goo blog サービス終了のお知らせ 

上海双龍ラグビー倶楽部

上海にてラグビーを愛する者達の活動報告です。

(Vol.130) NPO ラグビー・レフリー・リサーチ・センター(3RC)

2008-07-04 09:28:05 | レフリー日記
ラグビーマガジン(6月号)、WITH A WHISTLE (ルール講座) にも記事が
載ってましたが、NP;Rugby Referee Research Center(3RC) が
設立されました。

HP: http://rrrc.jp/index.html

こちらでは現在「一般会員の登録(無料)」を広く呼び掛けています。

会員特典として、同NPOからルールの解説等が随時メール連絡される
との事です。更に会員数が増えれば、企業への寄付依頼活動に於いても
非常に効果的であるとの事です。

●情報提供ご協力: by Moguさま

登録の方法はとても簡単で お手元のパソコンから members@rrrc.jp へ
空メールを送るだけ。これで一般会員に登録された事になります。同時
に「会員ID」と「会員パスワード」を記載したメールが返信されます。

HPにはレフリングやルール解説等の情報が載っておりますが、一部の
情報は「会員ID」と「会員パスワード」の入力が必要となります。

………で、チラッと覗いてみますと、役員(理事)にはマイケル小林さん、
それに台湾の林嘉生さんもお名前を連ねておられます。

林さんと言えば、昨年(2007年)9月の上海7'sにレフリーメンバー
として来滬され、私も「IRB公認指導レフリー」から直接教えを乞う
事が出来ました。1試合だけでしたが、自らピッチにも立って笛を吹か
れてましたね。主に第3TJとして若手レフリーの動きを見守る一方、
シンビンの選手が立ち上がって勝手にピッチに入ろうとするのを、威厳
有る態度で椅子に張り付けにさせてました。貫禄ですね。ユルイところ
では「ゴールキックが外れた時、昔はフラッグを下にして左右に振った
もんだけど、何もゼスチャーしないのがトレンドだよ」という事でした。


Micheal.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

(Vol.128) レフリー日記(杭州遠征)

2008-07-01 19:07:31 | レフリー日記
今週も筆者は双龍の練習に参加していないので練習内容とかは「?」。別に「北京原人隊
との試合を今週末に控えているので秘密にしている」訳ではありませんよ。

何をしていたかというと、毛蟹の杭州ツアーに帯同、最近、何かと新密度を深めつつある
「杭州ハーレークインズ」との試合で、レフリーを担当させてもらいました。

・杭州ハーレクインズvs毛蟹(寄せ集め)
・場所:浙江省杭州第二中学
・時間:16時05分 K/O.、40分ハーフ(×前後半)、途中に水休憩有り、15人制
・レフリー: Michael.
・天候:曇り(気温;22℃~23℃位?、湿度;比較的低い)
・結果:毛蟹0vs0ハーレクインズ。
・シンビン:前半25分。毛蟹(CTB)の危険なタックルに対して。
・講評(主にハーレクインズに付いて);
 ⇒前々週のハーレクインズ来滬に続き、今回は毛蟹が杭州を訪問。寄せ集め乍ら、東華
  大学の中国人プレイヤーも含めて20数名で乗り込んだ。地元;ハーレクインズには
  リザーブが豊富だった事もあり、前回(毛蟹圧勝)の結果とは打って変わり接戦の様相。
  
  然し乍らとにかく前後半、両チーム共に決定力を欠き、それぞれ22mより前へ攻め
  込んだのは数回程度。ゴール前での行き詰る攻防も殆ど無し(後述する1回だけ?)。

←それにしても何故、

  ミスが多い訳でなし、スピードが劣る訳でなし、個々の当たりもそこそこ激しいし、
  勿論程良く(?)反則も有ったりで、ジャッジする側としては楽しめた試合ではあった
  けど………。


