雨にも負けず山歩き♪

青空を見上げながらも、しっかり足もとを見つめて歩く自然観察情報!

中房温泉から燕岳

2009年08月09日 | 長野県の山

 イルカ岩と槍ヶ岳


8月2日(日) ~ 3日(月) 中房温泉~燕岳~大天井岳(蛙岩)まで。
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年に一度夏山登山のグループで、今年の一泊登山は北アルプス燕岳と決まった!
白山から始まり、白馬岳、蝶ヶ岳、槍ヶ岳、唐松五龍岳…そして燕岳…数えればもう6年目だ^^;

この内、満天の星空が2回、ご来光2回、美しい夕焼け2回、
小雨や濃いガス阻まれて登山道が見えず、山頂を目前にして諦めたのが2回(-.-)

で…どれも 「確率は3分の1」 と言うことになる!…今後の教訓にしよう!

6回の中でブロッケン現象が1回、虹が出たのが1回、雷鳥に出会えたのが1回…
そしてカッパを着たのは4回…もしやダントツ1位?^^;
往復カッパを着た記憶はないので、やはり雨も3分の1の確立だ!

今回も最後まで天気予報を気にしつつ、梅雨明け宣言のないまま小雨決行の山行きとなった。


1日目<雨の登り…中房温泉~燕山荘>

前日の夜9時半頃に金沢を出発して、中房温泉第一駐車場に到着したのは夜中の1時半頃だった!
<安曇野市観光課のHP、中房温泉<無料>駐車場詳細図はこちら

第一駐車場に仮設トイレが2個あり!ちなみに中房温泉から燕岳山頂まで携帯が通じたのは、ドコモのフォーマのみでした!

すでに登山口は標高1452mで、カーブ連続の山道を車で急激に上って来た為
女性2人が、到着直後から頭痛と吐き気(-_-;)に襲われていたことと
仮眠後、夜明け前から雨の為、様子を見ながらカッパを着て、予定より遅い6:45分に駐車場を出発!



駐車場から徒歩10分で、立派な水洗トイレ(左の建物で無料)がある、登山口の中房温泉に到着した。
中央の階段を上がって、建物の間を進めば登山道。
中房温泉(標高1452m)から燕山荘(標高2680m)までは、標高差は1228m、距離は5.5km。
トイレなど最後の身支度を整えて、7:10分に登山口を出発した。

温泉登山口から1km登ると第一ベンチ(10m下った場所に湧水の冷たくて美味しい水場あり)
1.7kmで第二ベンチ、2.7kmで(燕山荘までほぼ半分)第三ベンチ


第三ベンチを過ぎた辺りから、木の根っこが張り出した登山道が目立つようになる。


更に3.1kmで富士見ベンチ、そして3.8kmで合戦小屋があり、程よい休憩を入れて安心して登れる。
途中で一時大雨にあったが、滑る岩場もなく登山道も整備されており
聞くところによると、日本3大急登とか!そうは感じさせない道のりだった。



10:45分、合戦小屋に到着…ここは休憩と食事とトイレのみ!

休憩専用の小屋と言うだけあって、内に外に、休憩用のテーブルがたくさん置いてあった。
そして雨にもかかわらず、地元産だと書いてあったスイカが超人気!

中房温泉からここまで、荷物専用の滑車があるので、スイカが名物となったようだ。
八等分のスイカが一切れ800円…つまり丸一個買いだと6400円かぁ^^;
味塩付で、汗をかいた後の水分と塩分補給には持って来いだが
スイカは帰路の楽しみに取っておき、私達は暖かいコーンスープ(600円)を注文した。
隣でカップラーメン(350円)を注文していたが、3分お待ちくださいと店員さん
何とお湯を入れて、直ぐに食べれるようにして出してくれたようだ!
この山には重い水もお湯を沸かす道具も、必要ないかも知れないなぁ…
登山口が温泉地で、合戦小屋までは滑車があるのだから、初心者にはとっても優しい燕岳だ!

