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上海双龍ラグビー倶楽部

上海にてラグビーを愛する者達の活動報告です。

(Vol.176) Shanghai Invitational Rugby @SAS/Puxi.

2008-09-22 20:02:50 | レフリー日記
9月20日(土)は、双龍のメンバーとは行動を別にして、先々週に続き上海アメリカンスクール
(SAS)浦西キャンパスへ。この日はSASの浦西と浦東キャンパス、英国系のREGO、更に
BISS(何系?)の浦西と浦東キャンパスの生徒が一堂に会してのラグビー大会が開かれ、僕も
レフリーの一員として、この行事に参加させてもらった。

この秋、こういった具合に双龍のメンバーとは行動を別にする事が多くなりそうだけど、決して
「コソコソ」している訳ではないし、週末の行動内容(勿論、ラグビー及び関連行事に関しての
事だけ)はこうしてレポートをして行くつもりですので、ご理解を頂きたい。

さて、SASでの出来事の前に、双龍本体の土曜日の状況に付いて(【オチ通】メールより)。

現場の状況は、芝生もクラブハウスも周辺環境も「未だ未だこれから」みたいな様ですね。ただ
地下鉄の駅が直ぐ傍に有るとの事で、交通の便は意外と良いのかも? 翌日の日曜日、SRFC
のスタッフとたまたま会った時に、彼等も土曜日がSRFC新グランドデビューだったらしく、
しかしコメントはやはり「未だ未だこれから」という事だった。

ところで土曜日の午後は雷が凄かったらしく、練習もそこそこに引き揚げた様だが、その判断は
本当に正解。先週だったか、雷に打たれて大怪我(死亡?)をした事故での訴訟に関する新聞記事
を目にしたが、これは他人事ではない。トップリーグでも花園の試合で、やはり「試合延期」の
判断が下されている。実は、後述する様に、SASでの大会も「途中で打ち切り」になっている
次第だ。

●練習参加者(順不同・敬称略);
 ⇒尾藤、馬之助、今尾、金澤、福本、中、橋、尾関、須賀、Franky、横田、西岡、前田、永松、
  しょうへい、チェリー、高山、さぶ【報告者:さぶ】
  (幻の参加者)立田さん⇒大変でしたね。


さて話をSASの方に移そうと思うが、ゴタゴタ文章を書くよりビジュアルに訴える事にしよう。

先ずはSASの広大なキャンパス。これまでにも、ここを訪れる度にその設備環境の素晴らしさ
に感嘆の弁を述べているが、この日は特に、芝生の美しさに目を奪われた。で、ついついこんな
構図での写真を撮りたくなってしまう訳ですな。
←@お昼の休憩時間

この日のマッチオフィシャルは総勢5名。(写真左)Alex、Michael.、Jon、Steve そして Aaron。
Jon は6月に開かれたレフリーコースにも参加していたが、レフリーとしてのピッチデビューは
この日が初めてだった様だ。


レフリー詰め所には、ソフトドリンクの他、コーヒーや紅茶、更にクッキーの差し入れも有って
快適な空間となっていた。西洋人は、こういうちょっと「余裕の雰囲気」を演出するのが本当に
上手だと思う。屋外のケータリングと侮るなかれ、このコーヒーがまた格別に旨かった。


試合は、男子、女子とも、高校生、中学生のカテゴリーに分かれ、各カテゴリー内でのリーグ戦
(総当たり)形式で行われた。2面のグランドを使い、全21試合をランチタイムの1時間を挟み
午前9時半から17時までで消化するプログラム。僕もオープニングゲームとなる「男子高校生、
SAS浦西vsREGO」から元気に走り回った………けど、この日は朝から蒸し暑く、日差しも
きつくて、お陰で昨晩のアルコールをいっぺんに抜き切った感じだった。


当初は男子の試合(10分ハーフ)を3つ、女子の試合を2つ(7分ハーフ)で、合計5試合を担当
する事になっていたが、男子1チームの途中棄権により試合が中止となって4試合のみ。


余力を残してこの日の担当を終えた頃から雲行きが怪しくなって来た。遠くの空ではゴロゴロと
不気味な音も響いて来る。残り数試合分、何とか耐えてくれぬものか?………と思った瞬間の事、
物凄い突風が吹いて、テントが大きく舞い上がり! 幸いケガ人は無かったけど、ニュースとか
でよく目にするシーンを、実際に目の前で経験したのは初めてだった。
←嵐の予感(?)

