し、重量が外側にあればあるほど
回転の持続性が高くなる、そういう発想です。
 


一般的なの パターヘッド重量は 310~320g(34インチ)
     👉L型ブリストル で 470g (1.6倍)
     👉ピン型デール9 で 520g (1.7倍) です。 

 慣性モーメントもそれに相応するモノと考えられます。

パターには 慣性モーメントのルール制限はありませんが、
もし 設定されれば まず アウト でしょう。


昨今、少しづつ…ではありますが、市販品のパターヘッドも
重くなる傾向が強くなっています。
異形の大型マレットは 慣性モーメントを上げるのが目的です。

ヘッドが重くなれば ヘッドスピードが緩め であっても
同じ距離が打ち易くなり、小さなストローク、
遅めのストロークで済みますから 方向だけでなく
距離も安定し易くなります。


➁ロフトの立ち を生み出す 高重心

一般的なパターの重心は 13mm です。
ブリストル、デール9共に 17mm あります。

シャフトの柔らかいコトもありますが、
それによって 自然なハンドファーストを作り出し(促し)ますので
立ったロフトでインパクトがし易くなります。

ヘッド重量もありますが、
パッティングでボールが潰せるインパクトが可能です。
 その音も独特かな…。

IMG_1365


ボールの滑り出しも良く、傾斜や芝目の影響も少ないので
よりストレートなラインで狙うことが可能になります。

ヘッド重量が強烈に重いので
 速いグリーンや下りのラインに不安を抱く方も居るかと思いますが
 実際には その逆で(言葉では伝わりませんが…)
 速いグリーンや下りで怖いのは スピード感 です。
 ゆっくり、ゆったり転がっても ちゃんと届く
  その強みは 使ってみないと 分からないですよね~。


➂非常にソフトな独特の打感、転がり と 独特の音

 ヘッド重量の重さ(慣性モーメントの高さ) と
 シャフトの柔らかさ、重心の高さ によって
 緩めに打っても ゆったり転がって 届く、
 転がる というより 滑るに近いかも知れません、
 そういうパターです。

 打撃方法が変わってくる のもありますが、
 弾く感じでは打たなくなるでしょう。
 押すまで行かない感じ、ソッと押す感じ に近いです。
 ボールとの慣性モーメント(質量)の違いもありますが、
 軟鉄の中でも よりソフトなS15Cの
 厚みのあるフェースの打感は非常にソフトに感じるでしょう。

 また、長いネックがかなり打撃の衝撃を吸収するので
 よりソフト感は強まるコトでしょう。

IMG_1369


 長め距離のパットになると
 通常のパターでは体感することのできない
 ボールのつぶれ を感じることが可能です。
 その打音は独特✋
 使えば 使うほど 楽しめるパター です。

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そろそろ シャンクのシーズン です

2021年10月29日 10時06分45秒 | スポーツ


ドライバーを飛ばして頂くため、
 年々 シャフトの硬さ(数値上)は柔らかくなり、
 今や 20年前のレディースの硬さがRシャフト の時代です。
 👉今の Xシャフトは20年前のRより柔らかい のです。

【SYB EG-05】 プロによる試打_Moment

 タイムマシーンがあって、現代のハードヒッターが
 自分のドライバーを持って 20年前にタイムスリップしたら
 「えええ なんで こんな柔らかいの使ってるの❓」
 って 言われてしまうほど 変わってきています。


良くあるパターン…だと思うのですが、
 ドライバーは飛ばしたい、から 最先端の新しいモノ、
 しかし、ウエッジは重い方が良い❓から スチールシャフトの…
 昔から ずっと使っているモノ。
 ふたつの硬さの違いは かなり大きい
 それで困っていなければ……良いのですが…。

