雨にも負けず山歩き♪

青空を見上げながらも、しっかり足もとを見つめて歩く自然観察情報!

残雪の立山別山(2880m)…雷鳥沢を登る。

2015年05月21日 | 富山県の山

別山より剣岳


2015/5/17(日)  残雪の立山別山(2880m)…雷鳥沢を登る。


金沢森本IC(4:50)→立山IC(5:30)→立山駅P(6:00~)→ケーブル発(7:00)→バス発(7:20)→
立山室堂(8:05~20)→雷鳥荘(8:45)→雷鳥平(9:00~15)→剣御前小舎(11:05~10)→別山南峰(11:45)
→別山北峰(11:55~12:45)→剣御前小舎(13:15~25)→雷鳥荘(14:20~25)→立山室堂(15:05~)
→バス発(15:35)→ケーブル発(16:30)→立山駅(16:40~17:05)→立山IC(17:35)→金沢森本IC(18:10)


1ヶ月で雰囲気が大きく変わった立山。。。

                                              

2012/5 室堂山展望台と一の越        2013/4 白い雷鳥に会いに  
2013/5 室堂山展望台と一の越
        2014/4 浄土山        2015/4 別山乗越


クラブの例会で立山周辺に行く計画だったが、2014年から4月5月11月の入山に限り、雪崩ビーコン携帯が義務化された。
総合的に費用も高く、ビーコンも扱い慣れていないなどの理由から例会としては中止となったが、個人山行に切り替えて実施!
マイビーコン2名、レンタルビーコン7名、万一の時の保険だと思って素直に受け入れるしかない(@_@。
雪の立山大好きメンバー9名、カメラ好き多数!それぞれベストショットを撮るのも楽しみの一つと集まった。

移動中の車内でも、日の出の太陽が美しいとパシャパシャ、剣岳のシルエットが浮かんだとパシャパシャ…(^^♪
弥陀ヶ原では猿の親子が出迎えてくれて、チラッと見えた称名滝の勢いにも圧倒され、徐々に高くなる雪壁からも目が離せない。
アッと思ったときにカメラを取り出していては間に合わない!立山室堂に到着する間も、ワクワクの時間帯であった。

立山駅の室堂ライブカメラでは、朝7時前の気温が2.8度と表示されていて、晴れで風は弱く、登山日和に感謝(^人^)
雪の大谷は1ヶ月で7m減の12m、でもまだまだ見応えあり!初めて見たとすれば感動の高さである!
 
前回までは、雪の立山に来たら白い雷鳥さんに会うのが目的の半分を占めていたが、今日は別山北峰が目標!
往復の途中で会えればラッキーかと思っていたが、 みくりが池で早くも遭遇、雄山をバックに岩に仁王立ち姿であった。
 
雷鳥平で全員がアイゼンを履いて、雷鳥沢に繰り出し、前回同様旗を目印に夏道の尾根まで直登!
尾根からは夏道となり、以後アイゼンの出番はなし、小舎手前と別山南峰と北峰の間に若干残雪があった程度である。
昨年の同時期に登った浄土山では、強風で1分も留まっていられないほどであったが、比較すると今日は天国(^^)v
12時前に到着した別山北峰で、剣岳や後立山連峰を心行くまで眺めながらの昼食タイムを取る事が出来た。

下りでは剣御前小舎から夏道方面に若干下り、雷鳥沢の雪渓の谷へと入った。
眼下に小さく雷鳥平のテント場が見えていたので、そのまま数人は尻セードで、数人はツボ足で下っていき
ベテランY さんは得意のグリセードを披露!新人I さんの靴スキーもなかなか上手!私はもちろん尻セードで(^^ゞ
スキーで言ったら上級コースくらいの斜度があり、ザラメ雪でも気持ちよく滑って、しかもロングランコース!