そんなこんなでひと足お先にグランドを後にして食堂へ。これがまた清潔且つ広々としていて誠
に気持ちが良い。


天井からぶら下がった国旗は、在籍生徒の国籍を示すのだろう。
←日章旗もちゃんとぶら下がってます。

食堂の一角にはオシャレなカフェスタンドも有って、ここだけを見るととても「学校の中」とは
思えない。因みにレフリー詰め所に差し入れられたケータリングはここからのもので、コーヒー
も美味しいはずだ。


更に時間を潰す事数分、とうとう大粒の雨が降り出し、どうにもこうにも収集が付かない状況に。
幸い、雷そのものにそれ程の勢いは無かったものの、SASの校長先生による「止めましょう」
のひと声で、ラスト2試合目の途中で残念乍らジ・エンド。


結果は尻切れトンボとなってしまったが、総合的に、各カテゴリーともSASの浦西校が一歩も
二歩もリードしていた様だ。とりわけ、先々週双龍とも互角に渡り合ったSAS浦西校のSHと
両CTBは、フィジカル的にとても素晴らしく、いつでも「大人の試合」にデビュー出来そうな
感じだった。


10月の国慶節明けには、もう少し大規模な大会;香港や北京の生徒も参加しての「China Cup」
が予定されており、今から楽しみにしているところだ。

それにしても、この土日は非常に気分の好い休日となった。先ずはその第1章をここにレポート
したが、次はその第2章;日曜日(21日)の出来事に付いて、レポートしてみたい。


以 上

★何だかんだで、結局「ゴタゴタ文章」になってしまいましたね!


Michael.
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(Vol.172) 9月6日、女子ラグビー@上海アメリカンスクール(SAS)

2008-09-12 13:09:59 | レフリー日記
先週土曜日(6日)、双龍は上海アメリカンスクール(SAS)と練習試合
をした訳ですが、高校生諸君のがむしゃらなプレーには学ぶべきところ
も多々有りました。

⇒誰かが「ガムシャラック」とか言ってましたね。

このSASのチームは、授業の一環とかで「動員」されたものではなく、
れっきとしたクラブチームで、選手諸君は自らが好んでラグビーをして
いるという事です。

クラブには「女子の部」も有りまして、こちらは(日本で言うところの)
中学生と高校生で1つのチームを作っている様です。



当日は女子の「紅白戦」も有りまして、そのレフリーを1試合だけ担当
しました(15分ハーフ×2本)。

少年ラグビー、女子ラグビーのレフリーは初めてではないですが、或る
意味、大人のそれよりも難しいですね。何と言うか、セオリー通りの形
にならないので、上手く捌かないとグチャグチャにしてしまいかねない。

取り敢えず出来る事。それはプレイヤーが少年だろうが女子だろうが、
変な小細工をせず、ルールには厳格に則って………という当たり前の事
を当たり前にしようという事で、試合に臨みました。

←文字通りの「紅白」戦

果たして、試合が始まってみると不安や心配は杞憂だした。彼女達の方
こそ、ひたむきに走り、ボールを追い、奪い合い、タックルに入り…と、
ラグビーなら当たり前の事を当たり前にしていました。

モールとか「おしくらまんじゅう」さながらにもなりますが、それでも
反則は犯していない。ボールを簡単に手放さない=倒れない練習をして
いるのか、なかなか膝が付かない、だから手放さなくて良い。ラックの
時にボールをシーリングしない………などなど。前後半30分で、反則
が3~4本だったか。上出来ではないか!

少年少女のラグビー大会には、去年も1度レフリーとして参加しました。
http://blog.goo.ne.jp/souryushanghai/d/20071022
この秋、上海では少年少女ラグビーの大会が2~3回予定されている様
なので、機会が有ればまたレフリーとしてお手伝いしたいと思っており
ます。



別に、ニヤけてなんかいませんよ。

●しかしその去年に自分が書いた文章を読むと、上の文章とは180度
 違う感想を抱いていた様ですね。

←偶然の3重連

(Phote by YOU)


Micheal.
コメント (2)
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(Vol.168) 「ELV」となじもう[番外(お詫びと訂正)編]

2008-09-09 19:11:08 | レフリー日記
先々週~先週「ELV」や、IRB通達に付いての文章をゴタゴタと書きましたが、
その中(「ELV」となじもう[⑥])で、訂正せねばならない事がございます。
⇒ http://blog.goo.ne.jp/souryushanghai/d/20080905

