7日(土)は上海杯の初戦、上海 Rhinos(SHR) vs 杭州 Harlequins(HGH) の、
レフリーを担当した。
私自身としては1月末のRBCS7's(@バンコク)以来、そして15人制という事
では昨年末の「SAS先生's=今回双龍が対戦したチーム vs HGH」を担当して
以来という事になる。
結果から先に書くと;
前半 SHR(0T0C):(3T2C)HGH
後半 SHR(1T1C):(1T0C)HGH
-------------------
合計 SHR(1T1C):(4T2C)HGH
⇒(7) :(24)
●シンビン:(36分)陳 万鵬/SHR、反則(警告後の危険なタックル)の繰返し
(38分)李 文明/SHR、不行跡
さて、我々レベルの試合でも、一応はスカウティング…という程のものではないが、
それらしき心構えをしてレフリングに臨んでいるものだ。
戦前、大方の予想は、HGHによる大量リードであったと思われるが、蓋を開けて
みると、これが接線。前半10分過ぎSHR側の1人が負傷退場。15人ジャスト
で試合に挑むSHRにリザーブは居らず、14人のまま前半20分過ぎまでをほぼ
膠着状態に保ち凌ぎ切った。その後トントントンと3本取られはしたが、前半終了
間際、SHRが2枚のイエローカードを受け、相手が12人となったにも関わらず、
HGHは1本のトライも取れない。そして後半だけを見るとSHRが優っていると
いう結果であった。
正直なところ、これはSHRがどうのこうのとは別次元の問題で、HGHのスキル
があまりにも稚拙過ぎた(……というか期待外れ?)。接点、特にFWがグリグリと
やる分には未だ何とかカッコも付いていたが、BKのSO~CTBにあまりキレが
見られず、ボールがWTBまで渡ったのはホンの僅か。未だ若くて経験も浅いのだ
ろう、SOのキャッチング、パスともひ弱で、SHRの早い出だしに後ろに下って
ヒョロヒョロとしたキックで逃げるというパターンが何度か見られた。この辺りは
今後、試合経験を積み乍ら成長して行ってもらいたいところだ。

一方のSHR。一時は15人でのチーム編成すら危ぶまれたが、当日までに何とか
メンツをかき集め、取り敢えずピッチに出て来た事は賞賛されるべきだろう。
また2月~3月と、ジェームス君を中心に、毎週(ひょっとしたら平日も?)熱心に
練習していた姿を見ているだけに、負けたとは言え試合自体を壊わさずに戦えたと
いう事実が、十分に成長した証だと思う。
この日は香港人のエリックは勿論、台湾人の張さん(?)=FWのデッカイおじさん、
そしてSOにも、46歳のやはり台湾人プレイヤーが入り、彼等がゲームメイクに
貢献していた。張さんは若いプレーヤーの好き指導者として非常に好感が持てるし、
台湾人SOも「15年振り」(本人談)とは思えないステップワークやキック、更に
タックルで魅了した。ただ、何せ15年振り。ELVの事もご存知なかった様で、
何度「スクラムから5m下がれ!」と私に叫ばせた事か(苦笑)。
ただ、これら香港人、台湾人、ジェームズ君、李文明さん(=毎度の事乍らコイツ
の不行跡は全く非文明!)らに、他の大部分のプレイヤーが付いて行けていない…
スキル的にも、体力的にも、ルール認知度的にも……ところが弱点であり、試合後
も色々と教えてあげたい気分にさせられた(実際に、何点かアドバイスもしたよ!)。
とにかくこのチームは「何が何だか解らないけど、ラグビーって楽しいんだという
事だけはよく解ってますねん」という雰囲気が、見ているこちらに痛い程伝わって
来る連中の集まりなので、今シリーズ、何とか全試合を乗り切って、勿論、トライ
や勝利といった結果も生み出せる様にと、願ってやまない。

ちょっと好く書き過ぎたかな?

