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シューテングスター(113)

2016年11月05日 |    ┣ シューテングスター
(つづき)
「東若久」。
このブログで勝手に使っている「狭義の終点」という用語の説明のために、8年前に取り上げたバス停。


現在は「7番」の起点で、西鉄大橋駅までの運行。
かつて、「47番」やその前の「62番」だった頃は、大橋駅よりも先に行っていたこともあり。

8年前の記事では、以下のように記述した。

“ひとくちに「終点」と言っても、そこから先はバスが通っていない「終点」(ここでは「狭義の終点」と呼ぶ)もあれば、そこから先もバスは通っているがそこまでしか行かない便があるという「終点」(ここでは「広義の終点」と呼ぶ)もある。
この「シューテングスター」においては、上記2種類の「終点」のうち、基本的に「狭義の終点」のほうを取り上げている(一部例外もあり)。

ここで、4つの仮定をしてみる。
1.都市化に伴う人口増加により、バス交通の需要者も増え続ける。
2.都市化に伴う道路整備により、バスの通行が可能な道路は増え続ける。
3.バス事業者は、バス交通の需要者に対して供給で応えようとする。
4.バス事業者は、3にあたりできるだけ効率の良い運用を行おうとする。

この4つの仮定が成り立つ状況下においては、「狭義の終点」は減少する傾向を持つ。
宮の前団地、下山門、拾六町団地、室住団地、室見団地、藤ケ丘団地、羽根戸、四箇田団地、警弥郷、弥永団地、桜ケ丘第四、上宇美、城浜団地、高美台一丁目、西鉄三苫駅…。
実際これらのバス停は、以前は全て「狭義の終点」であったが、そこから先の開発や道路拡幅、営業所までの営業運転化などにより、現在は「広義の終点」となるか終点自体でなくなっている。

現在、1~4の仮定は成り立ちにくい時代に入ってきている。
ということは、この先また「狭義の終点」が増えてくる可能性もあるということかもしれない。

前置きが相当長ったらしくなってしまったが、今回の「狭義の終点」は、福岡市南区の「東若久」である。
「月見町」「若久団地」にも共通するが、都市部に今も残る「狭義の終点」は、そこから先にバスが進めない、すなわち仮定の2が成り立たない場所であるケースが多い。

先日の「若久団地」、今回の「東若久」、それに「48番」の終点である「レークヒルズ野多目」と、この付近には市内では珍しく「狭義の終点」が集中している。
このあたりをつないで、「狭義の終点」ではないようにすることができれば、バス路線が「ネットワーク」としてもっと機能するのだが、この地区の道路状況からしてそれはかなり困難である”


でも、本当に「かなり困難」なのでしょうか。


こちら、バスが走る方向で、


その反対、バスが走らない方向は確かに幅員が狭くなるのだが、


絶対に通れない、ということもなさそう(当然、バスの車体のサイズにもよるのですが)。
もしここが春日市であれば、「やよい」が通っていたと思われる。


若久川にかかるこの橋は、周辺よりさらに狭かったりはするのですが。


そのまま進むと、若久通りに出る。


「東若久」から西に路線を延ばして、みやけ通り(「62番」「47番」などのルート)と若久通り(「61番」などのルート」)に挟まれたエリアから、大橋駅だけでなく、野間四角高宮駅にも行けるようにすれば、現在と同じ本数でも利便性は格段に向上すると思われる。
仮に、大橋駅や高宮駅まで行かなくとも、例えば、乗り継ぎ割引を拡充したうえで、三宅本町と若久をひたすら往復するだけでも、それなりの使い勝手が発揮できるのではないだろうか(駅まで行くに越したことはないのですが)。


ただ、物理的にはバスが通れるとしても、通学路の安全など、物理的要因以外の部分で、いろいろと問題はあるのかもしれません。
(つづく)


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