以下、その部分を抜粋して、訂正文章を載せます。すみませんでした。

****************************************************************************

ところで「ELVガイド」の7頁(c)を読んでいて、こんな事を想定してみました。
・22m区域外のスクラムで、防御側チームが入れたボールに攻撃側チームのHOが
 足を出した(いわゆる「ヤンボー(ル)フッキング」)。
・しかしボールは防御側の方に出て、SHからのパスで22m区域内に居るSOの手
 に渡った。
・パスを受け取った防御側のSOは、22m区域内からキックしてダイレクトタッチ。
………というケースで、防御側が地域を獲得出来るか否かのポイントは?
文章を読む限り、この「ヤンボー(ル)フッキング」をした攻撃側HOの足に、ボール
が僅かでも触ったのか否か。触ったのなら「獲得出来る」ですし、触っていなかった 
のなら「獲得出来ない」が答えとなるはずですが、間違ってませんですかね?

(これより、訂正文)
⇒間違っています。「ELVガイド」の文章(日本語)を読むと、その様な解釈も可能
 みたいですが、この場合の判断の視点は攻撃側HOの脚に当たったか否かではなく、
 ボールを22m区域内に持ち込んだのが誰か?である事です。つまり、上記の場合
 ボールが22m区域内に入ったのは防御側SHのパスによる訳で、防御側が自分で
 持ち込んでダイレクトタッチを蹴った………という事で、地域は「獲得出来ない」。
 が正解との事でした。レフリー師匠、ご指摘有難うございます。

****************************************************************************

それと、一部のメンバーと日曜日(7日)、クィックスローインの場合の投げ入れ場所
に付いて話をしましたが。

競技規則を読む限り、確かに(普通の)ラインアウトの項目には「ラインオブタッチは、
ゴールラインから5メートル以内にあってはならない。」(第19条、19.7(l)と
記載されていますが、クィックスローインの項目には「ボールがタッチに出た地点と
そのプレーヤー側のゴールラインとの間のフィールドオブプレーの外側からであれば、
どこからでもボールを投げ入れることができる。」(第19条、19.2(b)と書いて
ありますよ。

⇒ http://www.irb.com/mm/Document/LawsRegs/0/IRBLaws2008JAlores_4864.pdf

従って、クィックの場合はゴールラインから5m以内でのスローインでも良いんでない
かい?


Micheal.
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(Vol.166) 「ELV」となじもう[⑥]

2008-09-05 19:35:46 | レフリー日記
今回は「自陣22m区域内からのダイレクトタッチで、地域が得られる場合とそうで
ない場合」に付いて。この変更点も、今回のELVの大きなポイントです。

8月1日から国際的に試用される競技規則
 ⇒ http://www.rugby-japan.jp/news/2008/id4391.html

先ず、基本的に「これまでも地域を得られなかった」ケースに於いては、ELVでも
同じく地域は得られません。

その上で「これまでは地域を得られていた」ケースなのに、ELVではそうではなく
なるというケースとは???………ですが、これはもう「ELVガイド」を見て頂く
のがベストでしょう。「ELVガイド」の6頁と7頁に、ビジュアル的にも解り易く
説明がなされています。

「ELVガイド」
 ⇒ http://www.rugby-japan.jp/laws/2008/0806MH_IRB_ELV_Guide_JA.pdf

例えば自分で22m区域内に持ち込んだボールでも、22m区域内で1度でもラック
やモールが形成されたり、タックルが成立したりすれば、そこから出されたボールが
ダイレクトでタッチに出たとしても地域は獲得出来る訳ですが、こうなると、ラック
やモールが形成される事や、タックルが成立するする事の定義をよく知っておかねば
なりません。

ところで「ELVガイド」の7頁(c)を読んでいて、こんな事を想定してみました。
・22m区域外のスクラムで、防御側チームが入れたボールに攻撃側チームのHOが
 足を出した(いわゆる「ヤンボー(ル)フッキング」)。
・しかしボールは防御側の方に出て、SHからのパスで22m区域内に居るSOの手
 に渡った。
・パスを受け取った防御側のSOは、22m区域内からキックしてダイレクトタッチ。
………というケースで、防御側が地域を獲得出来るか否かのポイントは?
文章を読む限り、この「ヤンボー(ル)フッキング」をした攻撃側HOの足に、ボール
が僅かでも触ったのか否か。触ったのなら「獲得出来る」ですし、触っていなかった
のなら「獲得出来ない」が答えとなるはずですが、間違ってませんですかね?