←私が全身で写っているのは、

  前半25分過ぎ、毛蟹のCTBが蹴ったハイパントを、ダイビングしてキャッチする
  ハーレクインズプレイヤーにも自ら突進して Tackle in the air !! ⇒勿論シンビン。
  相手が14人の10分間に攻め切れなかったからなぁ。決定力無くジリジリとゲイン
  が出来ないのは体育学院も同じだが、体育学院の様に左右にボールが動く訳でもない
  ので躍動感も無し。ハーレクインズには「オジサン」も多く、ちょっとスタミナ不足
  でもあったみたいで、豊富なリザーブ陣も最後は使い果たし、毛蟹から「助っ人」を
  借りる始末でした。←無い無い尽くしみたいな評になってしまいましたね。

←後ろ向きばかり?

  【課題】スタミナを付ける事でしょう。それと若いのがもっと走り切らないと。ここ
      一発のトライゲッターが欲しいところですね。

 ●ここから、今週の反省;
 ⇒………で、唯一盛り上がった(?)のが最後のシーン。後半もラスト1分となって毛蟹
  にPK………という場面から再現してみよう。
   毛「ラインアウトする時間有りますか?」
   R「未だ大丈夫」
   -----で、タッチキック~ラインアウト。
   R「このラインアウトでラストプレー」(………と、両チームに)
   -----毛蟹、ラインアウトからのボールを支配してゴール前まで攻め込むが、ここで
      ノットリリースザボールの反則。勿論、試合は継続。
  ここでハーレクインズのSOとでコミュニケーションのミス。つまり彼は私に「これ
  からタッチに出しても未だ継続か?」と聞いたらしいと。で、それに対する私の回答
  が「YESだった」というのが彼の主張。そこのところがどうも私自身あやふやです。
  実は以前にも同様の経験=「幻のラストワンプレー」が有るので嫌な予感もしたんだ
  けど、私としてはその前のラインアウトの場面で両チームに申し伝えているし、身を
  呈してハーレクインズのタッチキックを咎めるのも、逆に毛蟹に対して不公平では?
  ………というのもあってそのまま流してしまい、結果はご想像の通りで、2試合連続、
  ハーレクインズにとって後味のシックリ来ない終わり方にしてしまった。確かにSO
  が何かワニャワニャ言うとった様な気もするけど、ウロ聞きのままウロ答えしてしま
  ったかなぁと思う。それとラインアウトの時の「これでラストプレー」が、どれだけ
  プレイヤーに浸透していたのか? 英語、勉強せなあきませんねぇ。予ねてより私は
  タイムキーパー制に付いて、世の趨勢である事は認め乍らも、何かラグビーの面白さ
  の1つが欠けるのでは?………と思っているんだけど、こんな出来事が起こる度に、
  やっぱり末端の草ラグビーにまでタイムキーパー制を定着させるべきだぁ………等と
  都合の良い事を考えるのでした。

試合後は街中のスポーツバーに場所を移してファンクションディナー。お行儀好く座って
何をしているのかというと、豪州vsフランスのテストマッチを視ているのです。

そんなハーレクインズのSOは、Thomas君。どっかで見た事有る奴っちゃなぁと思ってた
けど「以前は北京語言大学に居った」との事(←やっぱり!)。試合中のゴタゴタや鬱憤も、
その日の内に洗い流してしまえるのがファンクションディナー。こんな習慣を頑なに持ち
続けるラグビーって本当に素晴らしいと思う。一緒に「ハシモトセイコ」をやってお互い
スッキリした気分になりました。
←Thomas君と。

【道中色々】
・ちょっとした待ち時間とスペースが有るとすぐボールを回したりするのがラグビー選手
 の特徴。例えば柔道の選手がこんな状況でいきなり乱取りとかを始めたりはしません。
←ビッグバンブー前で
←上海南駅で
←杭州駅で

