悲しくてやりきれない。

思いのほか、ジン君ショックが
ひきずる。
犬ってヤツはそういうものかもしれない。
一緒に生活してなかったし
ろくに構ってやれなかったから
ひきずらないかと思ったけれど。

ふと思い出しては寂しくて心が痛む。
昨日は会えた。オムツ替えするむすめの顔をペロリなめた。
今日は会えない。
これからも
これからも。
ずっと
ずっと。
その死生観の重みと、不思議さを感じる。

飼い主がすべてだった小さくて狭い犬の一生なのだから
やはり悲しいんでやるのは当然なのである。
それが弔いなのである。
永遠の別れは辛いのである。とても。
ふさぎこむつもりはないけれど、
埋めるものも何もないのだ。

優しく流れる時の数を待つだけ。

今日も明日も笑って過ごした。
可愛い子供達に囲まれて
でも、ふと立ち止まる時
まだ悲しくてやりきれない。