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上海双龍ラグビー倶楽部

上海にてラグビーを愛する者達の活動報告です。

(Vol.53) 故意に………

2008-01-09 18:37:02 | レフリー日記
[再現]

それは2006年度(06年~07年)の、ラグビー日本選手権決勝@秩父宮、
東芝ブレイブルーパスvsトヨタヴェルブリッツの試合での事。

①トヨタ陣内22m付近まで攻め込んだ東芝だったが、形成されたラックは
 トヨタ側に出そうな状況………と、そこで東芝がオフサイドか何かの反則。

②レフリー(相田さん)がアドバンテージのコールとゼスチャー。

③それを見たトヨタのSH;麻田選手。直ぐにラックからボールを出すと、
 明らかに「故意に」ボールを前へこぼした。

④レフリー、ここでアドバンテージを解消し、改めて東芝に対しオフサイド
 のコールとゼスチャー。

⑤それを聞いた麻田選手はタップキックから速攻。10mを下がり切れない
 東芝選手の間を縫って一気に敵陣22m付近へ。ここでまた反則か何かで
 プレーが途切れた。

⑥東芝のキャプテン;富岡選手がレフリーに確認。「そげん故意のノッコン
 ば良かと?(*1)」

⑦相田レフリー答えて曰く「問題無いじゃん(*2)」……この後の富岡選手
 の反応から判断すると、こう答えたはず。

⑧富岡選手、念を押して曰く「良かとですね? ホナら次、ウっとこもやり
 まっせぇ(*3)」

この様なケースはよく有る事かも知れないんだけど、私としては初めて目に
したシーンでした。

「故意に」というところがちょっと引っ掛かるんですが、皆さんはどの様に
思われますか?

(*1)富岡選手は福岡県の出身です。
(*2)相田レフリーは神奈川県の出身です(横浜かどうかは「?」ですが)。
(*3)博多弁のボキャブラリー、一瞬にして底を突く。


Michael.
コメント (2)
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(Vol.52) 気楽に参りましょう!

2008-01-02 18:37:53 | レフリー日記
皆様、新年好!


今季の大学選手権。決勝に進む2チームが確定。早稲田と慶應。大学選手権の
決勝がこのカードとなるのは何と39大会振りらしいです。その、第5回大会
では共に譲らず14対14で引き分け。両校優勝という結果だったそうです。
先の対抗戦では慶應が完封負けを喫した訳ですが………。

決戦の日は1月12日(土)。於:国立競技場。

さて、ここでは2回目の紹介となりますが、慶應元監督の上田昭夫氏のブログ
によりますと、その対抗戦での試合で、ちょっとした珍事が起こった様です。

そのブログはこちら(①)こちら(②)です。

要約すると以下の通り………。

(1)早稲田HO(背番号②)の選手がシンビン(ハイタックル)により、10分間
の一時退場。
(2)②が退場の最中に早稲田ボールのラインアウト。
(3)②以外の14人の中にスローイング出来る者が居らず、⑥がリザーブ(⑯)
と交代、つまり⑥アウト、⑯イン。
(4)ラインアウトが終わり、その後のプレーの中断時に⑯と⑥が交代、つまり
⑯アウト、⑥イン。
(5)シンビンが解け②が復帰。
(6)⑥と⑲が交代、つまり⑥アウト、⑲イン。
(7)②と⑯が交代、つまり②アウト、⑯イン。

………あーややこしい。書くとややこしいけど、解りますよね?

これは勿論、ルール違反。

ところがこれが認められてしまった。関東協会の「公式結果」にも選手が交代
された旨、明記されている。

競技規則に従うなら、一時退場した選手がピッチに戻る事は原則不可能であり、

・止血治療の為の一時退場。
・シンビンの罰を受けているのがフロントローの選手で、且つ、一時退場中に
 スクラムを組む必要が生じた。

……の場合にのみ、例外が認められている。よって(4)=⑯の身代わりで一旦
アウトとなった⑥は現場復帰が出来ないはず(競技規則)。

それでまぁ、上田氏も書いておられる様に、そもそもがワンサイドのゲーム。
仮にこの「事件(?)」が発生していなくとも、勝敗の結果は同じだったろうと
思う。

それにしても…だ。大学の試合としてはトップレベルの、しかも伝統の早慶戦
という事で、マッチオフィシャルをはじめ、スタッフ陣にもそれ相応の人材が
充てられてるんだろうに、現場に居る誰もが間違いに気付かず、あれよあれよ
という間に事は進んで行くんだよなぁ。こういう事って、よく有りますよね。

