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白雲去来

蜷川正大の日々是口実

23年前の雪の朝を思い出した。

2010-05-16 16:11:40 | インポート

五月十四日(金)晴れ。

 そういえば、昨日の新聞に、住友不動産の元会長の安藤太郎氏の死亡記事が掲載されていた。「えっ」という感じだった。

 歯医者に行っている時に、統一戦線義勇軍の針谷大輔議長からも電話が入り、「安藤太郎が死にましたネェー」と、針谷議長も感慨深げだった。お互いに長話をしなくとも、胸に去来する思いは一緒である。

 あれから、もう二十三年が過ぎた。安藤氏は、百歳で天寿を全うした。我々が事件を起こしたとき、彼は、七十七歳だった。失礼ながら、最近は、ほとんどマスコミ等で名前を聞かなくなって、すでに亡くなっているのかと思っていたら、百歳まで長生きをしていたとは・・・。

 あの日、雪さえ降らなかったら、安藤氏も、もちろん我々の運命も大きく変わっていたに違いあるまい。当時、私達は、安藤氏と、氏が会長をしていた住友不動産に対して、「サラリーマンが一生かかっても、都心では一坪の土地さえ買えない状況を招来した」と、糾弾した。その思いは、今も変わっていないが、あの時に雪が降ったのは、やはり天の差配のような気もする。一足先に逝った、野村先生は、あの世で安藤太郎氏とすれ違うのだろうか。合掌。

 「大吼」の校了が迫っているので、夜まで机に向かった。八時まで、行なってから、一息入れるつもりで、「黒霧島」を飲んだら、そのまま寝てしまった。色々と考えさせられた一日だった。

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