・上海⇔杭州は新幹線(タイプの列車)で移動。でも、スピードは最高でも170km/hで、
 乗り心地は良かったですが却って「遅い」の印象。
←角を突き合せる………の図。
←ドアの位置に注目!
 上の写真ではちょっと判り難いですかな?長距離列車のドアは普通、車両の端っこの方
 に付いているもんなんですが、この車両は中途半端な位置にドアが付いておりますね。
 こういうのって、例えばJR九州の783系;ハイパーサルーンにも見られる様に……
 ………◆ё&※ж$бд(←元軍曹、報徳③号、貴一の3名による妨害、言論抹殺!)。

・杭州駅からタクシーに分乗。殆どの西洋人は中国語が話せない為、中国人選手が行き先
 を紙に書いて持たせている………の図。


・試合会場となった杭州二中。ゴールポストは有りませんでした。そういえばここ最近は、
 毎週の様にどこかの学校に出入りしておりますな。



さて、今週末は15人制タイトルマッチを兼ねた北京原人隊との定期戦。ベストパフォー
マンスとなる様、体調管理とイメージトレーニングに励もう!


Micheal.


追) 天慶君、お誕生日おめでとう! 








コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

(Vol.126) レフリー日記(レフリーコース)

2008-06-25 19:17:48 | レフリー日記
先週の土曜日と日曜日(21日・22日)の2日間、IRBのレフリーコース
(レベル①)に参加しました。レベル①は最も初歩クラスのセミナーですが、
上海では普段、この様な催しに触れる機会は皆無ですので、自分にとっては
とても有難いチャンスです。
←テキストのコピー。

講師を務めて頂いたのは Bernard Fienberg さん。所属は香港協会で、お国
はオーストラリア。バリバリの南半球訛り英語をソフトな語り口に乗せて、
受講者に伝えて行きます。


受講者は13名。年齢、ラグビーキャリア、性別、国籍とも、色々な面々が
集まりました。中学生の少年少女も居ます。たぶん、私が一番の高齢(?)。
←ボーイズ

レフリーを始めるキッカケとしては、主に「指導者的立場から」というのと、
私の様に「現役引退を機に………」というのが、これまでの日本では一般的
だったと思いますが、最近では若い内に本格的にレフリーを目指そう~各地
協会を始め、周囲にもそれをサポートして行こうという機運が高まっている
様で、誠に結構な事だと思います。

プレイヤーとしてルールの習熟を深めるも良し(ルールをよく知ればプレー
は確実に良くなる)、レフリーの道でより高いレベルを目指すも良し。若く
してそれを始めれば、それだけ将来への選択肢の数も沢山。

WST= Whistle, Signal, Talk …… ①笛 ②ゼスチャー ③口述。これが
レフリーの意思伝達の基本順序。②と③は同時でも良い訳ですが………。


実技も有ります。
←ラックが形成されるとは………
←モールが形成されるとは………

スクラムのコーナーでは相応な体型の3名が指名され、リアリズム有り!
←何だか浮かれない3名も
←バインド組めばこの表情

ランチタイム。
←ゼネレーションギャップが感じられますな。

8月1日から施行される予定のELVに付いても概略の説明がなされました。
新しい競技規則も仕給されました。
←中国語版(左)と英語(原)版

競技規則の日本語版は既に日本協会からも出ていますか?IRBのHPから
ダウンロードする事も可能です。

競技規則
http://www.irb.com/mm/Document/LawsRegs/0/IRBLaws2008JAlores_4864.pdf
ELVガイド
http://www.irb.com/mm/Document/NewsMedia/0/080603MHIRBELVGuideJA_5431.pdf


双龍としてELVに接する最初の大会は、9月に予定(?)の「上海7's」が
最初ではなかろうかと思います。12月のAJRCも、ELVを適用する事
になるでしょう。


さて、私の場合、これまでは「我流」でレフリーの勉強をして来た訳ですね。
今回はレベル①なので、ルールやら何やらは「既に知っているよ」という事
が殆どでしたが、今回のセミナーで「確信」みたいなものが無い状況でやっ
ていたものを、何某かの「お墨付き」を頂いた「自信」に変える事が出来た
のは大きな収穫でした。勿論、間違ってやっていた事に気付いた場面も有り
ました。

←頁をめくると、お馴染みT3氏の写真も。


尚、今回の会場となったのは Shanghai Rego International School @閔行。


英国系のスクールみたい(?)ですが、生徒さんは世界各国(地域)から………。


敷地はそんなに大きくないです。ひと口に「インターナショナルスクール」
と言っても、その校風はかなり異なるものですね。それにしても、「母国の
国土面積に比例する」説はやはり???