そんなトップレベルのレフリーでもミスをする時はミスをする。自分もミスを
恐れる事無く、もう少し気を楽ゥ~にして試合に臨みたいと思っている。以上、
2008年の年頭に立てた、何とも締まらない「今年の抱負」でした。


Michael.



●おまけ;

 上田昭夫さんのブログを読み進んで行くと、こんな文章(↓)が………。

 >先ほど、大食マン・常総学院監督石塚武生にFM放送に出られないかスケ
>ジュール確認のために携帯にメールを入れた。その返事が、「上田さん、
>お誘いありがとう。今、試験監督中なため後でメールします。行きたいな
>ー」おいおい、監督官がメールを送っちゃ駄目でしょ!

 ………全く、上田さんのおっしゃる通り。ちょっと笑えた。



今週の【オチ通】(484号)は、こうなってます(↓)。


Michael.



**********************************************************************

双龍関係者の皆様、明けましておめでとうございます。


2008年、1発目の【オチ通】ですが「代打」です。閲覧者は少ないと思い
ますが………。


早速ですが、1月5日(土)、南京体育学院でラグビーのイベントが有る様です。
イベントといっても特にカッチリしたものではなさそうで、上海からは毛ガニ、
南通からは南通タイガース(職業大学)…等が参加する予定。

蘇州白猫、そして双龍の方にはお声が掛かっていませんが、毛ガニや南通も、
オリジナルメンバーだけではチーム組が出来なさそうですので、主催者からは、
蘇州白猫も双龍も「熱烈歓迎」みたいです。

個人ベースで現地入りし、どっか空いたところに潜り込ませてもらう様な感じ
で考えています。

当日の試合形態(何人制で何分で)などの詳細は不明。判っているのは…、

・日時:1月5日(土)の14時頃~
・場所:南京体育学院のラグビー場

…だけです。

取り敢えず、須賀総長と私;Michael.は「行こみゃーか……」という事で話を
しています。

そこで、同行者を募集します。

●往復の予定;
 ・往路(上海発⇒南京着);9時頃に上海発の列車で現地入り。
 ・復路(南京発⇒上海着);21時半~22時3半頃に上海着の列車で帰滬。

●募集期限;
 ・1月3日(木)の午前中

⇒1月3日(木)の午後時点で、チケットの有無を確認します。「無」の場合は
 また考えます。

★同行ご希望の方は、m.morita@y-logi.cn へ、ご連絡願います。
 (※)【オチ通】への「全員へ返信」は、しないで下さい!

ご存知の通り、既に金橋のピッチは使えません。代替案となっているピッチも、
早くて春~初夏にならないと、まともに使えないかと思います。来るべくして
来た「ピッチ難民」の時代。今後も、この様なジプシー生活が続くものと予想
されます。自分から動いて来ないと、ラグビー出来ない環境ですよ、皆さん。
フレキシブルにご対応下さい。

それでは。

Michael.


★須賀総長へ;
 ⇒同行者が居ない場合は往復5時間「人生相談」に付き合って下さい。
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(Vol.51) ビデオレフリー

2007-12-28 18:59:46 | レフリー日記
この前、タイムキーパー制の事を書いたけど、ラグビー「近代化(?)」の動きの、
もう1つがビデオレフリー。

ワールドカップクラスの試合では既にお馴染みですが、日本のトップリーグでも
遅かれ早かれ導入されるのでしょうか。

これもしかし、TJとかでカバー出来んかねぇ…と思う。あれこれ言い出すと、
その内モールの密集にまで、マイクロスコープカメラとかを突っ込んだりしかね
ないかも。

判定が困難なシーンであればこそ、選手や観客の眼が、レフリーやTJの動作、
指先に集中するんじゃぁないですか。そんな数少ない「注目される」シーンを、
おいそれと奪ってもらっては張り合いもなくなるというもの。

「美学」が感じられない「近代化改革」には納得出来ないけれど、こういう事を
言うと「そんなんやからラグビーが一般ウケせんのや!」と言われるんですな。


Michael.