ものすごく言葉は悪いんですが、
 ある硬さを超えると 全部「ノー感じ」になりますので
 そこで 統一させている人も少なくありません。

フィーリングやタイミングをを重視するのには
コストがかかりますから…。

 でも、その「ノー感じ」な硬さは
  手首や肘、腰など関節を傷める原因となります✋

【ゴルフスイング】 20210701_Moment

 アプローチの苦しみ… は終わることはないでしょうし…。
 段々と気温が下がってきていますので
 硬いシャフト(スチール)&軽いヘッド使用者 には
 アプローチのシャンクのシーズン突入 です。



【正しい意味での『クラブ・セッティング』】

正しい意味での クラブ・セッティング は
ゴルフバッグの中の すべてのクラブが 同じ流れの中、
同じ!とは言えなくても、似たような、許容範囲にあるコトを指します。
  ✋皆が「なかよし」ってコトです。

 例えば 今日はちょっと『引っかかる日』だとすると
 どのクラブを打っても 似たように引っかかる、そんな感じ、です。

ですので 自分のゴルフバッグの中のクラブを
 ミスしても、ミスしなくても 一球ずつ 交互交互
 コースと同じように ランダムに打ってみて下さい。

特に シャフトの硬さ/柔らかさ の大きなズレ は
顕著にミスを誘発します。 


正しい意味での クラブ・セッティングの顕著な反例が
 試打会や試打クラブを打って 「おお 良いぞ」となり
 購入して、いざ 自分の『ゴルフバッグに入れる』と
 「あれ・・・ なんだかなぁ🤒」 って奴です。

 そのドライバーだけを打っていれば
 そのドライバーを上手く打たせる環境
 自分のスイングやタイミング、 とそのドライバーだけ です。

池田康二202520_Moment


 ところが、自分のバッグに入れると
 それ以外のクラブを打つスイングやタイミング が
 そのドライバーを使う環境になります ので
 その環境が ドライバーを上手く打たせない のです。
 練習場で、打つクラブを変えた すぐは上手くいかず、
 なん球か打ち続けると やっと当たる…
 まさに クラブ・セッティングの「悪い意味」での見本です。

新しく 何かのクラブ、例えばユーティリティをバッグに追加して、
新しいクラブですから それを一生懸命練習すると。。。
なんだか アイアンが上手く行かなくなり始めたり…。
ドライバーが当たらなくなったり…。

 

正しい意味での「クラブ・セッティング」を無視してしまい
クラブ構成を クラブセッティングだと思っていると
陥り易い「悩み」です。
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よくあるクラブの構成 のお話し

2021年10月28日 13時58分44秒 | ゴルフ

最近の 市販のセットのデータ を取っていくと
平均して
 1W 45インチ 振動数 240cpm
 5I 38インチ 振動数 290cpm

こんな感じです。

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ブログに書いてよいかは微妙なところですが、
数を売らなくてはならない大手メーカーは
シャフトがある程度柔らかくないと飛ばないことは
分かっていますので 『飛ばし』がメインテーマになる
ドライバーは硬く出来ません。

日本の平均的なゴルファーに
振動数 270cpm のドライバーを渡せば
ハッキリと距離が落ちるでしょう。

しかし アイアンは距離重視ではありませんし、
販売本数がそこそこ多いので
販売単価を重視することになります。
価格が高くなり易い本数ですので、
単価を抑えなくては見向きもされませんから
 廉価なスチールシャフトを装着せずにはいられません。
アイアンセットの場合は
買い替えたことによって良くなる、飛ぶようになる
というよりも 「買い替えたことそのもの」が
商品価値になる と言った感じです。

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で 始めのデータに戻りますが、
 1W 45インチ 振動数 240cpm
 5I 38インチ 振動数 290cpm
このデータでは
ドライバーとアイアンが噛んでいません。
ドライバーに対し、アイアンが2~3スペック硬く
しかも スチールシャフトのアイアンの方が
軽いヘッドが装着されているので
その差は スペック以上のものになります。

硬くて短く、ヘッドの小さいアイアンの方が軽いヘッドで
柔らかくて長く、ヘッドの大きいドライバーの方が重いヘッド
コースへ行けば
このクラブを交互交互に使うのです。

日本のゴルファーの 9割近くがこのセッティングです。

この構成であれば
ドライバーが良い時は
アイアンはトップ気味、引っ掛け気味の可能性が高く、
アイアンが良い時は
ドライバーがダフリ気味、プッシュ/スライス気味になり易く
双方、疲れてくるラウンド後半にその傾向は強くなります。

002


ハッキリと言えば
これを 「セッティング」とは呼べません。
単に同じバックの中に入っているに過ぎません。
経験やハンディに関係なく、
これを使いこなしている という事は
クラブの違いやセッティングに鈍感というか
ノー感じでないとゴルフにならない訳ですから
クラブを買い替えて 違いを望むのはお門違いです。

一般的なドライバーで
表示の R や SR、Sに関係なく
45インチ/振動数240cpm前後であれば
共通する硬さの 5番アイアンは
振動数 260cpm台 です。

逆にアイアンに合わせるのならば
#5-38インチ/振動数290cpm前後
に合わせるドライバーは
振動数270cpm前後 です。

シャフトの硬さが違えば
勿論タイミングも異なります。
タイミング =時期ですから
時期が異なるという事は
そのまま スイング軌道に影響するので
同じ姿勢や軌道にならず
全く異なる弾道になるので
ここまで硬さが異なると
同じ基準で
それぞれの「ロフト角度」を考えるのも無意味でしょう。

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クラブと闘わないスイングを

2021年10月27日 20時47分01秒 | ゴルフ

ゴルフクラブはその構造上、
スイングの動作中 その重さは数キロ~十数キロ にもなります。
クラブを放り投げる訳にはイキマセンが、
その重さと年がら年中戦っていては
風や傾斜の伴う 実践のコースでは上手く行きません。

その重さを味方にするのと、その重さと闘うのでは
かなりの違いになるでしょう。

lesson 2009_10_30_21_19_49-763フレームショットlesson 2009_10_30_21_19_49-91フレームショット







スイングは 前傾して始める ので
グリップとヘッドの関係で ヘッドの方が下に感じますが、
実際には グリップ方がヘッドよりも高い位置関係にあり、
テークアウェイしていくと その位置関係が強調されるに過ぎません。
決して 腕の作業によって
ヘッドとグリップの上下関係が反転するのではありません。
BlogPaintlesson 2009_10_31







傍目に 上下が反転して見えるのは
体が回転するからであって 腕の作業ではないのです。

ダウンスイングであっても
ヘッドの方が グリップよりも低い「位置関係」にはしないのです。

グリップの方が低く ヘッドの方が高い 相対関係であるスナップショット 4 (2013-10-05 11-49)スナップショット 1 (2013-10-05 12-08)
トップオブスイングで クラブを離すと
当然! ヘッドでは無く グリップの方が地面に先に到達します。
何度やっても! どこでやっても! です。
ヘッドの方が先に地面に達することはありえません。

傍目に ヘッドとグリップの上下関係が反転して見えるのは
体が回転するからであって、腕の作業ではない のです。

ヘッドの重さを使って グリップを下げてあげれば クラブ全体が下がり易く
かつ ダウンスイングの動作の進行もスムーズになりますが、
ヘッドの重さを使って ヘッド自身を下げようとすると
それ以外の動きは 止める必要が生まれてしまいますし
無駄に下にかかる不可抗力を どこかで相殺しなくてはなりません。

折角 トップ付近で クラブ全体の重さがグリップを下方向に
打撃方向に掛かっているのですから
それを利用しない手はありません。
その方が 「断然!」 楽ちん です。

スイングのメカニズムを理解しておく必要もありますが、
クラブと、重さと格闘するスイングでは
現場、コースへ出た時 の精度、再現性に大きな差が生まれてしまいます。

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柔らかいシャフトはスライスする?