今回のセミナーに参加した少年少女諸君は、REGOの生徒さん達です。
←黄色がREGOのジャージィ。


参加者の皆さん、お疲れ様でした。


Micheal.
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

(Vol.103) 5月17日、上海杯第④週の結果(レフリー日記)

2008-05-19 23:24:24 | レフリー日記
続いて、Michael.がレフリーを担当した「毛蟹/緑vs毛蟹/黒」戦付いての総括を。

毛蟹どうしの対戦は、お互いの意地の張り合いみたいなところも有って、意外と
白熱する。それと、ジャージィの色が一方が「黒地に緑」で一方が「緑地に黒」。
これ、ラックやモールでグチャグチャになると両チームの区別が全く突かなくなる。
この2点が、始まる前に抱いていた憂鬱だった。

結果、両チームとも80分を通してフェアプレーを貫いてくれた。これには本当に
感謝している。

色の区別は、やっぱり2度~3度程、混乱してしまった。この2チームの対戦では
ジャージィの色、変えて欲しね。

それと、認定トライのシーンは、当時の記憶に残る光景と、ギャラリーからの指摘
とを重ね合わせ、再シュミレーションを何度もしている。ああすれば良かったか、
こうすればどうだったか………と。

双龍の試合を担当する機会が中々巡って来ないが、結果「外から視てもらう」機会
には恵まれていると思う。多くの人に、アセッサー役をお願いしたいと思っている。

それにしても、戦前の予想では毛蟹/黒の勝ちかなと思っていたけど、意外に大差
が付いて、毛蟹/緑が勝利を収めた。セットプレー、ブレイクダウンとも、とても
安定してした。

【結 果】

  毛蟹/緑58(10T4C)vs毛蟹/黒7(1T1C)


Phote by 大吉PR店長
「ハイ、そこ下がってっ!」



Michael.@蜜蜂珈琲
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

(Vol.96) 5月10日、上海杯第③週の結果(レフリー日記)

2008-05-12 22:59:14 | レフリー日記
続いて、Michael.がレフリーを担当した「毛蟹/緑vs体育学院」戦付いての総括を。

この試合では、楽しみにしていた点と憂鬱な点が1つずつ有った。

前者は、スピードの有るラグビーに、どこまで身体が、眼が、意識が付いて行ける
のかが試せるという点。先回の「毛蟹/緑vs体育学院」戦では、毛蟹側に主力選手
が少なかった事も有って、どちらかと言うとゆっくりしたリズムだったが、今回は
ハイテンポのラグビーになるのではないか? それであれば、自分のホィッスルで
そのテンポを崩さない様に、むしろより速いテンポにアップ出来る様にしてみたい
という心得で臨んだ。ただこれは(特に体育学院側の)残念なミス=ノッコンにより
折角のスピードが殺された感も有る。