⇒間違っています。「ELVガイド」の文章(日本語)を読むと、その様な解釈も可能
 みたいですが、この場合の判断の視点は攻撃側HOの脚に当たったか否かではなく、
 ボールを22m区域内に持ち込んだのが誰か?である事です。つまり、上記の場合
 ボールが22m区域内に入ったのは防御側SHのパスによる訳で、防御側が自分で
 持ち込んでダイレクトタッチを蹴った………という事で、地域は「獲得出来ない」。
 が正解との事でした。レフリー師匠、ご指摘有難うございます。(9月9日に追記)


もっとも「地域獲得」と言っても、競った試合の少ない上海でのラグビーシーンでは
「苦し紛れにタッチに逃げる」という光景も散見はされますが、大概は22m区域内
からでも「果敢に攻める」事の方が多そうです。キックの飛距離、精度に於いても、
それを戦術として利用するチームは少なく、そういう意味で、影響は比較的小さいの
かも知れません。

話は変わりますが「こういう事を書いておかないと、こういう事をする輩が出て来る
だろう」という想定でしょうが、こんな(↓)(↓)(↓)通達も出されています。

試験的実施ルール(ELV)適用に関する確認事項(タッチ及びラインアウト)
 ⇒ http://www.rugby-japan.jp/news/2008/id4595.html

こういうルールとプレイヤーとの「イタチゴッコ」みたいなのも、読んでいて面白い
と感じる次第です。

こういう話題は書き出すと止まらなくなりますね。このシリーズは或る程度書き貯め
をして小出しにUPをして来ましたが、取り敢えずは今回で終了です。

【お断り】
 以下の各団体HPから、資料、文章などを引用させて頂いております。
 ●日本ラグビーフットボール協会
  ⇒ http://www.rugby-japan.jp/
 ●ラグビー・レフリー・リサーチ・センター(RRRC)
  ⇒ http://rrrc.jp/index.html
  ⇒「無料会員」になりましたか?
 ★「ELV」ガイド
  ⇒ http://www.rugby-japan.jp/laws/2008/0806MH_IRB_ELV_Guide_JA.pdf


Micheal.
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(Vol.164) 「ELV」となじもう[⑤]

2008-09-04 20:17:09 | レフリー日記
モールに付いては「プレーヤーは、モールを引き倒して防御しても良い」という規則
が加わりました。

8月1日から国際的に試用される競技規則
 ⇒ http://www.rugby-japan.jp/news/2008/id4391.html

これまで、モールを故意に引き倒す行為は、一様にコラプシングとして反則を取られ
ましたが、一定の条件内であればそれが合法的となります。

一定の条件とは;

①肩から短パン・腰の間を掴んで引き倒す事
②引き倒す対象は相手プレイヤーである事

………の2点です。

①つまり、足を引っ掛けたりしてモールを崩す行為は、認められません。

②実はこの点が当初は曖昧な表現のままでした。RRRCのHPでもレポートされて
 いますが「モールの終了」に付いての解釈を問い合わせたイングランド協会に対し、
 IRBは回答の前に先ず、条文の修正を行いました。それは;
  ●モールの中で引き落とす対象として合法的なのは;
   (修正前)他のプレイヤー(原文:another players)
   (修正後)相手プレイヤー(原文:an opponent)
………という事です。
 英単語の微妙なニュアンスはよく解りませんが「他のプレイヤー」には味方チーム
 のプレイヤーも含まれますが「相手プレイヤー」では味方チームは含まれません。
 つまり、味方プレイヤーを引き倒す事により、結果そのモール(の相手プレイヤー)
 も引き倒そうという行為は反則である訳です。引き落とそうにも相手プレイヤーが
 強くてなかなか引き落とせない、ならば自ら落ちてやろう………は駄目ですよ!と
 いう事です。
 
 ●試験的実施ルール(ELV)に付いてのIRB通達
  ⇒ http://www.rugby-japan.jp/news/2008/id4701.html

条件付きとはいえ「モールの引き落とし」が合法化され、戦術面にも影響が出るかも
知れません。より強固なモールを組める、どんな仕掛けにも立ったままでのプレーを
継続出来る自信の有る(足腰の強い)………でないチームは、モール主体の戦法からの
転換を余儀無くされるでしょう。またモールの中で保持されるボールを、いつまでも
前線(敵方との接点)に留めるのではなく、出来るだけ早い段階で後ろ後ろへと送る事
も重要です。つまり「ボールもろとも引き倒される」のは最悪。勿論「縦長のモール」
であればより理想的ですね。

