白雲去来

蜷川正大の日々是口実

秀逸だった「バヤルタイ」。

2021-02-04 11:46:51 | 日記

2月1日(月)曇り。

今日から2月。と言っても何かが変わるわけではないし、相変わらずコロナの罹患者の発表に一喜一憂し、色々な理由を付けては酒を飲み、老眼に辟易しながら読書し、気まぐれにユーチューブで懐かしいベニ―グッドマンや原信夫とシャープ&フラッツのスゥイング・ジャスを聞いている。しかしユーチューブは凄い。聞きたい、見たいと思うものをググれば、ほとんどある。家の近くにあったツタヤが撤退してから、ほとんど音楽CDを聴くことがなくなった。その分パソコンで楽しんでいる。過日、パソコンに接続するスピーカーを買ったので、音が格段に良くなった。奮発してBOSEのスピーカーを買おうと思ったが、愚妻と一緒だったので思いとどまった。

昨日、偶然に見たのが、中京テレビのドキュメンタリー「バヤルタイーモンゴル抑留72年越しのさようなら」という番組。これがとても良かったのに加えて勉強になった。

中京テレビで報道記者として働くモンゴル人女性ホンゴルズルさんは、大学を卒業するまで暮らした母国モンゴルに存在した「戦後の日本人抑留」という事実を知った。そして抑留者や遺族の集まり「モンゴル会」を取材中一人の老人と出会う。彼に密着しながら、高齢となった彼の最後のモンゴル墓参に同行し、男性の思いと記者としての自分の気づきや発見を綴った作品だ。

タイトルの「バヤルタイ」とはモンゴル語で「サヨナラ」という程の意味だが言葉の持つ含蓄は深いという。(「テレビの旋風」より抜粋)

昭和20年8月9日、日ソ不可侵条約を一方的に破り満州に侵攻したのがソ連とその衛星国であったモンゴル。シベリアに抑留され強制労働に従事された日本人から二万人余をモンゴルへ移送し、労働力として酷使した。ウランバートルに現在もある国立大学(ホンゴルズルさんもその大学の出身)など重要な建築物の多くが、当時の日本人の手によって建築されたという。インタビューの中で、「モンゴルは戦勝国」「日本がモンゴルに迷惑をかけたので、日本人の強制労働は当然」とかいうことを言っていたのが唯一笑わせてくれた。とにかく、モンゴルの参戦と日本人の抑留と言う事実を恥ずかしながら知らなかった自身に喝!と勉強させて頂きました。

まっ詳しいことは長くなるので省くが、詳しいことを知りたい人は「テレビの旋風」もしくは、中京テレビのドキュメンタリーを探してみてください。

 

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