後者は、やはり不行跡へのケアー。自分の感じるところ実は毛蟹/黒に最も多くの
「うるさ型」が居る様である。これらの「口封じ」が大事で、その為には…、

①前半15分までに「信頼」を勝ち取る。
②(特にラックに於いて)アンプレアブルの予測を早い段階で下して、ホィッスルで
 ゲームを整理。

…を心掛けた。

前半、開始早々から体育学院が突っ掛け気味で、オフサイドを連続して5~6本も
取ったであろうか。しかし、それ以降は概ねキチンと修正してくれた。

後半の中盤以降、疲れによるものか両チームともノッコンを連発。これ、両チーム
のFW、特にタイトファイブは大変だったと思う。そこで意識的にアドバンテージ
を長い目に取る事にした。結果、アドバンテージをそのままオーバー出来たのが、
後半のラスト20分間で6本~7本程も有っただろうか。この「アドバンテージを
オーバー出来た」の数は、レフリーによるゲームマネジメントの出来不出来を測る
1つの指標となる。ゲームの流れ、両チームの力量、戦術…そういった事の理解量
が多ければ、アドバンテージで流してそのままオーバーさせる回数も多く、理解量
が少なければ「行けるだろう」と思っても途中でアドバンテージの解消を余儀無く
される回数が多くなる。

ゲーム中、ちょっとした小競り合いは何度か有ったが、自分としてはかなり冷静に
防ぎ切る事が出来たと、これは自画自賛している。

もう1つ。自分也に満足しているのは、(特に22mラインの内側に入ってからの)
立ち位置。状況に応じてのレフリーの立ち位置セオリー(…というのは実は無いの
だけど、それでも一応、マニュアルなんかで言われている場所)による位置取りが
出来たと、これも自画自賛。

課題は、ラックでの反則、特に自分から見て反対側での行為が見切れなかった事。
この辺は、タッチジャッジとの共同作業も必要なんだけど、こういうところの精度
はもっともっと上げて行きたい。

何れにしても80分間、自分の信念に基づいて、元気好く躊躇無く気持ち好く笛を
吹き切る事が出来た。今以てかなり「余韻に浸っている」先週の試合でした。

【結 果】

  体育学院17(3T1C)vs毛蟹/緑36(6T3C)



Michael.@蜜蜂珈琲
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

(Vol.92) 試験的実施ルール(ELV)

2008-05-05 18:37:47 | レフリー日記
既に皆さんもご存知の通り、今季のスーパー14などで試行されていたルール改訂案の
内の13項目に付いて、今年の8月1日より、国際的に全てのレベルの試合で試験的に
実施するという事が決まっています。

詳しくは日本協会のHPなどをご覧頂くとして「8月1日~」という事で、現在やって
いる「上海杯」或いは6月(?)に予定の北京原人戦………は、現行ルールが適用される
事になる訳ですが、12月のAJRCでは13項目の改訂を適用したルールの下で試合
を行う事になろうかと思います。

現在、スーパー14で試されているルールほどの「ドラスティックな改訂」………では
ありません。例えば「ブレイクダウン時の反則では、基本的にオフサイドやラフプレー
以外は全てFKによるリスタート(スクラムの選択も可)」というのも、今回は見送られ
ました。しかしスクラムやモールに関連しての改定案は、それらを生命線とするところ
の双龍としても、頭に叩き込んでおきたいところです。

モールやラックでこんがらがった状態で22mラインの内側に入ったボールを、防御側
がダイレクトタッチとした場合、22mラインを超えた時点ではどちらのチームが所持
していたのか…といった事も、直接蹴り出して良い場面なのか否か、身近で状況を知る
SHがSOに対して伝えるべき情報となるでしょう。

ここでクイズ(今回のルール改訂とは関係無いけど)。

ゴールラインを背にした防御側(B)によるボール所持のモールで(B)がインゴールまで
押し戻されてしまい、そこでボールが横にこぼれ出てしまった。(B)が慌てて拾おうと
したボールを攻撃側(A)がキック。(A)の故意によるところなくそのままデッドボール
ラインを割ってしまった。この場合のリスタートは以下のどれになるでしょうか?

