雨にも負けず山歩き♪

青空を見上げながらも、しっかり足もとを見つめて歩く自然観察情報!

残雪の鳳凰三山(薬師岳・観音岳・地蔵岳)と守屋山②

2015年05月04日 | 百名山の山

3年前はここでご来光を待ちながら、明け行く山並みを楽しんだ♪…薬師岳北峰より


2015/4/27(月)~29日(水祝) 残雪の鳳凰三山(薬師岳・観音岳・地蔵岳)と守屋山

                               夜叉人峠登山口よりピストン(参加者5名)
 

27日(月)  > 守屋山(1650m)…立石登山口より半周回コース
< 28日(火)  > 砂払岳(2740m)・薬師岳(2780m)


テント撤収~夜叉人峠登山口(6:00)→夜叉人峠(6:55~7:10)→枝立峠(8:20~25)→
山火事跡(9:05~10)→苺平(9:55~10:00)→南御室小屋(10:30~11:20)→砂払岳(12:30~50)→
薬師岳小屋(12:55)~宿泊手続き~薬師岳山頂~北峰(13:15~50)→薬師岳小屋(14:00)


29日(水祝)  > 薬師岳(2780m)・観音岳(2840m)・地蔵岳(2764m)


午前中の頑張りで、ゆったりまったり薬師岳!


日帰りとは違い、2日分の食料と水、着替えやアイゼンなどを入れたザックは重く、肩と腰に負担がかかる('_')
山小屋の情報では、昨年と比較すると残雪は少なく、ピッケルを必要とするような残雪の急登もないようであった。

出足はスローで、夜叉人峠小屋に辿り着き重いザックを下ろし一息、北岳・間ノ岳・農鳥岳の白い山並みが美しい!
後に聞いた話では、昨年のGWは登山口から雪だったとか!今回はここまで登山道に全く雪はなかった。

ポツポツ見られた雪も、杖立峠を過ぎ、標高2400m付近から南御室小屋までは積雪1m程の連続残雪歩きで、
全体に固く締まった雪質ではあったが、アイゼンを履くほどではなく、ツボ足のキックステップで十分に歩けた。

予定より早く南御室小屋に到着!テン場にテントは二張りほど、我々は予定通りここで昼食休憩をとった。
小屋周りに雪はなく、テン場には土が出た部分と雪が残る部分があり、GWにはカラフルテントで埋まるのだろう!

冷たい湧水が豊富なこの小屋での休憩は有難く、ご飯よりまずはお水を飲みに走る。。。
薬師岳小屋には水がないため、空のボトルにお水(1リットル)を確保!…ザックが更に重くなった(@_@。
しかし夏であったら、プラス1リットルでは済まないので、後1時間ちょっと頑張らねば!と気合を入れる

砂払岳では再び白い山々の眺望に酔いしれ、足元の白砂と丸い大岩、独特の感触に酔いしれ、
薬師岳小屋が目の前であることから気持ちも楽になり、ゆっくりゆっくりと楽しみながら小屋まで下って行った。

薬師岳小屋は29日が小屋開きのようであったが、特別に入れてもらえたのか?本日の宿泊者は我々5名のみである。
ある意味「貸し切り」って事で何をするにも楽だけど、夏山の賑わいから考えると何だか少し寂しい気もした。
何処からきて明日は何処に下山するの?とか、見知らぬ同士、山歴山談義、自慢話も聞けないのは残念かも?

ザックを小屋にデポして、直ぐに薬師岳に向い、広い山頂をのんびりと巡り、本日の山頂眺望も5人占め(^^)/
お天気も良かったのに、連休の前日と言うだけでこの静けさは予想外であり、やっぱり嬉し寂しの心境であった。

小屋に戻っても時間はたっぷり、日頃晩酌はしない私だが、皆さんに釣られてご褒美の缶ビール(350cc)を1本注文!
アルコール度50%の、マイ洋酒(500cc)瓶を持参のS氏、いつもの寝酒とかで焼酎(250cc)持参のKさん、
日本酒ワンカップを注文したKさんは、寒いので熱燗にとお願いしたが、小屋周りの除雪で忙しくてと断られ冷酒となる(^^ゞ

そんなこんなで長~い宴会と山談義で過ごし、体力を持て余したK&Nさんコンビは、除雪の手伝いにと外に出た!
北陸で生まれ育ち、スコップ作業は手慣れたものと、外トイレへの階段作りに協力し、30分ほど頑張ってくれたのである。
お蔭で小屋の管理人さんも機嫌良く、食事の時など私たちに貴重なお話もして頂けて、仲良く過ごすことができた。

夕食は5時半から、何年たってもメインが「おでん」、コンニャクが凍みて固いんだよねー毎回!
ちょっぴり付いてきた福神漬けが一番美味しかったかも(^^ゞ …期待してなかったから良いけどね!
夕方から薄雲がかかり夕日は見れず!携帯も不通なので天気予報は確認できず!…見れず出来ずで就寝 (__)zzz



GPS軌跡…(登山口前泊+薬師岳小屋泊 往復歩行距離27.3km)


夜叉人峠登山口を早朝6時にスタート!



3つの小屋、それぞれ2015年GWの営業日と注意事項が書かれていた。


 
  夜叉人峠登山口(標高1380m)              夜叉人峠小屋は閉設



夜叉人峠からの南アルプス(北岳・間ノ岳・農鳥岳など)
既に標高1800m近くあるので、ここまで来てキャンプなど(テン場あり)を楽しむのも良いかと思えた。


 
杖立峠(標高2180m付近)ここからしばらくは楽な登りが続いた。


 
    山火事跡手前の登山道         山火事跡(標高2310m付近)からの眺望


 
(左)苺平(標高2512m付近)…苺平手前2400m付近からの残雪は、南御室小屋まで続いていた。



南御室小屋(標高2420m)…苺平からは標高約100m下ってきた。


 
 冬場も豊富に流れる冷たい湧き水         昼休憩後は小屋横から登りスタート!


 
   標高2630m付近のガマの岩       砂払岳(2740m)直下…雪と砂と眺望の境界線



境界線を越えると景色が一変する!何度来ても 「 トンネルを抜けたらそこは… 」 の心境だ!


砂払岳をゆっくり楽しんだ後、直ぐ眼下の薬師岳小屋へ


 
薬師岳小屋は半分雪に埋まり、小屋の中(床下の土間)まで雪解け水が流れてきて、かきだしが大変らしい。
 屋根にあるのは私達の為のお布団のようだったが、埋もれているせいで平屋の小屋は以前より小さく感じた。


 
午後からは雲が増え、太陽が隠れると肌寒く、上着を羽織って薬師岳に向かった。(左)
右画像ピークは後ろを振り返った砂払岳、薬師岳小屋を含む窪地だけ、雪が吹き溜まっている。


 
薬師岳山頂と山頂からの北岳方面



白砂が美しい…明日歩く予定の観音岳方面



益々雲が増える中、雲の切れ間から薬師岳に日が射した!
山頂で30分以上過ごしたが、我々の他には全く人影なし(^^ゞ


心行くまで眺望を堪能して小屋に戻った。



いつ見てもサンゴ礁のようで芸術的!小屋近くのダケカンバ。。。



残雪とダケカンバと砂払岳


 
頑張るK&Nさんと管理人さん                     夕食の定番おでん

 

コメント
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