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東証大引け 反発し2万8000円台回復、金融システム不安後退 東証要請も意識 国内株概況 2023年3月31日 15:28

2023-03-31 20:44:05 | 日記
東証大引け 反発し2万8000円台回復、金融システム不安後退 東証要請も意識
国内株概況
2023年3月31日 15:28

31日の東京株式市場で日経平均株価は反発し、前日比258円55銭(0.93%)高の2万8041円48銭で終えた。2万8000円台を回復するのは10日以来、3週間ぶり。米銀破綻に端を発する金融システム不安が後退するなか、欧米株が上昇した流れを受けて堅調に推移した。東証は上場企業に対し、資本コストや市場の評価を意識するよう要請する案を示した。企業の対応に期待する買いも相場を押し上げた。

米シリコンバレーバンク(SVB)が10日に経営破綻して以降、米金融当局の対応もあり市場が懸念したような銀行の連鎖破綻は起きなかった。欧米の株式相場の戻り基調に合わせ日本株も上昇した。リスク回避の円買いが一巡するなか、円相場が一時1ドル=133円台半ばまで下落し、トヨタなどの輸出関連株を中心に上昇した。

朝方に経済産業省が発表した2月の鉱工業生産指数(速報値)は市場予想を上回る伸びとなり、製造業の生産回復への期待が高まった。東証がPBR(株価純資産倍率)1倍を下回る企業を中心に経営改善を要請する案を示したこともあり、日本製鉄などのバリュー(割安)株の上げが目立った。

日経平均は340円ほど上昇する場面もあったが、大引けにかけて上げ幅を縮小した。米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として重視する米個人消費支出(PCE)物価指数の2月分の発表をきょうに控え、持ち高調整の売りが出たようだ。

東証株価指数(TOPIX)も反発し、前日比20.18ポイント(1.02%)高の2003.50で終えた。2000を上回るのは13日以来、約2週間半ぶり。東証プライムの売買代金は概算で3兆7422億円、売買高は14億2527万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1279銘柄と約7割を占めた。値下がりは477、変わらずは78銘柄だった。

三井物、太陽誘電、HOYAが上昇。三菱UFJ、鹿島、信越化も高かった。半面、郵船、シャープ、JTは下落した。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

米国株、ダウ続伸し141ドル高 金融不安の後退で ナスダック続伸 米国・欧州株概況 2023年3月31日 5:32

2023-03-31 06:27:16 | 日記
米国株、ダウ続伸し141ドル高 金融不安の後退で ナスダック続伸
米国・欧州株概況
2023年3月31日 5:32

【NQNニューヨーク=川上純平】30日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、前日比141ドル43セント(0.4%)高の3万2859ドル03セントで終えた。今週は新たに経営不安に陥る金融機関が出ておらず、金融システム不安が収束しつつあるとの見方が相場の支えとなった。ただ、31日に米連邦準備理事会(FRB)が重視する物価指標の発表を控え、上値は重かった。

米金融当局は必要に応じて金融機関への支援を拡充する姿勢を示している。金融不安を背景に銀行が貸し出しを渋り、米景気の冷え込みにつながるとの過度な懸念は薄れている。金融市場は落ち着きを取り戻しつつあり、投資家は運用リスクを回避する姿勢を緩めている。

もっとも、ダウ平均は買い一巡後に伸び悩み、下げに転じる場面もあった。31日にはFRBがインフレ指標として重視する米個人消費支出(PCE)物価指数の2月分が発表されるため、手じまい売りが出やすかった。30日発表の週間の米新規失業保険申請件数は19万8000件と市場予想(19万5000件)以上に増えたものの、「依然として低水準で労働市場の強さを示した」(JPモルガンのダニエル・シルバー氏)と受け止められた。インフレ圧力の根深さが意識されたことも重荷だった。

個別では、前日に新製品の発売計画を公表した半導体のインテルに買いが続いた。ハイテク株も高く、ソフトウエアのマイクロソフトとスマートフォンのアップルが上昇した。クレジットカードのアメリカン・エキスプレスと工業製品・事務用品のスリーエムは下落した。

ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は続伸した。前日比87.235ポイント(0.7%)高の1万2013.471で終えた。交流サイトのメタプラットフォームズやネット通販のアマゾン・ドット・コムが上昇した。