ピッケルを使って滑落訓練には持って来いの場所であったが、本番で練習はできないので楽しく下るのみ♪
あっという間に雷鳥平に辿り着いたが、尻セードの皆さんのお尻はびしょ濡れとなっていた。

若干疲れた方もいて、時短のためもあり、室堂山荘経由は諦め、みくりが池経由で室堂ターミナルに戻った。
朝よりも池の雪が融けていると感じたのは皆さん同じ、本当に暖かくて穏やかな一日であった。
別山からの眺望も素晴らしかったが、みくりが池から立山を眺めるのも格別!なかなか足が進まない(^^ゞ
一日眺望を見ながら歩いていたのに、いつまで見ていても見飽きないと言うのが本音である。

予定より若干早く室堂に戻れたが、ターミナルには既にバス待ちの大行列ができていて、早速最後尾に並ぶ。
人の数だけ次々と臨時バスが出ており、やはり予想通りこの時期の土日、バスの時刻表はあってないようなものだった。
混雑時期は旅行会社の団体さんが優先で、残った席の数に応じて一般客を乗せるという方式である。
待ち時間を利用して3名は雪の大谷へ!我々も30分ほど並んでいたが、運よく順調に9名が一緒にバスに乗車できた。

雪の立山に2回行けて大満足! 早くも来年のコースはどうだとか、テント泊だとかの意見がチラホラ…
立山大好きの良きメンバーに恵まれ、雷鳥さんにも出迎えて貰えて、尻セードでスキーの快感も味わえた一日だった。



GPS軌跡…室堂から立山別山北峰までピストン(登り3時間35分、下り2時間20分、休憩多め含む)


全員がビーコン持参で立山入り!


 
   高速での朝焼け風景              バスの車窓で雪の大谷



室堂からの第一歩。。。立山も浄土山の稜線も雪融けが進んでいた!



剣岳が呼んでいるので、みくりが池方面に歩き出す。。。



立山とみくりが池



立山と雷鳥
 


雷鳥さんアップ…右足どうしたの?ずっと片足立ちのままだった。



みくりが池温泉周りも雪融けが進んでいた。



雷鳥平でアイゼンを付ける…剣御前小舎も視界に入っており、コースを見極めて出発!



途中で振り向くと、一の越山荘の奥に槍ヶ岳の頭が見えてきた。



夏道の尾根に合流した地点からの奥大日岳、大日岳、左肩に弥陀ヶ原と鍬崎山



剣御前小舎手前の細尾根に、雪渓はまだ残っていた。



剣御前小舎に到着!


剣岳を見ながら天空の散歩道。。。



別山へ向かう途中の尾根から剣御前山と剣岳、左奥に毛勝三山、右奥に旭岳、白馬岳…
ここからだと、剣山荘と剣沢ヒュッテが、小さいが綺麗に見渡せた。



右手側には立山三山縦走路が一望!次はここを歩きたい(^^♪



剣岳と別山北峰への稜線…メンバーの皆さんが同じポーズで剣岳にカメラを向けている(^^ゞ
剣岳の奥には後立山連峰、眼下の剣沢ではスキーヤーが名残の雪で滑りを楽しんでいた。



幸せ気分で足取り軽く。。。


別山北峰でゆっくり過ごす。。。



やがて、別山に一部隠れていた後立山連峰が全貌を現す!



別山北峰からの立山連峰…赤い屋根、真砂岳直下の内蔵助山荘も見えていた。



別山北峰からの白馬三山、唐松岳、五竜岳、鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳…



帰路のバス車内より…まだまだ見応えありの雪の大谷。


今回のメンバーには千葉県出身の2人がいて、日帰りでこんな所まで来れて羨ましい環境だと言っていた。

先月出会ったスキーヤーやボーダーも、県外からのガイド付きツアーが多く、皆さん更にお金をかけていて
室堂や雪の大谷では、中国語やタイ語が飛び交っていたので、海外から遥々やってきた観光客も多数である。
晴れて穏やかな一日で360度の眺望も欲しいまま、 メンバーには払った費用以上の値打ちだったと言う人もいて
何度来ても魅力的な立山…+ビーコンの費用は、考えれば大したことではなかったと思えたのである。

 

コメント (2)
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