龍子没後50年記念の展覧会です。
龍子の絵は迫力あるスケールの大きいものです。
確かに「代表作《鳴門》は一双六曲の屏風に色彩は青と白で単純なのですが、力強く渦が描かれています。そこに一羽の海鳥が飛んでいるのも臨場感を増しています。
また、これと似たような《黒潮》は荒々しい群青色の海に七匹のトビウオが羽を広げて飛んでいますが、これも望遠レンズで切り取ったような画です。
《鯉》↑の画も何枚かありましたが、写実的で素晴らしいです。
俳句もされていて(ホトトギス同人)、自句に画を入れた短冊もいくつかありました。
また、年賀状も十二枚それぞれのウィットの富んだ干支の絵が描かれていて、もらった方はどんなに嬉しかったことでしょうと思いました。ご家族の方もこれがもらいたくて、龍子宛てにわざわざ年賀状を書いて返事をもらったというエピソードも・・・・