【追】おじき様、当ブログのご紹介有難うございます。
   改めて、トップイースト11での全勝優勝おめでとうございます。万歳!

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(Vol.27) 暗澹たる気分でレッドカード[後編]

2007-11-02 18:54:32 | レフリー日記
(前回;Vol.27よりつづく)

ちょっと話がズレ掛け始めたけれど、ズレ掛けついでに………。

以前、筆者の「或る分野での師匠(*5)」が仰っていた事には「乱闘」という事で
お馴染みのスポーツで言えば、例えばアイスホッケーでは、NHLの試合なんかを
観てると、2人のプレイヤーが取っ組み合いを始めたとしますわね。そうすると、
両者は先ず、手に持っているスティックを放り出す(*6)。周りはというと、喧嘩
に加勢もせず仲裁もせず。で、ひと通りパンチの応酬をさせたところで「ハイ両者
とも一時退場」で収束させる………というのが、お約束というか暗黙の了解みたい
になっているらしいんです。ホントですかな?

(*5)意味深な書き方ですが、特に意味無しです。流して下さい。
(*6)或いは、レフリーが取り上げるだったか(?)。何れにしても、あんなものを
   振り回したりしたら危ないですからな。

例えばプロ野球の乱闘シーン。あれはあれで「ショー」的な要素も有るんでしょう
から、まぁお子様には見せたくないシーンではありますが、やれやれぇ~みたいな
もんなんでしょうね。ビーンボールを投げられたバッターが、マウンドに2歩3歩
と近付いたところで「それっ!」とばかりに両チームのベンチから選手が飛出して
来たら………、そら、2歩3歩と駆け寄ったバッターのアドレナリンも増量、仮に
本心的にそんなつもりではなかったとしても、今更戻れないってもんです。これが
2歩3歩と歩き出しても、両チーム、ベンチにキチンと腰掛けて「ナニしてんねん、
早よバッターボックスに戻れやぁ~」みたいなシラけた空気が醸し出されたならば、
バッターもスゴスゴと戻るしかないはず。

NHLの場合はだから、取り敢えず興奮している分だけは十分に発散させて、それ
を上手くフェードアウトさせる様に周りは決して仲裁もしないし、ましてや加勢も
しない。放っておくと、やり合ってる本人同士が「おい、何か周りシラけとるぞ。
そろそろ止めようぜ。あーアホらし」………という事ではないかと、思うんですね。

(写真と本文とは関係有りません。以下同じ。)

筆者は「或る分野での師匠」からこの「NHL理論」を聞いて以降は、ラグビーに
限らずあらゆる喧嘩の場面に於いて、この原則、つまり仲裁も加勢もしない………
を身上としているものです。

今回の乱闘シーンでも、暫くは「傍観」しておりました(*7)。こんなのはもう、
止められない。止めるつもりもない。珍プレー好プレーの特集なんかでは、バック
にゴングの音が鳴って、みのもんたの絶妙なナレーションが入って、ドスッ!だの
バシッ!だのとパンチの擬音が被さるんだろうなぁ。俺はさしずめ関根監督かな?
ベンチで手を後ろにやって「ナニやってんのよ。早くお止めなさいよ。人生はねぇ
1勝2敗よ」とか………。そうすると目の前でバトルやっとるこやつらは星野か?
大島か?島野コーチか?

(*7)これってやっぱり卑怯なのかなぁ?