①(B)陣22mからの、(B)によるドロップキック。
②ボールがゴールラインを超えた地点から、ゴールラインに垂直方向に5mの地点での
 (B)ボールによるスクラム。
③「②」の地点での、(A)ボールによるスクラム。
④「①」か「③」の、(A)によるオプション。


先ずはお酒の席での話題にでもしてみて下さいな。


Michael.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

(Vol.84) 4月19日、上海杯第②週の結果(レフリー日記)

2008-04-21 19:27:53 | レフリー日記
ワタクシゴトかも知れないけど、19日(土)、双龍の試合の前に担当した試合での、
自身のレフリングに付いても総括してみたい。

先週「若しも双龍vs南通の試合の担当になったら、①早い目のホィッスル、②その
プレイが反則であった事を意識付けさせる」をテーマとして挙げたので、違う試合
の担当だったけど、取り敢えずは同じテーマで試合に臨んだ。

ラフプレーの応酬で試合が荒れる大きな要因として、プレイヤーにストレスを感じ
させるレフリングが有ると思う。

これはまぁ、トップレベルの試合でも有るのかも知れないけど、我々レベルの試合
では同時に複数の反則が重なる事が大半で、キチンと正確に、最初に発生した反則
を取れれば良いんだけど、そこのところがやはり技術的な問題なんだと思う。どの
反則が最初に発生したのか見解が分かれた時に、そしてそれが自軍に不利な結果で
あった時にプレイヤーは凄くストレスを感じるんだろうけど、レフリーだって同じ
人の子であって、自分の認識と違う場所でギャーギャー騒がれると、そしてそこで
「ひょっとして俺が間違ってたかも?」などと少しでも思おうものなら、結構引き
摺ってしまうんだよ、これが。プレイヤーってのはそういうのあまり無いと思う。
結構、言うだけ言って言いっ放しって感じなんでは? そこまで言ったら失礼か?

そんな訳で、反則が次から次へと発生しない様に、早め早めのパブロン………じゃ
なくてホィッスルが有効となる。ただこれはゲームの流れをブツ切りにしてしまう
という弊害を伴う。事実、19日の試合では80分の間に少なくとも15個以上の
ぺナルティで試合を途切らせてしまった。5分に1回か…。それにアドバンテージ
で流しているのも有り、その中身もどこかの政治家の言葉を借りれば「反則の総合
商社」みたいなもので、数的にも内容的にも低級レフリーには良い教材となる試合
と、言えない訳でもない。逆説的だけど。

何れにしても、自分が信念をもって判定した反則なので、②に付いても、該当する
プレイヤーにキチンと説明する事が、多少は出来たと思う。気持ちの良いラグビー
が、プレイヤーに取っても出来ていたであろうか???

さて試合後。デイブ師匠からのアドバイスは「例えばモール、ラックのオフサイド。
飛び出し気味のプレイヤーに『1歩下がって』とか一声掛けてみたら?」「例えば
スクラムの際のアーリーエンゲイジ。掛け声だけでなく両プロップに手を掛けて、
『エンゲージ』で離すとか」の2点。

前者;自分も現役時代は突っ込み気味で、何度も反則を取られたクチなので「一声
運動」の効果はよく解る。次回、これをテーマの1つにしてみよう。

後者;スクラムの際の掛け声は、先週1週間、沢山のラグビービデオを見まくって
(視聴覚学習)、結論は「これまでは少し遅過ぎた?」だったので、ほんのちょっと
テンポを上げて臨んでみた。自分も現役時代は前列だっだんだけど、実はスクラム
の立会いは凄く難しい。手の位置がどうのとか、脚の並びがどうのとか、理屈では
解るけれども、スクラムの立会いは前列どうし一番のこだわりだし、客観的に口先
で「ああしなさい、こうして下さい」と上手く言えないのがとても歯痒い。そんな
訳で、スクラムの時が実は一番緊張している次第。もう「サクッと組んでくれよ~」
と祈る思いだ。

……という事で、ちょっと長くなったけど、自分としては19日の試合は気分良く
レフリングする事が出来た。上手く吹けたと思う試合で、また次の課題を作る事も
出来た。良い試合では「勝って更に課題が見付かる」というし、それと同じ。

