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シリコンバレー銀行破綻、金融危機以来最大 利上げで脆弱性表面化 ロイター編集

2023-03-11 21:16:57 | 日記
シリコンバレー銀行破綻、金融危機以来最大 利上げで脆弱性表面化
ロイター編集

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[10日 ロイター] - 米カリフォルニア州の銀行規制当局は10日、米金融持ち株会社SVBファイナンシャル・グループ傘下のシリコンバレー銀行を閉鎖した。金融危機以降で最大の米銀破綻となり、株式市場では世界的に銀行株が売られ、巨額の時価総額が吹き飛んだ。

規制当局は米連邦預金保険公社(FDIC)を管財人として選任し、その管理下でシリコンバレー銀行の資産が処分されるという。

新興テクノロジー企業を主な取引先とする同行は、昨年末時点で総資産が約2090億ドルと全米16位だった。米銀の破綻としては、2008年の金融危機で起きた貯蓄金融機関ワシントン・ミューチュアルの破綻以来の規模となる。

突然の破綻の背景は多岐にわたるが、米連邦準備理事会(FRB)によるこの1年の積極的な利上げでスタートアップ業界の資金調達など財務面の状況が悪化したことも大きく影響したようだ。

シリコンバレー銀行は預金減少に対処するため資本調達を試みたが、FRBの利上げで価値が大きく低下した米国債で18億ドルの損失を出した。

FDICの声明によると、シリコンバレー銀行の本店および全支店は13日に再開され、遅くとも同日午前には預金引き出しに応じる。FDICによる保護対象の預金全額にアクセスできるという。 

ただFDICによると、昨年末時点で同行の預金1750億ドルのうち89%が保護の対象外だった。こうした預金の扱いは未定だ。

ゲーム開発のロブロックスや動画配信機器のロクはシリコンバレー銀行に数億ドルの預金があると明らかにした。ロクは大部分が預金保護の対象外とし、株価が引け後の取引で10%急落した。

関係者によると、FDICはこの週末、シリコンバレー銀行との統合に応じる金融機関を探す予定。保護対象外の預金を守るためにも13日までに経営統合を取りまとめたい考えだが、合意が成立するかは不透明という。

<利上げ局面で銀行の脆弱性が表面化>

8日の資本増強策発表後に急速に悪化したSVBの問題は、FRBなど主要中央銀行が進める利上げの中で市場が抱える脆弱性を露呈した。

ロイターの試算によると、米国の銀行株が失った時価総額は過去2日間で1000億ドル以上。欧州の銀行株は約500億ドルを喪失した。10日の市場では地銀も値下がりした。

一部アナリストの間では、銀行セクターの隠れたリスクや資金調達コスト上昇への脆弱性を巡る懸念から、影響がさらに波及するとの懸念もある。

ウォーレン・グローバル・アドバイザーズの会長、クリストファー・ウォーレン氏は「来週は血の雨が降るかもしれない。銀行は問題を抱えており、空売り筋があらゆる銀行、特に小規模の銀行に売り仕掛けしようとしている」と述べた。

米財務省の声明によると、イエレン財務長官は10日、FRB、FDIC、通貨監督庁(OCC)の関係者と会談し、シリコンバレー銀行の動向について協議。イエレン長官は「銀行規制当局が適切に対応することに全幅の信頼を寄せており、銀行システムはなお弾力的で、規制当局はこのような出来事に対応する有効な手段を有している」と指摘したという。

ホワイトハウスも金融当局への信頼を表明。米大統領経済諮問委員会(CEA)のラウズ委員長は、米銀行システムは2008年の金融危機時より根本的に頑強だと強調した。

バンクレイトのアナリスト、マシュー・ゴールドバーグ氏は「2020年以来初の銀行破綻は警鐘を鳴らす」と指摘。「銀行破綻がない、または銀行破綻が少ない時期であっても、自身の預金が安全でFDICの上限額や規制の範囲内にあることを常に確認する必要がある」と述べた。

10日の米国株式市場では、S&P500地銀株指数が4%下落。週間の下落率は18%に達し、09年以降で最大となった。S&P500銀行指数はこの日0.3%安。週間では11%超の下げとなった。

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米国株、ダウ続落し345ドル安 SVB破綻でリスク回避 ナスダックは続落 米国・欧州株概況 2023年3月11日 6:36