そうそう、ラグビーでも、未だトップリーグになる前の社会人だったか学生の試合
だったか、場所は花園だったと思うけど、やはり乱闘状態になった時にレフリーが
「やれやれもう」みたいな表情で呆れかえっていた事が有りましたねぇ。岩下さん
だったか下井さんだったかだと思うけど、何か妙に共感したのを覚えています。

ただ、処分は処分として下さねばなりません。事態がひと通り収束したのを見計り、
先ずは両チームを遠避ける。アイツが悪い、コイツが先に手を出したと、これまた
ピーチクパーチクと言って来る。(そんな元気が有るんなら試合中にへタれた走り
すんなよ~)と思う。で、こういう場合「没収試合にしたろか」とか、まぁこちら
も色々と思うんだけど、客観的に、あくまでも客観的に処分を下そうという事で、
タッチジャッジ(2名)を交え、協議(らしい事)をする。その時点で実は筆者の判断
は決まっていて、まぁそれが処分の方法としてIRB(国際ラグビーボード)の規定
或いは基準通りか否かは判らないけれど………、

・最初に手(か脚)を出した者を「レッドカード(一発退場)」。やり出しっぺの罪が
 最も重い。
 ⇒これは、タッチジャッジの小林君がちゃんと見ていてくれました。
・残り全員(両チーム)に、限り無くイエローカードに近い「警告」。喧嘩両成敗。
・「警告」なのでイエローカードは示さないけれど「シンビン同様に、頭を冷やし
 なさい」という事で、全員10分間の退場………代わりのハーフタイム。

………という事で、我乍ら「大岡裁き」じゃなかったでしょうか………と、これは
勿論、自己満足。

さて、後半。気を取り直して、先ずは両チームのキャプテンに「鎮まりましょうね」
と声を掛けて、それでも未だマグマがグツグツしている感じではあったけど(*8)、
何とか後半の30分を乗り切りました。

(*8)活火山の上でラグビーしているみたいだな。

ところで、ここまでこういう具合に書いていると、何だか、体育学院も毛蟹も全員
が「幼稚園レベルのオツム」みたいに思われるかも知れませんけれど勿論の事乍ら
さに在らずで、特に毛蟹の方は試合としては快勝という余裕でもあるんだろうけど、
試合後に「あんな暴力は両チームとも駄目だよねぇ」とか「君のレフリング、今日
はとても良かったよ」とか「同情するよ」とか「ボクシングの審判も勉強したら」
とか………、色々と声を掛けてくれた。レフリーって、ともすれば広いピッチ上で
30対1というか、まぁタッチジャッジが居てくれるので30対3なんだろうけど、
何れにしてもとても孤独な立場ですよ。出来るだけ「対」という関係ではなくて、
「合計33名ご一同様」という空気の中で居たいもんだけど、中々そうも行かない。
試合中はプレイヤーも興奮しているから無理だろうけど、終わった後でも良いから
一言二言、勿論、耳に痛い批判、提言、アドバイスも大歓迎。声を掛けてもらえる
のはとても嬉しいものです。

そうした中で、お互いをリスペクトして、プレイヤーもレフリーも研鑽しスキルを
高めて、美味しいお酒を呑む、裸になる、踊る………。年に何回も有る事ではない
けれど、今週末こそは、来週こそはそうあって欲しいと、今日も空想の試合の中で
新米レフリーは走り回っているのである。

(完)



【付 録】

今年の5月の事ですが「乱闘みたいな事はしないで欲しい」と【オチ通】をお借り
して以下の様な投稿をしました。当時、そこそこの反響も有りましたのでご記憶の
方も居られるかと思いますが、今一度、その文章をコピーしておきたいと思います。
事態はさほど変わって(進歩して)いないのです。

これからも「アンチバイオレンス」の姿勢を、我々レフリーコミッティ一同は貫く
所存です。頑なに、辛抱強く………。




Michael.