2021年10月26日 12時15分14秒 | ゴルフ

弊社の「悶絶」と呼ばれている例えばドライバー
シャフトの硬さを表す「振動数」で言うと
150cpmを切るものも沢山あります。
市販のドライバーで柔らかいと言われているものでも
220~230cpm 70も80も数値が違います。

振動数がすべて、ではありませんが
 明らかに硬い。。。
(固有振動数は サイクル・パー・ミニッツで表わされ
 一分間にどれだけ振動するのか、を数値で表しています。
 シャフトの硬いものほど大きな数値、シャフトの柔らかい
 ものほど小さな(少ない数値)になります。)

これをリシャフト(シャフト交換)するような、俗に言うスポーツタイプの
シャフトの替えると、その数値は同じ「R]の表記
あっても 数値はさらに跳ね上がり 250cpmを
超えるものも少なくありません。
この数年では、柔らかめのシャフトと
スポーツタイプの硬いシャフトの差はより広がったので…
そんな硬いシャフト使えるんでしょうか…。

一般的には、10cpmでフレックス(硬さ)が
ワンフレックス違い、 R⇒S⇒X となっていくと
20も30も数値は大きく、硬くなります。
そう考えると、150cpmのモノを仮に「R」とすると
230のモノは、XXXXXX 6Xになってしまいます。

001
150cpmを下回るような ドライバーを
ヘッドスピード40を楽々超えるような人が
打っても、特にバラツクわけでもなく
慣れてくると、数値の低いものほど
スライスからはお別れ できるようになるものです。

初めてのお客様でも、持っている時(アドレスやワッグル)は
柔らかく感じでも、打ってしまうと「柔らかい」とは
感じないものです。
よくゴルフ用語と聞かれる
・・・シャフトが来ない(インパクトに)
・・・ヘッドが来ない
・・・インパクトを待っていなければならない
というのは、シャフトの柔らかいものほど、感じなくなり
逆に、柔らかいシャフトのクラブを打った後で
硬いシャフトを打つと、はっきりと、そう感じるものです。

スナップショット 2 (2013-04-08 23-48)


各シャフトは見た目では非常に似ているため
シャフトを表すのに、キックポイントやトルク などで
数値化し、その特徴を表すのですけれど、
ごくごく普通の、決してヘッドスピードの遅くない人が
振動数150cpm のモノを打っても、問題が無いのに
それよりも 100cpmも130cpmも数値の大きな
明らかに硬いシャフトを打って
果たして そのキックポイントとか、トルクの違いを
 感じることが出来るのでしょうか。。。

それらはすべてシャフトがしなって、動いてこそ
良くも悪くも発揮されることを示した「数値」「特徴」です。
しならすことのできない、運動させることの出来ない
数値を比較してみても、何か意味があるのでしょうか

例えば、フェアレデイZ、GTR、ポルシェ、フェラーリ
動くからこそ、そのハンドリングや加速、ブレーキングなど
の違いや特徴が表れるもので、動かなければ
単にデザインとか色とかの大きなオブジェでしか
無い様な気がします。
(投機目的と言うのもあるのかも知れませんが)

現在のシャフトの色やデザインを見ていると、
結局、動かない代物だから、その差別化を出すために
無理な虚飾を背負っているような気がするのは
ちょっと穿った見方なんでしょうかねぇ。。。



何か特別なテクニックを使わなくとも
各人がシャフトを運動させられるように、
シャフトには「硬さ」が色々あるのに、YOUTUBEなどには
シャフトのしならせ方 何て題名のモノまであります。
ゴルフクラブは先端に、重心のずれたヘッドという重量物
が装着されているのです。
しならない、動かないモノを無理に動かしたら
それは単純な「しなり」ではなく、捻じれ になって
 しまうのではないでしょうか。。。

ボールの左右の方向だけでなく、上下の方向も
ある程度厳密にして行きたい「ターゲットスポーツ」
なのに、捩じる と言う行為は致命的なことで
それを意図的にしないために、ヘッドの重心はズレていて
シャフトには各人が選べる「硬さ」が存在する、と考えた方が
使い方はシンプルになっていくと思います。