寒々とした写真だけど(実際、寒かったけど)、かなりホットに飲み交わしましたよ。
さて、自身のレフリング。この試合はそんな訳で(そんなチーム同士の対戦なので)、
取り敢えずオープン攻撃がどうのではなく、非常に狭いところ=ブレイクダウンの
周辺だけに神経を集中させれば良い(四畳半のレフリング)………って感じでした。
直ぐにグチャーッ!となって、寝たままだし手は出るし横入りはするし……なので、
早い段階でのホイッスルを心掛けた。ラックアンプレアブル、何本取ったかねぇ、
好いお勉強にはなったかな?
さぁ、今週末は北京アイスブレーカー。殺人モンゴルチームは、今年もエントリー
するのかぁーーーっ???
………ととと、気合を入れ始めた時に同行(好)のアーロン君から連絡。今年は何か
参加チームが少ないらしく「レフリーするチャンスもあまり多くなさそうだね」と。
しかも専用のレフリージャージも間に合いそうにないとの事で、気持ちは益々引き
気味。でもチケットも買ってしまってるし「まぁたとえ1試合でも吹けるんなら、
その限られた時間を楽しみましょうや」という事でお互いを慰め合いました。何事
もネガチブな発想で居ると気持ちが高揚しますね。香港からアセッサーが来るかも
(?)との事だし、試合数の多少に関わらず「一吹入魂!」で務めて参ります。
Micheal.
追) 3月10日付の村上晃一さんの「ラグビー愛好日記」経由でお読みになった方
も居られるかと思いますが「奇跡の弱視ラガー」というお話が、その中で紹介
されています。先ずはご一読下さいな。ちょっと心を動かされる部分が有って、
それはどの辺りでか?………その、弱視のハンデがどうのとかいう事ではなく、
ズバリ!村上さんも書いておられるこの一文;
⇒彼に「ラグビーとは」と聞くと、「自分にしかできないことがあるという
ことを気付かせてくれました。」
レフリーを担当した。
私自身としては1月末のRBCS7's(@バンコク)以来、そして15人制という事
では昨年末の「SAS先生's=今回双龍が対戦したチーム vs HGH」を担当して
以来という事になる。
結果から先に書くと;
前半 SHR(0T0C):(3T2C)HGH
後半 SHR(1T1C):(1T0C)HGH
-------------------
合計 SHR(1T1C):(4T2C)HGH
⇒(7) :(24)
●シンビン:(36分)陳 万鵬/SHR、反則(警告後の危険なタックル)の繰返し
(38分)李 文明/SHR、不行跡
さて、我々レベルの試合でも、一応はスカウティング…という程のものではないが、
それらしき心構えをしてレフリングに臨んでいるものだ。
戦前、大方の予想は、HGHによる大量リードであったと思われるが、蓋を開けて
みると、これが接線。前半10分過ぎSHR側の1人が負傷退場。15人ジャスト
で試合に挑むSHRにリザーブは居らず、14人のまま前半20分過ぎまでをほぼ
膠着状態に保ち凌ぎ切った。その後トントントンと3本取られはしたが、前半終了
間際、SHRが2枚のイエローカードを受け、相手が12人となったにも関わらず、
HGHは1本のトライも取れない。そして後半だけを見るとSHRが優っていると
いう結果であった。
正直なところ、これはSHRがどうのこうのとは別次元の問題で、HGHのスキル
があまりにも稚拙過ぎた(……というか期待外れ?)。接点、特にFWがグリグリと
やる分には未だ何とかカッコも付いていたが、BKのSO~CTBにあまりキレが
見られず、ボールがWTBまで渡ったのはホンの僅か。未だ若くて経験も浅いのだ
ろう、SOのキャッチング、パスともひ弱で、SHRの早い出だしに後ろに下って
ヒョロヒョロとしたキックで逃げるというパターンが何度か見られた。この辺りは
今後、試合経験を積み乍ら成長して行ってもらいたいところだ。

一方のSHR。一時は15人でのチーム編成すら危ぶまれたが、当日までに何とか
メンツをかき集め、取り敢えずピッチに出て来た事は賞賛されるべきだろう。
また2月~3月と、ジェームス君を中心に、毎週(ひょっとしたら平日も?)熱心に
練習していた姿を見ているだけに、負けたとは言え試合自体を壊わさずに戦えたと
いう事実が、十分に成長した証だと思う。
この日は香港人のエリックは勿論、台湾人の張さん(?)=FWのデッカイおじさん、
そしてSOにも、46歳のやはり台湾人プレイヤーが入り、彼等がゲームメイクに
貢献していた。張さんは若いプレーヤーの好き指導者として非常に好感が持てるし、
台湾人SOも「15年振り」(本人談)とは思えないステップワークやキック、更に
タックルで魅了した。ただ、何せ15年振り。ELVの事もご存知なかった様で、
何度「スクラムから5m下がれ!」と私に叫ばせた事か(苦笑)。
ただ、これら香港人、台湾人、ジェームズ君、李文明さん(=毎度の事乍らコイツ
の不行跡は全く非文明!)らに、他の大部分のプレイヤーが付いて行けていない…
スキル的にも、体力的にも、ルール認知度的にも……ところが弱点であり、試合後
も色々と教えてあげたい気分にさせられた(実際に、何点かアドバイスもしたよ!)。
とにかくこのチームは「何が何だか解らないけど、ラグビーって楽しいんだという
事だけはよく解ってますねん」という雰囲気が、見ているこちらに痛い程伝わって
来る連中の集まりなので、今シリーズ、何とか全試合を乗り切って、勿論、トライ
や勝利といった結果も生み出せる様にと、願ってやまない。

ちょっと好く書き過ぎたかな?

寒々とした写真だけど(実際、寒かったけど)、かなりホットに飲み交わしましたよ。
さて、自身のレフリング。この試合はそんな訳で(そんなチーム同士の対戦なので)、
取り敢えずオープン攻撃がどうのではなく、非常に狭いところ=ブレイクダウンの
周辺だけに神経を集中させれば良い(四畳半のレフリング)………って感じでした。
直ぐにグチャーッ!となって、寝たままだし手は出るし横入りはするし……なので、
早い段階でのホイッスルを心掛けた。ラックアンプレアブル、何本取ったかねぇ、
好いお勉強にはなったかな?
さぁ、今週末は北京アイスブレーカー。殺人モンゴルチームは、今年もエントリー
するのかぁーーーっ???
………ととと、気合を入れ始めた時に同行(好)のアーロン君から連絡。今年は何か
参加チームが少ないらしく「レフリーするチャンスもあまり多くなさそうだね」と。
しかも専用のレフリージャージも間に合いそうにないとの事で、気持ちは益々引き
気味。でもチケットも買ってしまってるし「まぁたとえ1試合でも吹けるんなら、
その限られた時間を楽しみましょうや」という事でお互いを慰め合いました。何事
もネガチブな発想で居ると気持ちが高揚しますね。香港からアセッサーが来るかも
(?)との事だし、試合数の多少に関わらず「一吹入魂!」で務めて参ります。
Micheal.
追) 3月10日付の村上晃一さんの「ラグビー愛好日記」経由でお読みになった方
も居られるかと思いますが「奇跡の弱視ラガー」というお話が、その中で紹介
されています。先ずはご一読下さいな。ちょっと心を動かされる部分が有って、
それはどの辺りでか?………その、弱視のハンデがどうのとかいう事ではなく、
ズバリ!村上さんも書いておられるこの一文;
⇒彼に「ラグビーとは」と聞くと、「自分にしかできないことがあるという
ことを気付かせてくれました。」