[5月のメール・コピー]
**************************************************************************


双龍の皆さんへ;


お早うございます。

今週も試合(ミックスで)かも知れないという事で、ちょっとご意見を。

先週、ぷ~けっと組は、南国の海辺に集まった各国地域のラグビーバカ達との
友情深まる至福のひと時を堪能された様で、ユキオちゃん編集のメールを読む
だに、誠に羨ましい限りです。ラグビーに限らずでしょうけど、スポーツって
イイなぁ~と思う瞬間ですね。

さて、ほぼ同じ時間、上海に残った留守番'sの数人はしかし、暗澹たる思いで
おりました。

先週、上海では毛蟹vs体育学院が試合をしました。双龍留守番'sは参加せず。
私;Michael.は、20分×3本の内の、2本目の20分の笛を吹かせてもらい
ました(1本目はアーロン小林、3本目はアレックス)。

果たして試合は、1本目の終盤辺りからヒートアップ気味でラフプレーの応酬。
2本目でもその流れは塞き止まらず、3本目ではもう収集の着かない状態に。

ゲームマネジメントはレフリーの仕事。それが出来ないのはレフリーが悪いと
言われればそれ迄ですが、先週の試合に関して言えば、それ以前の問題。自分
が言うのも何ですけど、プレイヤーがストレスを感じる様な裁き方だったとは
決して思えません。

何かもう、ガキの喧嘩以下。ラフプレーに取っ組み合いにどつき合い。最後の
最後は30人が入り乱れての文字通り乱闘で、ノーサイドのホイッスルも無い
まま、没収試合同然でフルタイム。何やら「ファイトォ!イッパァ~ツ!」を
勘違いしている様ですな。

「キッズラグビーやりましょう」ですか?子供は先に帰らせましょう。絶対に
見せたくないシーン。親御さんにしたってあんなの見たら「ラグビー止めよか」
と家族会議の議題にしたくなる様なシーン。

それでいて、ラストはお決まりの「花道作って拍手して」ですわな。舐めとん
のか毛蟹も体育学院も。それ自体は誠に美しい光景かも知れんけど、ぜ~ぜん
シラケとるわ。オマエらに試合後に花道作って拍手して「嗚呼、ラグビーって
イイなぁ~」を感じる資格なんぞ無いわ。そんなんで「ラグビーって試合中は
喧嘩になるかも知れん程に激しくやり合うけど、試合が終わったらノーサイド
の精神なんやでぇ……」とか、ごまかされへんで。それは、キチンとルールを
守って、その中でしかし、激しくやり合ったプレイヤー同士だけが、敵味方も
無く美しく相手を称え合える権利を持つのであって、毛蟹やら体育学院の様な
五流六流のドアホ乱闘プレイヤーにはチンポコの周りの毛ェ剃ってもろたかて
やってもらいたくない行為ですわ………いや失礼。ちょっと言葉が過ぎました。

で、何が言いたいかというと、ちょっとまとまりにくくなってますけど、よく
竹監督が試合後に「もう毛蟹とはやりたないわ~」って言うでしょ。私もそう
思うんですよ。体育学院もしかり。でも、今の上海で、この2チームを度外視
するとなると、我が双龍としても試合する相手が居なくなる訳で、まさか試合
相手を求めて毎週の様に北京や香港へ遠征するのも現実的ではないし………と
いう事は、意外にも、いや意外ではなく、我々は上海に居てラグビー(の試合)
難民なんかなぁ~と、ちょっと心細く思った次第。双龍が単独で30人以上を
集めてのABマッチ、これは夢の夢でしょうか???

ワタクシゴトですんませんが、今週は欠席です。試合になった場合、双龍だけ
で単独でチームが組めるかどうか判りませんが、単独であれ合同であれ、先ず
は本当に馬鹿馬鹿しい反則やラフプレー、そういった挑発には、双龍の皆さん
は決して乗らない、乗せられない様にして下さい。目には目を………的な報復
行為はしないで下さい。そんなんに巻き込まれて、怪我でもしたら、それこそ
やられ損です。目に余る様でしたら「辞めたらぁ!」でケツ撒くってピッチを
出て下さい。奴らの行為は、本当にラグビー、いや全スポーツを冒涜するもの
です。

まぁ今に始まった事ではなく、私にも免疫は出来ていますが、齢40を過ぎて
益々ラグビーへの愛情が深まるにつれ、本当に許せない気持ちなのです。今週
は会場が体育学院との事。応援の学生さんも沢山観に来るでしょう。体育学院
プレイヤーとしてはアドレナリン充分。負けられないという気持ちが、良い形
で表に出て来る事を祈るだけです。