さて、このシリーズで文章を書くにあたり、色々と参考にさせて(というか殆どパク
らせて)頂いているRRRCのHPによりますと、以前はこういった原文(英文)から
日本語への翻訳ひとつにしても、大変なご苦労が有った様です。

上記の例にも有る通り、或る行為に対する質問に対し、整合性の有る回答をする為に
先ずは元の条文そのものを修正して、その上で回答をするというのも、何だか人間的
ですね。ルールとか法律って、最初から完璧、パーフェクトなものであるべきなんで
しょうが、ふと読み直してみたら「あれ、これちょっとオカシイのとちがう?」とか
言い出して書き直す---微笑ましい光景だと思います。


【お断り】
 以下の各団体HPから、資料、文章などを引用させて頂いております。
 ●日本ラグビーフットボール協会
  ⇒ http://www.rugby-japan.jp/
 ●ラグビー・レフリー・リサーチ・センター(RRRC)
  ⇒ http://rrrc.jp/index.html
  ⇒「無料会員」になりましたか?
 ★「ELVガイド」
  ⇒ http://www.rugby-japan.jp/laws/2008/0806MH_IRB_ELV_Guide_JA.pdf

Micheal.

(追)その後、ダイレクトタッチでの地域獲得(の可否)と、スクラム時のオフサイドに
  関する見解で、一部修正が出ています。日本協会のHPはこちら
  ⇒ http://www.rugby-japan.jp/news/2008/id4595.html
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(Vol.162) 「ELV」となじもう[④]

2008-09-02 19:42:48 | レフリー日記
先週に引き続いての連載です。

今回も「ELV」とは直接の関係はないのですが、ここ最近に出されたIRBからの通達事項から。

東芝ブレイブルーパスの選手がよくやっていましたが、スクラムを組む時に、№8の
選手が立ったまま両LOのパンツを後ろへ引っ張り(LOは体重を前につんのめる)、
エンゲージの声と同時にLOを前を押し込む………というプレー。

スクラムの立会いに於いて、両ロックが持つパワーを最大限フロントローに伝えると
いう事で、効果の有るプレーかと思いきや、スクラムに参加しているプレーヤーは、
少なくとも一方の腕を味方ロックの何れかにバインドしなければならないという事で、
これは反則になる訳ですね。

もっとも、上海のチームにはあまり見受けられませんがね。

スクラムの立会い(エンゲージ)の場面は、(特にフロントローの出身者としては)何物
にも代え難いラグビーの醍醐味であります。しかしこの場面は同時に、痛ましい事故
の歴史でもあり、その都度、改良が加えられて来たという経緯が有ります。「改良」
とはこの場合「衝撃を和らげる」に主眼が置かれ、昨年度に実施された「4段階」の
ルールもその1つです。

ラグビーは相手との「接触」を伴うスポーツ。どうせ「接触」するのならば「出来る
だけ強く(相手にとっては「イタク」)当たってやろう」という本能が芽生えるのも、
理解に苦しむ事ではありません。「安全」と「醍醐味」との両立が難しい点でもある
と思います。

「競技規則第20条」(スクラムでのバインディング)に付いてのIRB通達
 ⇒ http://www.rugby-japan.jp/news/2008/id4632.html

話を「ELV」に戻しましょう。

本来はルール違反ですが「これまでは公然と見逃されていた」というプレーに付いて
「今後は厳重に取り締まりますよ」だけではありません。

8月1日から国際的に試用される競技規則
 ⇒ http://www.rugby-japan.jp/news/2008/id4391.html

・リフターはスローインより前にジャンパーに対しプレグリップしても良い
・リフティングは許される
・「モールに参加するプレーヤーは、頭と肩を腰よりも低くしてはならない」という
 条項を削除する」

………は、それぞれ現実を直視したんでしょうね。


【お断り】
 以下の各団体HPから、資料、文章などを引用させて頂いております。
 ●日本ラグビーフットボール協会
  ⇒ http://www.rugby-japan.jp/
 ●ラグビー・レフリー・リサーチ・センター(RRRC)
  ⇒ http://rrrc.jp/index.html
  ⇒「無料会員」になりましたか?
  ★「ELVガイド」
  ⇒ http://www.rugby-japan.jp/laws/2008/0806MH_IRB_ELV_Guide_JA.pdf


Micheal.

