桑炭会 島根県伝統の炭焼き 

松江市八雲町で伝統的な八名窯を継承し炭焼き、販売をしています。
メインテーマは自然環境保全。

3日目、80度前半で安定

2019年01月23日 17時08分40秒 | 活動報告

煙・木酢液の出方、温度ともに安定した一日。今晩、2晩越しの間に大きな温度上昇は

ないと思われるが毎回、念には念を入れて抑え気味にすることが多い。

最終設定は17時以降。

ここまでの流れは1/8開始の炭焼きと全く同じカーブを示している。

明日の日中は伐採したカシ材の持ち帰り作業が予定されている。合間を見ながらの炭

焼きは続く。

                 9時ごろ

                17時ごろ

 

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2日目で点火

2019年01月22日 17時08分18秒 | 活動報告

昨日2時ころの火入れ夕方、通風孔を全閉にし最終の焚き木を追加して一晩越す。

その焚き木は少し残っていた。今日、点火させるために煙突、通風孔を全開にして枝

木への点火を促す。9時になると73℃、焚口に焚き木が少ない状態だったから枝木に

火が付き表面が白っぽくなっているのが見えた。

甲を触ってみると焚口から1m弱のところまで暖かい、これから徐々に後方に向けて火

が付き暖かくなっていく。

10時、78℃となり木酢液の採取を始める。

11時半、温度は78℃と安定していることから点火とし焚口閉鎖、煙突、通風孔での調節

を開始。17時、80℃で大きな変化なし。

                       9時ごろ

                        17時ごろ

            滝口は閉鎖

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窯立て、山行き

2019年01月21日 17時33分56秒 | 活動報告

曇り気味の朝、温度は低く寒い。窯立ての続きを始めるには、まずカシの小丸太の裁

断、炭木作り、枝木の裁断から。午前中に窯立てを終え午後から山行きをすることにな

った。思った以上に温度が低く外であまり動かない作業をしていると身体が冷え冷えし

てくる。昨日、彫り上げたカシ猫 2体を窯に追加、今回は全部で6体の炭化を目指す。

やっつけ仕事で、予定通り午前中に炭木を立て終え障壁、焚口づくりを午後一の仕事

に残す。午後は2班に分かれ主力部隊は山行き。過日から先送りの谷渡りをしたままの

カシを成敗しに行く。前回より一回り大きい(重い)ツールホールを持参し根元を引っ張り

上げて寄りかかっている先端を外そうと試みる。

ところがしっかりと他の木に寄りかかって根本を動かしても先端はそのままで倒れない。

山で悪戦苦闘している中、窯では火入れが終わり山の部隊と合流。

危ない手は使えないから仕方なく達磨落としの如く、下から70㌢ほど切り取り再び根元

を引っ張り70㌢ほどを切ることの繰り返し。急峻な所での作業だからじっとしているだけ

でも踏ん張らないといけないから疲れること。危険のないことを確認しながらやっとのこと

で倒せたのが4時半を回った時。

結局、午後はこのカシに掛かりっきり、2年越しの作業に終止符を打つ。割と大きなカシ

をものにし、大方のところ1窯近くはありそう。次回、山から運び出せば次の窯の準備が

そろう。

窯出しをすると直に売り切れの状態が続いており安堵する間のない本当の悲鳴...

でありでもある  

      中央の斜めになっている問題児

 

 

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カシ猫参上

2019年01月20日 17時32分54秒 | 活動報告

昨日、出来上がった猫の掃除、鈴つけなどをやろうかと思っていたが急遽、カシ材で

猫を彫ってみようと思いつき炭小屋に出かける。小さめのいい材料があったので持ち

帰り急ぎの用を済ませた後、さっそく制作に取り掛かる。

いつものように小丸太を角材にしてから猫を掘り始める。木の目は椿のように蜜ではな

いが堅い。ノミはしっかりと研いでありよく切れるがググっと切れ込んでいくて応えがな

い。また小口にノミを当て叩き込もうとしても反発して食い込まない。そのため少しづつ、

薄く削り取るしかない。

手強い。

辛抱しながら掘り続け13cmx7cmの猫を掘るのに4時間もかかった。昨日の結果から小さ

いもので粗っぽく作った方が良さそうなので細部の仕上げにはこだわらなかった。頑張

て2体を製作。それぞれをアルミホイールで包みストーブの煙突の中にもみ殻と一緒

に入れ上下から蓋をしてみた。

明日、窯立ての続きをするのでカシ猫も一緒に炭化の予定。

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木炭の招き猫の焼き上がり

2019年01月19日 17時17分26秒 | 活動報告

 今日は窯出しの日、作業に先駆け会館に寄贈した門松をやっと片付ける段取りになり

集合は会館へ。周辺は霜が降り白く山陰から差す朝日から暖かさは感じられない。

静音の寒さは身体に一本の芯を刺したようにシャキとさせる。

小屋に戻り残っていた小枝に火をつけると煙が谷間に押し付けられまるで雲海のような

景色を作り出す。すかさずパチリ。

 

炭窯の中はまだ温もりが残っており塵埃対策さえしてあれば、寒がりにとって外よりは

い。窯の入り口付近の雑木の炭も形よく残されており,かつ折れることのないいいものに

仕上がっている。カシの炭を出していくと猫を包んでいた板が炭に、そして周りを締め付

けていた番線は結び目のところで切れていた。

全体を取り出そうとしたら半分に折れ中の猫が見えた。1体はバラバラになり体をなさな

い。もう2体は形はあるが予想通り大きなひびが入って分解寸前。一方、ストーブの煙突

に入れていた小型の猫は多少のひびはあるものの形よく仕上がっている。


考察、今後の対策は別途、素人講釈士に譲るとして。午前中は窯出しに集中し作業を終

える。全体的に堅いいい炭に仕上がり、総量は約300kgとまずまず。このうち約200kgがカ

シ、雑木の残りもいいから材料配分を検討する余地ありとの意見が出される。午後は2班

に分かれ次の窯立て、材料の調達。過日、伐採し谷渡りになっているカシは別の機会と

少量簡単なところに出かける。枝木についている葉も持ち帰る必要があり現場と炭小

何回も往復し日の長くなった夕暮れに作業終了となる。

   志多備神社も日の光を浴びて

今回の窯には煙突の中にもみ殻を入れ計4体の小形の猫を入れて炭化させることにした。

もう少し大きな容器に入れてみたいが用意できず次回に回すことにした。

 

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