試合に参加される双龍プレイヤーだけでなく、ピッチに立つ全てのプレイヤー
のご健闘をお祈り致します。

以 上


Michael.
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(Vol.26) 暗澹たる気分でレッドカード[前編]

2007-11-01 18:52:59 | レフリー日記
先週の試合(27日の毛蟹vs体育学院)で発生した乱闘事件に付いて、思うところを
書き綴ってみたいと思う。ちょっと長くなりそうなので、2回に分けますね。

乱闘事件そのものが発生したのは、前半も終了間際。あと1つか2つ程のプレーで
ハーフタイムかな?………という時間。場所は体育学院が毛蟹陣22mライン付近
まで攻め込んだところでノックオン。アドバンテージは取らずに「はい、スクラム」
………と、ポイントを示して視線を左方に上げると果たして、その時点で既に数名
が揉み合っていたという次第。

この試合、(これは直接の原因ではないけど)その前に行われた、双龍vs毛蟹(*1)
の試合ではレフリーのジャッジにかなりストレスが溜まるものであった事も受けて、
筆者(つまり毛蟹vs体育学院のレフリー)としては、努めてプレイヤーとの意思疎通
を多くしたつもりであると、先ずは弁解しておきたい。

(*1)毛蟹は2チームを作っていて、体育学院と対戦したチームとは別のチーム。

その反面、1つ1つのプレーに於いて、やれラックの中でアイツが足を引っ張った
だの、オフサイドがどうのと、クレームやらアピールやら(←同じ?)を吹っ掛けて
来るのには、正直慣れっこであり、その都度「はいはい、次ちゃんと見ますから」
で流した部分も、有るには有りました。

実際、これはもう子供の喧嘩みたいなもので「あの子が横っちょから入って来たん
だよぉ、先生、ちゃんと見ててよ~~~」と言ったその子が別の子の頭をゴンッ!
と殴って知らん顔してたり、で、殴られた子はまた泣き乍ら、最初に横入りした子
の頬っぺたツネッてたり………。これはもうジャンケンの「石頭・剪子・布(*2)」
状態ですね。

(*2)中国では、グー;石、チョキ;はさみ………と、ここまでは日本と同じで、
   パー;布………という事で「紙」ではないらしいです。

そういうのも含めて、レフリーが「断固たる」とした風貌を備えておれば良いんで
しょうが、こちらも未だ、そこまでの威厳は無い訳で、まぁナメられてもいるんで
しょうが、プレイヤーもオフサイドトラップならぬ「ぺナルティトラップ」みたい
な事を仕掛けて来るんですね。で、ちょっとした細かいところも重箱の隅を突付く
みたいに色々とアピールして来る。そんな時のレフリーのホンネ………あのなぁ、
それをオールブラックスレベルのプレイヤーにアピールされるんやったら1つ1つ
メモ取り乍ら聴きますわ。しかし乍ら、アナタガタのレベルでは、残念ですけれど
この程度のレフリーでカンベンして下さい。しょうもない小細工してんと、目先の
ラグビーを楽しんで下さい。ホレそこタックルミスしてからに、他人の事に構って
られる立場じゃないでしょ。小便臭いパスしてからに、そんなんではウィングまで
ボールは回らんよ、はい。レフリーも人間です。

アカンアカン、こういう事を思ってはいけませんね。♪そこのぉ~ところぉ~~~、
ググっと抑えてぇ~~~(*3)、プレイヤーをもっとリスペクトしなければ。

(*3)忌野清志郎「プライベート」より

そんなこんなで、前半は(後半も、だけど)体育学院が自らミス~失点を重ねて行く
展開だった訳ですが、ただ今になって思うと、そういう試合中に溜まったストレス
も、レフリーにぶつけてくれている内は未だマシだという事。今回は、ストレスの
捌け口を相手プレイヤーに求めて乱闘となった訳ですが、流石に、15人が1人の
レフリーに殴って掛かりはしないでしょうから………(*4)。

(*4)ところが、数年前には同じ体育学院の選手が試合中にレフリーに暴行。勿論
   レッドカード。しかし、事も有ろうに体育学院のコーチ(前任者)は、詫びる
   そぶりも無く、チーム全員をピッチ外に引き上げさせてしまった。当然の事
   乍ら没収試合みたいな事になり、暫くの間、体育学院はSRFCへの出入り
   が禁止、レフリー(ジェイソンさん)もまた、暫くピッチに出て来なかった。
   SRFC内でも大きな問題となった………という事が有りました。未だ場所
   が外高橋だった頃の事。

(つづく)


今週の【オチ通】(476号)はこうなってます(↓)。


Michael.