合戦小屋でゆっくり昼休憩後、11:30分に燕山荘目指して出発!
程なく合戦の頭(三角点とベンチあり)で、ようやく歩きやすい尾根上に出たが、小雨とガスで視界はなかった。



花を愛でながら…小雨でもより一層可憐で心を癒してくた花たち。


    
①           ②           ③           ④
    
⑤           ⑥           ⑦           ⑧
   
⑨           ⑩           ⑪           ⑫
   
⑬           ⑭           ⑮           ⑯ 

①ウサギギク ②コケモモ ③ゴゼンタチバナ ④コバイケソウ ⑤アオノツガザク⑥トリカブト ⑦カラマツソウ
⑧ウラジロナナカマド ⑨       ⑩シナノキンバイ ⑪アキノキリンソウ ⑫        ⑬イワカガミ 
⑭ハクサンシャクナゲ ⑮チングルマ ⑯ハクサンフウロ 


12:40分、燕山荘に到着。



お花畑とガスの中に、燕山荘が見えてホッとする。

合戦の頭からは、晴れていれば気持のよい尾根歩きとなるのだろう…
雨は霧雨に代わり、辺りは気持明るくなってきたが、相変わらずここまでの遠景視界はガスのみ!
標準タイムよりはややオーバーだったが、やはり日本の3大急登!無理は禁物!
見た目では何も感じないが体は正直、いつもより心臓がバクバクすると言うメンバーがいて
足を止めてしばし立ち止まるパターンを、何度も繰り返した為のタイムだったが
山は色んな意味でハプニングを想定して、
ベテランと言えども早めの行動、余裕の時間が必要だ!



燕山荘前に、燕岳までは1.0kmとの案内板があったが
濃いガスがかかり、誰も山頂を目指す人はいないようだった。
先に宿泊の手続きを済ませて、山頂行きは様子を見ることにした。



燕山荘建物の歴史は古いらしかったが、
太い丸太や針を利用したログハウス風…頑丈そうで綺麗で趣あり!



今日は混雑がないらしく、畳3畳の区切りの部屋に3人で寝ることとなった。
山小屋独特の2段部屋になっているので直立は出来ないが、天井もまぁまぁ余裕の高さがあり
カーテンを閉めれば、ちょっとした個室のイメージでした(^^)v

「水不足なので無駄にしないように!」との張り紙はあったが
「洗面所の水は飲み水なので、ご自由にお持ち帰りください」との案内もあった。
ちなみに枕は6個置いてあったので、混雑時は6人部屋となるのだろう^^;


小雨では散歩に行く気にもなれず、しばし仮眠タイムとなる。
夏用の布団だろうか?折りたたんで寝袋にもなるようだったが、薄くて暖かさを感じない!
直ぐに着替えたものの、雨と汗で体が冷え切っていたせいなのか?
 寝不足にもかかわらず、何故か眠れなかった(+_+) お隣2人は高鼾だったけど…

早到着組の夕食は、5時からだった!
早めの夕食を済ませて、6時を少し回った頃に何気に見た部屋↑の窓…



わっ(^-^)目の前に虹だ!…しかもクッキリ、そして二重虹!



南側の窓に走る!…山荘の東側と南側を囲むように虹が出ていた!

画像では右端と左端しか撮れなかったが、ズーム無しでこの大きさ!
雨は降っていたが窓を開けて見上げると、虹は上で丸く繋がっていて、4分後にはス~と消えた。
夕焼けの代わりに現れた、思わぬ4分間の虹のショータイムに感激!(^^)v


燕山荘が登山客に人気なのには秘密があった!

夜7時から、オーナーによるアルプホルンの演奏会があった!
登山の注意事項なども交えて、北アルプスや燕岳の魅力を紹介するスライドもあり、
話し上手なので、ほとんど泊り客全員参加で、大いに盛り上がった。

賢い登山の仕方や体調管理など、富山HCにて多少は会得していたので
それほど目新しい情報などはなかったが、一つだけ心に響いた言葉があった!

「 登山とは、魂に栄養を与えること… 」

大自然の風景と共に、花や鳥や野生動物、星や夕日、ご来光…それらを体で感じることに意味があることを
ここで初めて、言葉として聞いたような気がしてハッとした!
まさに今まで、魂に栄養をいっぱいもらって帰っていたと思うから(^-^)


2日目<快晴の表銀座を歩く…燕岳~大天井岳(蛙岩)まで>



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