(つづき)
「塩浜」。
都市と農村、宅地と農地の対比が「くっきり」とした場所。
ただ、自然とこうなっているわけではなく、
優先的、計画的に市街化を行う「市街化区域」と、市街化を抑制する「市街化調整区域」の「線引き」が行われているため(福岡市の都市計画図より。白いところが市街化調整区域)。
福岡都市圏では「線引き」が行われている自治体が多いが(政令市では「線引き」が必須)、例えば須恵町や宇美町などでは「線引き」が行われていないので、「くっきり」した風景はあまり見られない。
また、北九州市では市街化区域を市街化調整区域に編入する“逆線引き”も行われようとしている。
「造成時期の異なる団地の境目」
「そこそこのまとまりがあるエリアなのに、外界と道路一本でしかつながっていない場所」
「道路が張りめぐらされていて自由に行き来できそうなのに、一箇所でしかつながっていない場所」
…などが好きだということを以前書きましたが、「市街化区域と市街化調整区域の境目」も好物です(笑)。
バスに乗っていても、壱岐農協前~橋本間とか、高美台一丁目~平山間…その他いろんなところで、その境目を実感することができるが、
例えばこことか、
ここなんかのように、境目であっても実際の風景は「くっきり」していないところもたくさんあって、それぞれの経緯や事情を考察するのも面白いです。
どちら側の乗り場からも、
あ、3月19日から、天神までの運賃がここ「塩浜」からは30円上がります。
(つづく)