**************************************************************************


毎度のお運び誠に有難うございます。

今週末は年に一回のタッチトーナメントです。

朝早くからの集合となりますが皆さんよろしくご参加下さい。
尚、参加費はRMB400/人必要となりますが、例年通り部費からの
補助も考えております。(補助額は当日決定させて下さい。)

また、夕刻(16:00頃)には場所見つけて翌週のSingapore戦に向けた
合わせをやりますので、タッチには参加出来ない方でも合わせには参集
頂きたくお願い申し上げます。

では、今週の予定です:

11月3日(土)

07:15 - 古北ローソン前集合
08:00 - グランド集合
08:30 - 第一試合開始
17:00頃 日程終了


ユニフォームとして、LOOK+横河ジャージ持参下さい。

集合ネットへの登録お願いします。 
集合ネットはこちら → http://www.syugo.net/team/?soryu

では、お後が宜しい様で。

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(Vol.24) S.A.S. International School Rugby Match

2007-10-22 20:25:36 | レフリー日記
【オチ通】が先週時点で474号。一方このブログ、どこまで続ける事が出来るやら
何とも言えませんが、今回からタイトル欄に通し番号を付けますね。

*****************************************************************


10月20日(土)午前9時半、快晴の空の下、S.A.S.(Shanghai American School)
の広大な敷地(ラグビーのフルピッチが楽々2面)にて、International School Rugby
の祭典が始まりました。

この大会、存在自体は聞いてたんだけど、その後何の音沙汰も無かったので「お呼び
でないのかな?」と思っていたところ、前の晩に Dave から電話が有り「来れない?」
…と。それで急遽、金橋への予定を変更して、こちらの方に参加する事になりました。

昨年も同じ様な催しが有り、レフリーをやり始めて未だ間が無かった頃、大人の速さ
(と、ズルさ?)に中々付いて行けず、シンドイ思いをしていたところに、少年レベル
の試合で笛を吹かせてもらい「何とかなりそうかな?」……と、ちょっとばかり自信
みたいなものが出始めた、筆者に取っては少なからず思い入れの有る大会なんですね。

←携帯のカメラに付き、画像の不鮮明はご容赦を。

カテゴリーとしては、日本で言うところの………、

①男子中学生高学年+高校生の部(10人制)
②男子小学生高学年+中学生低学年の部(10人制)
③女子小学生高学年+中学生低学年の部(7人制)

………の3つ。各カテゴリーとも、地元上海は勿論、北京や香港からも参加も有って
4~5チームでのリーグ戦。予選から全て、フルピッチですよ。

筆者は、③から3試合、①から1試合のレフリーを担当。

いや~、正直なところ、このレベルの女子ラグビーのレフリーって、本当に難しい事
がよく分かりました。年齢的(若い!)な事も有るんでしょうが、身体が「ラグビーの
カラダ」になってになっておらずクニャクニャしていて、見ていて危なっかしいのは
仕方無いとして、オフサイドの概念とかもグチャグチャなのは仕方無いとして、アド
バンテージを取っていても(被反則側が)レフリーの期待通りに好展開へと持込めない
のは仕方無いとして………でも、そんなこんなであっても、先ずは安全第一で、次に
楽しくラグビーをしてもらおうと、細かいところは流して流して~~と思って吹いて
いたんだけど、まぁ周りの大人(特にコーチ!)がうるさいの何のって。ホントにもう
大いに考えさせられる光景でした。2試合~3試合と経験する内、アドバンテージの
効果は無いなぁとか、団子状態(モール、ラックが形成されると全員がそれに参加、
BKラインが消失する!)になる前に早く笛を吹いてしまおうとか それ相応のゲーム
コントロールが出来る様にもなった訳だけど………。