因みに担当した試合は毛蟹(緑?黒?)vs体育学院。毛蟹はその後に控えるフランス
連合軍との親善試合の為に主力を温存した為、結果は56対20で体育学院の勝ち。
いつもゴタゴタ言って来たり、詰まらない反則をしでかすうるさいのが居なかった
のも、スムースな試合運びの一助であったろう。

尚、この試合ではちょっと気分を変えて、モグ師匠から譲り受けたレフリーシャツ
を着用してみた。プレイヤーだけでなくレフリーシャツもまた年々鮮やかになる中、
純白にエンブレムが1つだけの長袖シャツは、かなりクラシックなスタイルなんだ
けど、デイブ師匠の感想は「如何にも日本人っぽい」……と「好」とも「不」とも
付かない評価であった。



Michael.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

(Vol.69) アイスブレーカーカップ@北京[③]

2008-03-20 20:23:49 | レフリー日記
(つづく)と書いてしまったので続けますと、この日、筆者は2試合のレフリーと、
数試合のTJを担当した。

最初の1試合は記述の通り「無法者集団」に黄色の反則切符×2枚発行の
荒んだ試合。そしてもう1試合は、今回の優勝したチーム;上海毛蟹隊vs
在北京のFijianを中心としたチーム。

実はこの前の週、筆者は上海毛蟹隊の紅白戦(40分×1本)のレフリーを
担当したのだが、これがもうボロボロだった。タッチフットも含め、笛を
手にするのが昨年の12月以来という事で、試合勘が全く良くなく、立ち
位置も駄目でぶつかってばかりだった。

そんな不安は、当のレフリー以上にプレイヤーが感じるもので「何で北京
まで来てオマエに当たるのん?」という空気が手に取る様に分かる。全然
リスペクトされてないなぁ………という感じ。

ただ、北京での上海毛蟹隊は違った。良い意味での「ヨソ行き」ラグビー
………つまり反則無し、AもDも気持ち好くフィットしていて「普段から
こういうラグビーやれよぉ」と、何度思った事か。

Fijianによる挑発に、口論になる事も有ったが、そんな時のたしなめ方も
段々と分かって来た気がする。

そして、その上海毛蟹隊と北京デビルズによる決勝。ここではTJを務め
させてもらった。こちらもスムーズな試合運びで危なげ無く、上海毛蟹隊
にとっては、本当に快心の1日ではなかったろうか。

自分としても、前週のボロボロレフリングから何とか、或る程度の「修正」
が出来た事が、とても嬉しい。

そんな訳で「やっぱり北京、来て好かった!」の1日でした。

さて、またまた切り替えをして、今週はSJRFC戦。筆者は昨年に続き、
TJだけど、それはそれでグッドパフォーマンスを見せたいと思う。1つ
2つ、課題を持って臨むつもりだ。

それではまた!


(完)


Michael.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

(Vol.67) アイスブレーカーカップ@北京[②]

2008-03-17 22:21:46 | レフリー日記
(Vol.65) アイスブレーカーカップ@北京[①] よりつづく



◆ちょっと、勢いのままにUPし続けます。


・その北京原人の選手が1人、Belsize とは別の外国チームとの試合で、
 脚の付け根付近の関節を骨折するという大怪我を負った。それでその
 原因となったのが、相手チームの選手による危険極まりないプレー。
 目撃者曰く「完全なレイトタックルで、悪意すら感じる犯罪的行為」
 だったとの事。

・そのチームの、朝の1試合目のレフリーを担当したのが筆者だった。
 最初の数プレーで「あらら、こいつらラグビー解ってないな」という
 のがアリアリで「ラインアウトのボールを直接SHに投げてしまう」
 なんていうのは微笑ましくもあったけど、肘を突き出しての突進に、
 スタンピング有り、ハイタックル有りと、これでもかと出て来る危険
 なプレーに「無法者集団」の印象を抱いたものだ。

