NYダウ続落で始まる SVB巡る不安が重荷
北米
2023年3月11日 0:04 (2023年3月11日 0:17更新)
【NQNニューヨーク=三輪恭久】10日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4日続落して始まり、午前9時35分現在は前日比112ドル03セント安の3万2142ドル83セントで推移している。経営難に陥っている中堅金融の先行きを巡る不透明感が根強く、金融株を中心に大幅に売られ、投資家心理の重荷となっている。
前日に株価が6割超下げた中堅金融のSVBファイナンシャル・グループは、10日朝の時間外取引でも大幅に下落していたが、同社の経営を巡る報道が相次ぐなか、売買が一時停止されている。金融システム不安につながりかねないとのリスクへの警戒から、銀行株を中心に売りが出ている。米景気の悪化につながるとの懸念も高まっている。
朝方に発表された2月の米雇用統計では非農業部門の雇用者数が前月に比べ31万1000人増と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(22万5000人増)を上回った。一方、失業率は3.6%と、市場予想(3.4%)より悪化。平均時給の伸び率が前月比0.2%となり、市場予想(0.4%)に届かなかった。市場では次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.5%の利上げの理由になりにくいとの見方があった。
金融のゴールドマン・サックスやクレジットカードのアメリカン・エキスプレスが下落。建機のキャタピラー、化学のダウも売られている。一方、外食のマクドナルドと半導体のインテルは高い。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は続落して始まった。
北米
2023年3月11日 0:04 (2023年3月11日 0:17更新)
【NQNニューヨーク=三輪恭久】10日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4日続落して始まり、午前9時35分現在は前日比112ドル03セント安の3万2142ドル83セントで推移している。経営難に陥っている中堅金融の先行きを巡る不透明感が根強く、金融株を中心に大幅に売られ、投資家心理の重荷となっている。
前日に株価が6割超下げた中堅金融のSVBファイナンシャル・グループは、10日朝の時間外取引でも大幅に下落していたが、同社の経営を巡る報道が相次ぐなか、売買が一時停止されている。金融システム不安につながりかねないとのリスクへの警戒から、銀行株を中心に売りが出ている。米景気の悪化につながるとの懸念も高まっている。
朝方に発表された2月の米雇用統計では非農業部門の雇用者数が前月に比べ31万1000人増と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(22万5000人増)を上回った。一方、失業率は3.6%と、市場予想(3.4%)より悪化。平均時給の伸び率が前月比0.2%となり、市場予想(0.4%)に届かなかった。市場では次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.5%の利上げの理由になりにくいとの見方があった。
金融のゴールドマン・サックスやクレジットカードのアメリカン・エキスプレスが下落。建機のキャタピラー、化学のダウも売られている。一方、外食のマクドナルドと半導体のインテルは高い。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は続落して始まった。