逆に、①のレベルになるとさすがですな。とてつもなく低く鋭く当ってはタックラー
を仰向けにしたりで、①のトップともなると、双龍ではたぶん手に負えないでしょう。
一方で、これは①~③に共通した事だけど、中には「タックル未熟者」が散見され、
ハイタックルへの警告(カードは出ていない)はかなり多かった様な気がします。こう
いった悪癖の修正は、若い内であればある程良いでしょうね。

それと、例えばトップリーグで活躍するBKの選手なんかでも「中学時代は大相撲を
目指してました」とか「LOでした」とかいうのがよく居ますよね。この日もやはり
「君、ずっとそのポジションでやって行くのかよ?」みたいな巨漢がSOやってて、
パスやキックなんかの素振も見せずに、ガンガン当たってたのが微笑ましくもあり、
しかし「これじゃ、CTBやWTBは面白くないやろなぁ」と思ったり。ところで、
各カテゴリーの優勝チームは………、

①上海浦西校
②北京(2チーム有る内のどちらか)
③上海浦東校

………となりました。

中でも印象的だったのが③の決勝となる試合(上海浦東校vs香港)。前半の得点は上海
の1トライ(ゴール不成功)のみ。そして後半開始早々に香港が同点に追いつくトライ
(ゴール不成功)。そして終了間際、上海のBK選手が自陣10m付近から抜け出し、
50数mを独走して勝ち越しのトライ(ゴール成功)、そのままノーサイドのコール。
劇的な幕切れでした。筆者はTJをしていたんですけど、夕陽をバックにして逃げる
上海、追う香港。ホント、映画の1シーンを見ているみたいな素晴らしい光景でした。

それと、もっと素晴らしかったのは表彰式での事。

学校行事らしく(?)、表彰式は何と言うか「体育館での卒業式」みたいな雰囲気の中
で行われ、選手はズラリと並べられたパイプ椅子に座って、表彰されるチームだけが
壇上に登るという感じなんですね。で、2位の香港チームが壇上に上がった時、誰の
何の指図が有った訳でも無いのに、決勝を戦った1位の上海チームの全員がスックと
立ち上がり、つまりスタンディングオベーションをしたんですな。そして勿論、1位
の上海チームの時には2位の香港チームが。まぁ西洋社会なら当然の事なのかも
知れないんだけど、こんな若い内から既に、大人の社交マナーが備わっている、
しかも本当に極々自然に。これには改めて感心させられました。

因みに表彰式に先立っての「食事会」もやはり学校行事らしくお酒は無し。メニュー
もスパゲティにカレーにサラダ………と、主役はあくまでも「生徒諸君」なのであり
ました。

ところで、インターナショナルスクールなんだけど「日本人」というのは見掛けなか
ったですねぇ。食堂には、在籍する生徒の国籍を示しているのだと思うけど、日の丸
の旗も吊るされてましたが。1人だけ「ハーフですよ」っていう娘さんが応援に来て
ました。西洋人の女の子がジャパンのポロシャツ(紺の縞柄に桜のエンブレム)を来て
いたので「イイの着てるね」と声を掛けたら、そのお友達が流暢な日本語で………

ハーフ娘「香港でもらったんです」
筆者  「ああ、セブンスの時に」(筆)
ハーフ娘「いや、去年の秋のRWCアジア予選を香港に観に行った時に」
筆「日本語、上手ですね」
ハ「ハーフなんです」

………って感じで。こっちが日本人と聞いて、逆にビックリしてました。

S.A.S. その名の通り英仏系よりも米国系ムードが強いと思うんだけどラグビー熱
は結構高いみたいです。①②だけでなく、③のカテゴリーも、体育の授業とかで全員
参加(動員!)という事ではなくて、純粋に「女子ラグビー部」というのが存在するん
ですよね。

まぁ、そんなこんなで若い人達との交流というのは、楽しいもんですよ。


Michael.


(追) 上海杯第2週の結果は、連絡が入りましたら追記します。

コメント
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