・結果、前後半で40分の間に出されたイエローカードは2枚。お天気
 の好さとはウラハラに、朝から憂鬱な気分での大会スタートとなった。

・憂鬱なのは憂鬱だけど、このままでは絶対に良くない。そこで試合が
 終わり休憩中のところに押し掛け、オフサイドやら何やらのルールを
 極々初歩レベルで教えたのと、危険プレーの色々を説明して、しかし、
 有り余るパワーだけはズバ抜けていたので「パワー全開のラグビーは
 やっていいんだぞ」で締め括った。

・日本語は勿論、中国語も英語も、果たしてどこまで通じていたのかは
 疑問が残るが、しかし、筆者がTJを担当した彼等の2試合目では、
 見違える様に反則が減り、ラフプレーもなくなって、それこそパワー
 全開のダイナミックな肉弾戦+ハイスピードで駆け抜ける気分爽快な
 ラグビーを展開してくれたのだ。

・これ、ちょっと自己満足なんだろうけど、こうして修正して来た彼等
 に自分のアドバイスも少しは貢献出来たのかもと思うと、レフリーと
 しても大変な喜びだった。試合後、また彼等のもとに駆け寄り、祝福
 をして上げた。

・その「無法者集団」の2試合目の相手が これまた Belsize だった。
 どちらかというと「老獪なラグビーをする」という感じのこのチーム
 は、パワー全開で展開されるラグビーには付いて行けず、ノーホイッ
 スルトライの連続。今にして思えば、ラフプレーの必要が無かったと
 いうだけだったのかも知れない。

・果たして彼等の3試合目が北京原人隊。筆者はこの試合を観てないん
 だけど、北京原人隊相手にパワーだけでは通じないと感じたか………。
 これまた、何ともやり切れない思いだ。1試合目に連発された危険な
 プレーに「別の色のカードを出しておくべきだったか」と逡巡する事
 しきりだ。


(つづく)


Michael.

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

(Vol.66) アイスブレーカーカップ@北京[①]

2008-03-17 19:31:07 | レフリー日記
15日(土)は、シンガポール戦前の最終練習日。充実した内容でしたで
しょうか?

さて筆者はこの日、双龍とは別行動を取って北京で開かれた「第2回・
北京アイスブレーカーカップ」に審判部の一員として参加して来ました。

「アイスブレーカー」ならぬ「アイスメーカー」とでも言いたくなる様
な極寒だった昨年とは打って変わり今年は本当に気持ちの良いポカポカ
陽気でした。

参加チームも昨年の6チーム(7チーム?)から13チームに。ピッチも
3面をフルに使い、我々審判には揃いのジャージィが至急され、朝から
夕方まで、存分にラグビーを楽しめました………と書き続けたかったん
だけど………。

ちょっと、纏め辛いけど、伝えたい事が何点か。

・僚友;北京原人隊の結果は残念乍ら予選敗退だったものの、1勝2敗
 という事で、実はこの1勝は、原人単独チームとして15人制の試合
 で記録した初勝利なんだそう。先ずはオメデトウ!

・そしてその北京原人隊の歴史の1ページに名前を残す事になったのは、
 Belsize というクラブチーム。彼等はロンドンから来ていて、何でも
 成都(西安?)から北京、そして上海へと全行程15日間にわたる至福
 のラグビー三昧中国ツアーの真っ最中だったのだ。

しかし、北京原人隊にとっては忘れ難いであろうこのクラブチームが、
まさかこんな形で更に忘れられないチームになろうとは………。

・本日(17日)、北京原人隊からのメールで知ったのだが、Belsize の、
 ツアーリーダーの方が試合翌日(16日)早朝、心臓発作で急逝された
 との事。何かもう、やり切れないわ。このチームに付いては、他にも
 書きたい事が有ったんだけど、頭の中が整理出来ない。

 ●月並みな言葉にしかならないけど、ご冥福をお祈りします。

・予定では今週に上海入りし、この週末は毛ガニとの試合が予定されて
 いたはず。ツアーは続けられるんだろうか。


(つづく)


Michael.
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする