宗恒の茶庭

「茶道 思いつくまま」や「和の美術」など

どういう時に?

2018-01-25 14:57:26 | 茶道
昨日は休まれる方が多かったので、急遽上級者の方に《大円草の稽古》をすることにしました。
このお点前は濃茶を2服点てるもので、唐物茶入・天目茶碗もあってとても時間がかかるお点前で一時間はゆうにかかります。ですから生徒さんが多い時にはなかなかできないのです。

人数の都合上、初心者の方にお客様になって頂くはめになりましたが、その方がお点前の途中に「これはどういう時にするお点前ですか?」と質問されました。
初心者らしい素朴な質問です。
こういう質問は初めて受けました。
「そうね、稽古のための稽古のようなものよ。修行途上の一つのお点前かしら?」と答えました。
四ケ伝以上のお点前はみんなそうでしょう。

お茶会で皆様にご披露するようなお点前ではなく、稽古場内のみでするものです。

あえて言えば、《行の行台子》《真の行台子》のようなお点前は、その許状を取った方に、許状引き渡しの時 先輩の方がそれをご披露する場合があります。

上級のお点前を勉強していくうちに、唐物とは何か、天目茶碗とは何か またその清め方・扱いなど学んでいきます。そして茶道の源流に近づいていくのです。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする