実家の飼い猫「ナナ」が亡くなりました。
ナナさんの追悼記です。
推定20歳。
人間でいうと96歳くらい?
毛並みはボロボロだし、爆食なのに、ガリガリになってゆく(老衰ってそうらしい)
歯はほぼなし。身体からは、もはや屍っぽい悪臭すらしていた。
もう、これ以上生きていても大変なことばっかりで、
トイレはなんとか自分で行けるけど、オムツも時間の問題かね、なんて話もしていた。
寝ている姿も、死んでる?!って思うくらいヨボヨボだった。
大往生です。でも、やっぱり、「いた」ものが「いなくなる」ということは寂しいのだ。
実家で一番可愛がられなかったペット。
なぜならば、全くなつかなかったからなのだ。
懐かないわ
可愛気がないわで。
盗み食いの常習犯で、一時期15キロくらいに太って市内一のデブ猫疑惑もあった。
塩分とりすぎで尿路結石になった事もあった。
一時期足の付け根に腫瘍も出来た。
でも、一番長生きした。
命の期限というのは本当に不思議だ。
うちにきたのは、私が13歳の時。
私の中学時代も知っていて
高校も大学も就職浪人も就職も結婚も
全部全部知っている。
初代飼い犬のろくべえも
飼い猫だったヤヤもジュジュも
今も生きているジン君も知っている。
今はいないおばあちゃんも知っている。おじいちゃんも知っている。
新しいメンバーのあいぼうも
せがれも
むすめも
知っている。
いわば、実家の生き字引だったんだな。
それを思うと、一つの時代の幕が下りた感じがしてやっぱり、寂しい。
全くなつかない「ナナ」は
まさに、猫らしい猫。これぞ猫という感じだった。
すりよってくる時は空腹時のみ
あとは、寄るな近づくなの体。
時折のどをさわるとグルグルとはする。
でも、それ以上は勘弁!といわんばかり。
でも、気まぐれでテレビの前に立ちふさがったりしてみる。
猫じゃらし、興味ないふりしながら
気がつくとつい本能で、じゃれてしまう。
新しいものには、とりあえず近づいてみる。
箱があれば入ってみる。
襖があればひっかいてみる。
好奇心は年老いても尚、収まることはなかった。
そしてトイレに関しては本当に人間ばりの羞恥心とプライドがあったみたい。
それが猫の気高さですごいと思う。
亡くなる前日も
トイレできちんとしていたそう。
さすがに、高齢だから、うまく枠内で出来ないことが多々あったみたいだけど。
夜8時までエサをねだってむしゃむしゃ食べて
翌朝
炬燵の中で息をひきとっていたそうだ。
生前のナナとは、2日前に会っていた。
その時もナナは好奇心なのか
普段入らない、せがれとむすめの遊び部屋に入ってきてみたりして
せがれやむすめを見ていた。
わざとむすめの上を歩いて通ったり・・・
猫は死期を悟って身を隠すという。
そんなの昔の猫に限ったことだし都市伝説くらいに思っているんだけど
もし
死期がなんとなくわかっていたのなら
部屋に入り込んできたのは
永別の前に少しでも長く
せがれやむすめやワタシと一緒にいたかったのだろうか。
目に焼き付けようと思ったのだろうか。
そんな事を考えるとあまりに泣けてしまうので
そんなのは人間の感情で考えるこじつけストーリーと思いなおして
あまり考えないようにする。
さよなら。ナナ。
どうか安らかに。
ナナさんの追悼記です。
推定20歳。
人間でいうと96歳くらい?
毛並みはボロボロだし、爆食なのに、ガリガリになってゆく(老衰ってそうらしい)
歯はほぼなし。身体からは、もはや屍っぽい悪臭すらしていた。
もう、これ以上生きていても大変なことばっかりで、
トイレはなんとか自分で行けるけど、オムツも時間の問題かね、なんて話もしていた。
寝ている姿も、死んでる?!って思うくらいヨボヨボだった。
大往生です。でも、やっぱり、「いた」ものが「いなくなる」ということは寂しいのだ。
実家で一番可愛がられなかったペット。
なぜならば、全くなつかなかったからなのだ。
懐かないわ
可愛気がないわで。
盗み食いの常習犯で、一時期15キロくらいに太って市内一のデブ猫疑惑もあった。
塩分とりすぎで尿路結石になった事もあった。
一時期足の付け根に腫瘍も出来た。
でも、一番長生きした。
命の期限というのは本当に不思議だ。
うちにきたのは、私が13歳の時。
私の中学時代も知っていて
高校も大学も就職浪人も就職も結婚も
全部全部知っている。
初代飼い犬のろくべえも
飼い猫だったヤヤもジュジュも
今も生きているジン君も知っている。
今はいないおばあちゃんも知っている。おじいちゃんも知っている。
新しいメンバーのあいぼうも
せがれも
むすめも
知っている。
いわば、実家の生き字引だったんだな。
それを思うと、一つの時代の幕が下りた感じがしてやっぱり、寂しい。
全くなつかない「ナナ」は
まさに、猫らしい猫。これぞ猫という感じだった。
すりよってくる時は空腹時のみ
あとは、寄るな近づくなの体。
時折のどをさわるとグルグルとはする。
でも、それ以上は勘弁!といわんばかり。
でも、気まぐれでテレビの前に立ちふさがったりしてみる。
猫じゃらし、興味ないふりしながら
気がつくとつい本能で、じゃれてしまう。
新しいものには、とりあえず近づいてみる。
箱があれば入ってみる。
襖があればひっかいてみる。
好奇心は年老いても尚、収まることはなかった。
そしてトイレに関しては本当に人間ばりの羞恥心とプライドがあったみたい。
それが猫の気高さですごいと思う。
亡くなる前日も
トイレできちんとしていたそう。
さすがに、高齢だから、うまく枠内で出来ないことが多々あったみたいだけど。
夜8時までエサをねだってむしゃむしゃ食べて
翌朝
炬燵の中で息をひきとっていたそうだ。
生前のナナとは、2日前に会っていた。
その時もナナは好奇心なのか
普段入らない、せがれとむすめの遊び部屋に入ってきてみたりして
せがれやむすめを見ていた。
わざとむすめの上を歩いて通ったり・・・
猫は死期を悟って身を隠すという。
そんなの昔の猫に限ったことだし都市伝説くらいに思っているんだけど
もし
死期がなんとなくわかっていたのなら
部屋に入り込んできたのは
永別の前に少しでも長く
せがれやむすめやワタシと一緒にいたかったのだろうか。
目に焼き付けようと思ったのだろうか。
そんな事を考えるとあまりに泣けてしまうので
そんなのは人間の感情で考えるこじつけストーリーと思いなおして
あまり考えないようにする。
さよなら。ナナ。
どうか安らかに。