2023-03-11 06:37:15 | 日記
米国株、ダウ続落し345ドル安 SVB破綻でリスク回避 ナスダックは続落
米国・欧州株概況
2023年3月11日 6:36

【NQNニューヨーク=稲場三奈】10日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4日続落し、前日比345ドル22セント(1.1%)安の3万1909ドル64セントで終えた。週間の下げ幅は1481ドルと、2022年6月中旬以来の大きさとなった。米中堅金融SVBファイナンシャル・グループの傘下銀行が10日、経営破綻した。金融システム全体に波及することへの警戒感から、金融株を中心に売りが膨らんだ。

米連邦預金保険公社(FDIC)は10日、SVBファイナンシャル・グループ傘下のシリコンバレーバンクが経営破綻し事業を停止したと発表した。市場では「他の銀行でも経営破綻が起きかねないとの不安が広がっている」(ミラー・タバックのマシュー・マリー氏)との声があり、銀行株が全般に下げた。リスク回避姿勢を強めた投資家が資金を株式から相対的に安全とされる米国債に移した面もあった。

朝方に発表された2月の米雇用統計では非農業部門の雇用者数が前月に比べ31万1000人増と市場予想(22万5000人増)を上回った。一方、失業率は3.6%と、市場予想(3.4%)より悪化。平均時給の伸び率が前月比0.2%となり、市場予想(0.4%)に届かなかった。米連邦準備理事会(FRB)が21~22日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ幅を再び0.5%に拡大するほどではないと受け止められ、ダウ平均は上昇する場面もあった。

建機のキャタピラーやホームセンターのホーム・デポ、映画・娯楽のウォルト・ディズニーなど景気敏感株と消費関連株の売りが目立った。一方、バイオ製薬のアムジェンや医薬・日用品のジョンソン・エンド・ジョンソンなどのディフェンシブ株の一角が買われた。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続落した。前日比199.467ポイント(1.8%)安の1万1138.888で終えた。半導体のエヌビディアや検索サイトのアルファベットなどが下げた。

NYダウ 6ヶ月チャートです。(一目均衡表とストキャスティクス)

NYダウ続落で始まる SVB巡る不安が重荷 北米 2023年3月11日 0:04 (2023年3月11日 0:17更新)

2023-03-11 05:28:55 | 日記
NYダウ続落で始まる SVB巡る不安が重荷
北米
2023年3月11日 0:04 (2023年3月11日 0:17更新)


【NQNニューヨーク=三輪恭久】10日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4日続落して始まり、午前9時35分現在は前日比112ドル03セント安の3万2142ドル83セントで推移している。経営難に陥っている中堅金融の先行きを巡る不透明感が根強く、金融株を中心に大幅に売られ、投資家心理の重荷となっている。

前日に株価が6割超下げた中堅金融のSVBファイナンシャル・グループは、10日朝の時間外取引でも大幅に下落していたが、同社の経営を巡る報道が相次ぐなか、売買が一時停止されている。金融システム不安につながりかねないとのリスクへの警戒から、銀行株を中心に売りが出ている。米景気の悪化につながるとの懸念も高まっている。

朝方に発表された2月の米雇用統計では非農業部門の雇用者数が前月に比べ31万1000人増と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(22万5000人増)を上回った。一方、失業率は3.6%と、市場予想(3.4%)より悪化。平均時給の伸び率が前月比0.2%となり、市場予想(0.4%)に届かなかった。市場では次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.5%の利上げの理由になりにくいとの見方があった。

金融のゴールドマン・サックスやクレジットカードのアメリカン・エキスプレスが下落。建機のキャタピラー、化学のダウも売られている。一方、外食のマクドナルドと半導体のインテルは高い。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は続落して始まった。

欧州銀行株が下落 米銀債券損失で警戒、金利上昇に懸念 グローバルマーケット 2023年3月10日 23:54

2023-03-11 05:24:31 | 日記
欧州銀行株が下落 米銀債券損失で警戒、金利上昇に懸念
グローバルマーケット
2023年3月10日 23:54


【ロンドン=大西康平】10日の欧州株式市場でドイツ銀行などの銀行株が下落した。米SVBファイナンシャル・グループの保有債券の売却による巨額の損失計上がきっかけだ。欧州中央銀行(ECB)が大幅利上げの継続を示唆するなど金利の上昇圧力が続く中で、欧州銀が保有する債券の含み損に対しても市場の懸念が広がった。

