明日は塾業界とは異なる業界のゴルフコンペに参加します。行政機関と共に行うイベントに関連してお付き合いのある業界のコンペです。
若いころから何度かゴルフのお誘いをいただいてきましたが、これまではずっとお断りしてきました。ところが三年前にどうしても参加した方が良いと思われるコンペがあり、これをきっかけにゴルフの練習を始めました。初めはクラブがまともにボールに当たりませんし、当たっても曲がってばかりで楽しいとはとても言えないものでした。
しかし、せっかく誘われたのに全く練習もせず、一向に上達もしないのでは誘った方に失礼に当たると思いましたし、今後誘われることも無くなると思い、自分なりに時間を見つけて練習をしました。練習をしてすぐにうまくなるようなスポーツではありませんから、しばらくはこのようなコンペに出ても順位は最下位か下から二番目くらいだったと思います。
ゴルフは4人一組でコースに出ることが基本ですから、私のように初心者がいると上手な人は一緒にボールを探したり、初心者を待たなければならない場面がかなりの頻度で出てきます。幸い、そんな場面でも私の周囲の人は嫌そうな顔をせずにボールを探してくれ、励ましてくれたり、アドバイスをくれたり、褒めてくれたりもしました。自分があまりにも下手で周りの人に迷惑をかけていることがわかるので、申し訳ないなと思いつつ、上達するように助けてもらっていることも同時にわかり、練習を続けました。
ようやく最近では平均か時には平均以上のスコアで回れるようになり、「うまい!」と褒められる場面も出てきました。それでも練習しなければすぐに下手になってしまうことを何度も経験し、「なんでできないのだろう、なんでできなくなってしまったのだろう。」と悩むこともしばしばです。知り合いに私のように人にものを教えることを生業としている方がいます。私がゴルフで苦しんでいると「勉強に苦労している生徒の気持ちがわかったでしょ?」と言われたことがあり、まさに言われた通りだと感じたこともあります。
ふと、私のこの経験は生徒たちの勉強にもつながっていることに気付きました。私は勉強ができるようになりたいけれど何をやったらいいのさえわからない、あるいはもっとできるようになりたい、と思っている生徒たちにその方法を教え、手助けし、勉強を継続して頑張るように励ます先達なのです。同時に勉強を継続しなければ、この間までできたことがすぐできなくなってしまう可能性があることもゴルフと同じだと思います。
明日のコンペは、生徒たちにとっての試験や入試と同じようなものです。このコンペは参加者同士の懇親を深めることが目的で、競技などではないのですが、私を誘ってくれた方も参加しますし、多少なりとも上手にプレーしたいと思っています。