今日は窯出しの日、作業に先駆け会館に寄贈した門松をやっと片付ける段取りになり
集合は会館へ。周辺は霜が降り白く山陰から差す朝日から暖かさは感じられない。
静音の寒さは身体に一本の芯を刺したようにシャキとさせる。
小屋に戻り残っていた小枝に火をつけると煙が谷間に押し付けられまるで雲海のような
景色を作り出す。すかさずパチリ。
炭窯の中はまだ温もりが残っており塵埃対策さえしてあれば、寒がりにとって外よりはい
い。窯の入り口付近の雑木の炭も形よく残されており,かつ折れることのないいいものに
仕上がっている。カシの炭を出していくと猫を包んでいた板が炭に、そして周りを締め付
けていた番線は結び目のところで切れていた。
全体を取り出そうとしたら半分に折れ中の猫が見えた。1体はバラバラになり体をなさな
い。もう2体は形はあるが予想通り大きなひびが入って分解寸前。一方、ストーブの煙突
に入れていた小型の猫は多少のひびはあるものの形よく仕上がっている。
考察、今後の対策は別途、素人講釈士に譲るとして。午前中は窯出しに集中し作業を終
える。全体的に堅いいい炭に仕上がり、総量は約300kgとまずまず。このうち約200kgがカ
シ、雑木の残りもいいから材料配分を検討する余地ありとの意見が出される。午後は2班
に分かれ次の窯立て、材料の調達。過日、伐採し谷渡りになっているカシは別の機会と
し少量簡単なところに出かける。枝木についている葉も持ち帰る必要があり現場と炭小
屋を何回も往復し日の長くなった夕暮れに作業終了となる。
志多備神社も日の光を浴びて
今回の窯には煙突の中にもみ殻を入れ計4体の小形の猫を入れて炭化させることにした。
もう少し大きな容器に入れてみたいが用意できず次回に回すことにした。