追) 困ったちゃん、(32歳の)お誕生日おめでとう!
  ⇒練習にも(夜の部だけでも好いから)おいでね!
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(Vol.159) 「ELV」となじもう[③]

2008-08-29 09:29:50 | レフリー日記
今シーズンはどうしてもELVにのみ関心が集まりがちですが、世界的なムードの中
では、(当たり前の事ですが)既存ルールの適用に付いての徹底も図られる事となって
います。

例えば、以下の様な行為が「やり玉」に上がっています。

①タックル時(後)の、いわゆる「シーリングオフ」;
 ⇒オーバーザトップやノットロールアウェイはプレーの進行を妨げる重大な反則。
②ラック時に手を使う行為;
 ⇒説明するまでもありません。
③スクラムに於けるボールの投入;
 ⇒ラインアウトでは厳しいレフリングをするのに、スクラムの時には見逃しがち。

②に付いては、明らかに手を使ってボールをかき出す様な行為だけを言うのではなく、
正に今、ラックからボールを出そうとしているプレイヤーが、ラックの構成員である
状態のまま地面に在るボールを拾い上げるという行為(←これ、よくやってますね)も
その対象となります。こういったプレーは「悪い癖」として身に付いてしまっている
かも知れませんので、今直ぐにでも治す必要が有るでしょう。

③に付いては「ホィッスルでブツブツとラグビーが途切れる」といった講評を恐れる
あまり「細かい事、セコイ反則は見逃そう」という空気が無かったかと言われれば、
否定が出来ません。

①や②もそうですが「ルールに従わない行為を見逃していた傾向にあった」レフリー
にも責任の一旦が有ると思います。ピッチ上に居る全ての者が予め定められたルール
に則って行動をする---こんな当たり前の事を「当たり前にやりましょうよ!」と
いう通達が、IRBより出されているのです。

レフリングに関するIRB通達に付いて(映像(動画)も有ります)
 ⇒ http://www.rugby-japan.jp/laws/2008/0808_tackleruck.html


【お断り】
 以下の各団体HPから、資料、文章などを引用させて頂いております。
 ●日本ラグビーフットボール協会
  ⇒ http://www.rugby-japan.jp/
 ●ラグビー・レフリー・リサーチ・センター(RRRC)
  ⇒ http://rrrc.jp/index.html
  ⇒「無料会員」になりましたか?
 
 ★「ELVガイド」
  ⇒ http://www.rugby-japan.jp/laws/2008/0806MH_IRB_ELV_Guide_JA.pdf


Micheal.

追) 前田華梨ちゃん、(1歳の)お誕生日おめでとう!
  ★「ヤキニク」は華梨ちゃんが大きくなって焼肉が食べられる様になってから、
   お父さんとお母さんには内緒で行きましょうねぇ。
コメント (2)
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(Vol.158) 「ELV」となじもう[②]

2008-08-28 09:28:02 | レフリー日記
★法律的な文章はなかなか取っ付き難いものですが、出来るだけ平易な表現で書いて
 行きますので、実際にプレーしている姿を想像し乍ら、読み進めて下さい。

★また「ELVガイド」も活用して下さい。
 ⇒ http://www.rugby-japan.jp/laws/2008/0806MH_IRB_ELV_Guide_JA.pdf


スクラムに於いての;
・オフサイドラインはスクラム最後尾の足から5m背後となる。
・スクラムハーフのオフサイドラインは現行どおりとするが、スクラム近辺にいない
 場合は5m背後に下がる。(*)スクラム近辺とは、スクラムから1m以内。
の2点は、今回のELVの目玉と言えるでしょう。

8月1日から国際的に試用される競技規則
 ⇒ http://www.rugby-japan.jp/news/2008/id4391.html

既に、スクラム重視のチームに有利だとか、スクラム周辺のスペースの使い方がどう
とか、色々な意見が出ています。

1つ混乱(?)が有ったとすれば、新しいオフサイドラインは守備側、攻撃側の両方に
適用されるという点。

上記をそのまま読みますと、SHは攻守双方とも「スクラム近辺」か「5m背後」に
居なければならず「中途半端な(?)」場所でウロウロする事は禁止されます。これで
影響を被るのがいわゆる⑧-⑨のサインプレーです。

しかしその後、イタリア協会からの質問状にIRBより回答が出され、公式な通達と
して「ボールを獲得した側のSHは、(スクラム)最後尾のプレーヤーの足を通るオフ
サイドラインを超えなければ、№8からパスを受ける事が出来る様に、スクラムから
離れた位置に動く事が出来る」とされました。