ドイツ銀行の株価は10日、前日比で一時9%下落した。仏ソシエテ・ジェネラルと英HSBCホールディングスもそれぞれ一時6%下がった。銀行株の下落が投資家心理を悪化させ、欧州の主要600社で構成される株価指数ストックス600は一時前日比2%安の451.2となり、終値ベースでは1月中旬以来となる安値を付けた。

欧州でも昨年来の金融引き締めによる金利上昇が目立ち、欧州銀が持つ債券の含み損への警戒が出たためだ。9日時点でドイツの10年物国債の利回りは約2.6%と、21年末のマイナス約0.2%から2.8%上昇。フランスの10年物国債も約3.1%と0.2%から上がった。いずれも約12年ぶりの高水準だ。

ECBは16日に開く理事会で2月に続く0.5%の大幅利上げを決める見通しだ。2月のユーロ圏消費者物価指数は前年同月比8.5%上昇した。食品やサービスに値上げの裾野が広がり、ドイツやフランスでは再びインフレが加速している。

SVBが債券を売却して含み損を確定したのは、預金流出に対応するためだ。欧州銀では保有する債券の売却を迫られる状況とはなっていない。

米銀SVBが経営破綻、米当局発表 リーマン危機後で最大 北米 2023年3月11日 2:06 (2023年3月11日 5:01更新)

2023-03-11 05:17:20 | 日記
米銀SVBが経営破綻、米当局発表 リーマン危機後で最大
北米
2023年3月11日 2:06 (2023年3月11日 5:01更新)

【この記事のポイント】
・テック企業への融資で著名なシリコンバレーバンクが破綻
・米連邦預金保険公社(FDIC)が管財人になり預金保護を発動
・FRBの利上げで金利が上昇。保有債券の含み損が膨らんだ


【ニューヨーク=大島有美子】米連邦預金保険公社(FDIC)は10日、テック関連のスタートアップへの融資で知られる銀行持ち株会社SVBファイナンシャル・グループ傘下のシリコンバレーバンクが経営破綻し事業を停止したと発表した。採算が悪化した保有債券の売却や、取引先の新興テック企業の資金繰り悪化に備えた資本増強策を8日に発表したが、信用不安を招き株価が急落していた。

FDICの監督下にある米銀の破綻は2020年にカンザス州の地銀が破綻して以来となる。米連邦準備理事会(FRB)によると22年末時点でのシリコンバレーバンクの総資産は約2090億ドル(約28兆円)で、資産規模は全米で16位。米銀の破綻では、2008年9月の金融危機で破綻した米貯蓄金融機関(S&L=地方銀行に相当)最大手のワシントン・ミューチュアル以来、2番目の規模となる。

シリコンバレーバンクが本社を置くカリフォルニア州の金融当局は10日、同社が流動性不足に陥り、債務超過状態にあると認定した。FDICが破綻管財人となり、預金保護を発動する。FDICが保護する預金額の上限は1口座あたり25万ドルで、13日には預金者がアクセスでき支店も営業するとしている。「保険限度額を超える預金額は未確定」(FDIC)で、取引先への影響は不透明だ。銀行や顧客からの情報収集を進める。

SVBファイナンシャル・グループは8日に保有債券の売却に伴う損失計上や増資計画を発表。信用不安を招き、10日には身売りを模索する動きが報じられた。あるベンチャーキャピタル(VC)関係者は「9日夜から投資先が一斉に預金を引き出している」と明かす。信用不安が増幅し、資金繰りが一気に行き詰まったとみられる。米メディアによると、増資計画の断念後は身売りを検討していたが、株価急落や経営の混乱で買い手が現れなかった。

SVBは金融緩和下でVCなどから資金を活発に調達したベンチャー企業の預金を集めていた。22年3月末の預金残高は1980億ドルと3年間で3.8倍に膨張した。急拡大した預金で満期までの期間が長い米国債や住宅ローン担保証券(MBS)を中心に運用していたが、米連邦準備理事会(FRB)による急ピッチの利上げで金利が上昇(債券価格は下落)し、含み損が膨らんでいた。

米銀では暗号資産(仮想通貨)関連企業からの預金を集めてきたシルバーゲート・キャピタルが傘下銀行を自主的に清算すると8日に発表した。

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