七月二十九日(月)雨のち曇り。
午後から東京行き。千歳烏山という所にある出版社、展転社に秋の群青忌に間に合わせるためにまとめた「師・野村秋介」の打合せ。 千歳烏山駅に降りるのは初めてのことである。新宿から京王線の特急で明大前で急行に乗り換えて千歳烏山へ。途中、民家とぎりぎりの所を通る場所があり何か、江ノ電を思い出した。 駅を降りて、タクシーを拾える場所まで歩いたが、この街並みにはなぜか見覚えがある。そうか思い出した。大日本生産党の北上清五郎先生のご葬儀で来たことを思い出した。確か平成十七年の十一月のことだ。
展転社に電話して道順を聞きタクシーに乗るが、私のような横浜の田舎者にとって世田谷区と聞くと、随分と都会のような気がするが、展転社のある所は下町、というよりも住宅密集地と言ったほうが良く失礼ながら都会のイメージとは程遠い。恐らくまだ区画や建蔽率などがうるさくない戦後すぐに民家を建てたのだろう、狭い路地ばかりで一度や二度来ただけでは、道が覚えられない。引越しの車が止まっていて、通れないので、タクシーを降ろされた。 藤本社長が迎えに来てくれなかったら迷子になるところだ。
遅れてデザイナーのはが里枝さんも到着して表紙のデザインなどを打合せ。 近くに作家の山平重樹さんの家もあることを思い出して駅前で待ち合わせ。五時前に藤本社長にお世話になって飛び込みで居酒屋に入って一献会。仕事を終えた荒岩氏も合流。たいしたつまみもなかったが仲良しさんばかりで楽しかった。
「六ベロ」の藤本社長にお礼を言って解散。 藤本社長は山平さんを拉致してネオンの海に消えて行った。 私は、はがさんと新宿まで一緒。 湘南新宿ラインで帰宅。 いい酒だった。