「ELV」に付いてのIRB通達(ELVルーリング2008-2)
 ⇒ http://www.rugby-japan.jp/laws/2008/0808_elv_ruling.html

つまり、⑧-⑨のサインプレーが合法となった訳です。

但し、ボールを獲得しなかった側のSHには、条文通りのオフサイドラインが適用と
なりますので注意が必要です。またボールを獲得しなかった側のSHはオンサイドで
ある「5m背後」の位置に入る事が出来ますが、1度ここに入った場合はスクラムが
終了するまでは「5m背後」のオフサイドラインを越えて相手側に進入する事が出来
ません。これも注意が必要な点です。

ボールを獲得しなかった側のSHが立ち入れる範囲図が、日本ラグビー協会のHPに
載っています。

試験的実施ルール(ELV)適用に関する確認事項(スクラム)
 ⇒ http://www.rugby-japan.jp/news/2008/id4595.html


【お断り】
 以下の各団体HPから、資料、文章などを引用させて頂いております。
 ●日本ラグビーフットボール協会
  ⇒ http://www.rugby-japan.jp/
 ●ラグビー・レフリー・リサーチ・センター(RRRC)
  ⇒ http://rrrc.jp/index.html
  ⇒「無料会員」になりましたか?


Micheal.
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(Vol.157) 「ELV」となじもう[①]

2008-08-27 09:40:39 | レフリー日記
★昨晩(26日)に、今週の【オチ通(516号)】を更新しています。
*************************************


ラグビーシーズンを前にして、たまにはキチンとラグビーの事で文章を書きましょう。

先ずは気になる試験的実施ルール(ELV=Experimental Law Variations)に付いて。

既にご存知の通り、試用される競技規則が以下の通りで記されています。
8月1日から国際的に試用される競技規則
 ⇒ http://www.rugby-japan.jp/news/2008/id4391.html

ところで、この件が発表された当初より、各地協会などでその内容に付いての研究が
なされ、IRBに質問状を送るなどして、公的に回答が得られたり、また解釈の相違
(溝)を埋めるべく、新たな見解が出されたりと、ELV自体が少しずつその姿を変え
つつある様です。

例えば「トライは4点だったのを5点にする」というのでしたら解釈も何もないので
しょうが、このスポーツに有りがちな曖昧な表現や、原文(英文)から各言語への翻訳
の仕方などで、どうしても「見解の相違」は発生してしまいます。ルール改正時には
起こり得る事でしょうね。

当ブログでは、これらの各項目に付いて、筆者なりに気が付いた事、またこの新しい
競技規則を読んで、上海のラグビーシーンに照らし合わせた場合に思い付く事などを、
綴ってみたいと思います。

それでは先ず、最初の項目;アシスタントレフリーに付いて。

いわゆる「線審」ですかね?これまでタッチジャッジ(TJ)と呼ばれていた訳ですが、
今後は「アシスタントレフリー(AR)」と呼ぶ事になります。これは単なる呼び名の
変更という事だけではありません。後述しますが、ELVの実施に於いてはレフリー
の仕事内容(義務と権利)の大幅に増えます。従ってレフリーを補助するところのAR
の仕事内容(義務と権利)を増やし、結果的にレフリーの負担を軽減させるという狙い
も有ると言えます。

例えばスクラム時のオフサイドに関しては、1度にチェックすべきポイントが格段に
増えますが、これらをレフリーとARとで分担する事で、反則の予防や視認を広範囲
に、漏れる事無く行える様になる訳です。

レフリーの負担軽減という意味では「ラインアウト」でもその意図が伺えます。

先ず「クィック」の場合の「スローイン」が、これまでは普通のラインアウトと同様、
「ゴールラインに平行」でしか認められなかったものが「自陣ゴール側に向かって」
つまり後ろ方向へのノットストレート」も認められる様になった事。これはレフリー
だけでなくプレイヤーにとっても同じですね。もっともこれは「誰それの負担軽減の
為」とかではなく「クィックスを増やしてゲームをスピーディにしよう」という意図
が本当のところな様ですが。

次に「ラインアウトの構成人員」の制限撤廃(最低2名という縛りは残る)。レフリー
としては「ちゃんと人数の確認しろやぁ」と叱責される心配が1つ減りました。逆に
プレイヤー側としては、相手の構成人員を見て同数にするのか少数にするのか多数に
するのか、戦術を練り巡らす「頭の使い所」と言われております。