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L型ブリストルパター Q&A 令和版

2021年10月25日 16時15分37秒 | ゴルフクラブ

Q:ヘッド重量480gと聞いていますが、
L字型特有の厚みのない形状 なのでしょうか
 全体のサイズ感を教えてください。


A:ヘッド素材は S15C 軟鉄の中でも柔らかい素材ですが、
 比重はごくごく普通の鉄 と変わりません。
 その素材で 通常のパターヘッドの 1.6倍 の重さを造るには
 厚く、高く、大きなものにするしかありませんが、
 ネックの高さにはルール的な制約があります。
 
 パターの形状は 心理にとても大きく影響しやすいので
 落ち着いた 安定した形状が必要ですが、
 だから と言って 大き過ぎるのは 格好悪いでしょう。
 (1986年マスターズ優勝時の ジャックのパターには吹きました)
 全体のバランスを考え 形状を造りました。

IMG_0571

 まあ パターの形状を比較すると
 このパターの特徴が良くわかるかも知れません。

 ボールが良く飛ぶ、良く転がるのは
 確かに  300g強の一般パターヘッドと 480gの重量差
 そして シャフトの柔らかさ もあると思いますが、
 一般のパターは パターヘッド下部に重量を集め過ぎています。
 俗に言う 低重心化 ですが、
 ボールを上げる必要のない パッティングに 低重心化 深重心化 する
 意味合いが私には見えません。

 重くする為、ヘッドがでかい! はスマートではないですし
 より良い転がり、より良いライナーを求めるのなら
 許せる限り 高重心化 するべきではないか と思い
 高重心になり易い ネック部に重量を重点的に…と
 この形状にしました。

IMG_0567



 好みの問題もある とは思いますが、
 最近のマレットの 低重心化、深重心化したパターは
 その重心の意図は 設計者になにがしかの考えが有ってのこととは思いますが
 構えた時に どこにヘッドの引かせるのかイメージしにくい
 パターストロークの動きが把握し辛いデザインに感じます。
 引く、動かす、移動させるイメージをさせやすい
 パッティング、ストロークに迷いが出てしまいにくい形状にこだわりました。
IMG_0568
 『転がす』にこだわった重心配分、重量、シャフト
 構えやすい、安心できる形状
 既にロングセラーになっているだけのコトはありますよ。


Q:グラファイト(カーボン)シャフトを採用していますが なぜ ですか?


A:ハミングバードでは 特に スチール/グラファイト に対する
  こだわりはありません。

 パターだから だけでなく、アイアンやウッドに関しても
 オジサンゴルファーによって 楽! 簡単! スイング覚えやすい!
 モノであれが どの素材でも良いと思います。

 日本のゴルファーの特徴なのか、どうかは調査のしようもありませんが、
 素材に対するこだわりがとても強い気がします。

 スチールだから どう・・・ とか、 カーボンだから どう・・・だとか
 この二つにシャフトとしての性能差はありません。
006
 素材としての特徴 ですが、
 スチール素材の最大の利点は 工業生産性が高いコト!
 つまり 同じモノが大量に安価で作り易いコト です。
 そして 最大の弱点は 単一素材であるが故にレパートリーが多くないコト です。

 ✋意外に思うかも知れませんが、
 スチールとカーボンでは 圧倒的にカーボンの方が「強く作れます」
 ですので 軽く造る限界も 柔らかく造る限界も スチールの方がすぐそこに…。
 造れない というコトです。

 一方、カーボン素材のシャフトは 形状の制約、外径内径の制約 以外
 かなりの自由度があります。 カーボン自体 元々アクリルを焼いたモノなので
 軽いですから 逆に重くする時 内径が取れない という制約の為
 重くする限界が有ったりします。

 ブリストルパターでは パッティングもショットと考えの元、
 出来るだけ小さく、出来るだけ少なく、出来るだけゆっくり であっても
 必要な距離を打てるようにする方が 簡単、 楽 と考え
 より転がりの良い、より遠くに飛ぶパッティング になるような
 シャフトの柔らかさを求めた結果、グラファイトに行き着いたに過ぎません。
 (カラーは傷の目立ちにくい ガンメタリック 黒に近い灰色のメタリックです)

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