そして「ボールレシーバー(SH役)」の選手に「ラインアウトから2m離れる」事を
義務付けた事。これも「列に並んだ選手」と「SH役の選手」の見分けが付き難く、
その確認で「ちゃんと明確に離れて」というコールが度々聞かれたものですが、その
基準が曖昧でなくなったという事です。

さてARの仕事内容(義務と権利)が増えるのは良い事だとして、上海--これは上海
だけでなく大多数の草ラグビーに共通する事でしょうが、マッチオフィシャルとして、
レフリーとARをキチンと決めて………というのは稀な事で、殆どは両チームの控え
メンバーがボランティアで務めているのが現状でしょう。

この様なボランティアでお願いしているARのルール精通度、レフリーやプレイヤー
とのコミュニケーション(インカムなんて無いですからね)に於いては、懸念すべき点
も有るかと思います。


【お断り】
 以下の各団体HPから、資料、文章などを引用させて頂いております。
 ●日本ラグビーフットボール協会
  ⇒ http://www.rugby-japan.jp/
 ●ラグビー・レフリー・リサーチ・センター(RRRC)
  ⇒ http://rrrc.jp/index.html
  ⇒「無料会員」になりましたか?


Micheal.
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(Vol.133) レフリー日記(京滬戦@7月5日)

2008-07-10 13:22:23 | レフリー日記
京滬戦(7月5日)のレフリングに付いて、自己分析(…という程の大したもの
ではないですが)をしてみたいと思う。


先ずは「良かった」と思われる点から;

●酷暑下のゲームでも体力と集中力が切れなかった;
 ⇒実際には60分時点での途中打ち切りとなったが、80分でも90分でも
  務め切る自信が有った。日頃のトレーニングと、その週の節制・体調管理
  によるところ大。

以上(←おい「良かった」のはそれだけかよ?)


次に課題として残った点を(こんな事を考えています);

●プレイヤーとの交錯、プレイヤーの邪魔になる位置に立つ;
 ⇒これには様々な原因が考えられるんだけど、今回に関して言えば、前々週
  のレフリー研修の時に「ブレークポイントへ近付く時のコースの取り方と、
  視野の広め方」というのが有って、それを実践してみようと思った次第。
  ところがこのレベルの試合では(…と言うのは失礼だけど。以下、同じ)、
  やっぱり目先で起こっているブレークポイント、つまり密集の中での反則
  の予防~取締まりに掛かり切らざるを得ない。本当はもう少し離れた位置
  からBKのラインも含めて広く見渡すべきなんだけど、このレベルの試合
  では、まるで千手観音どうしが取っ組み合いしてるみたいにウニョウニョ
  と手が出て来たり、寝たままのプレーが有ったりでとてもではないが目が
  離せない。一度は離れた位置に立ったけどやっぱり近付こうと、ちょうど
  攻撃側SOの前を横切った、そんな時にボールが出て来たり、中途半端な
  位置に居る時に限ってFWがサイドを突いて来たりして防御の邪魔になっ
  たり、フォロープレイヤーの進路に入ってしまったり…の繰り返しだった。

●危険なプレーに対するペナルティとアドバンテージの適用;
 ⇒これは、競技規則に書かれてある字面をなぞるだけに於いてみると、越権
  行為になるのかも知れないけれど、特に危険なプレーに関しては、何故、
  首にタックルをすれば反則なのか? 何故、空中に居るプレイヤーにタッ
  クルすると反則なのか?…を考えた場合、これはもう明らかな訳で、一言
  「危険だから」だと。勿論それは程度にもよる訳だけど、1つのプレーが
  相手プレイヤーの選手生命、いや生命そのものをも脅かす危険性を孕んで
  いるからこその厳罰であり、その点に立ち返るならば、程度の軽重に関わ
  らず、プレーの継続に優先して被反則プレイヤーの安否を気遣うべきなの
  では? その為には、先ずはプレーを中断させるべきでは?…という事で
  ある。もっとも「程度の軽重」を瞬時に見極められれば、そうでもないん
  だろうけど。攻撃側が「行け行けゴーゴー」の状況では、軽度の「危険な
  プレー」で継続を断ち切られる事にストレスを感じるのは重々察している。
  だけど、現段階での私の「程度の重軽見極め力」に鑑みて、取り敢えずは
  そういう考えで居るので、何とかご理解の程を(←ドロンパさんへ)。

←試合前のブリーフィング

  
ともあれ、初の「AJRC・15人制タイトルマッチ」レフリー担当。皆様、
どうも有難うございました。



Micheal.
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