いやもう、すっごい遠い昔に行ったような気がする佐倉の甲冑まつり (違) の参加者に配られた、佐倉順天堂記念館・旧堀田邸・武家屋敷の3館共通入館券。
実は財布の中に入れっぱなしにしていたんだけど、ふと気がついたら5月末までの有効期限だったことに気がつき、このままゴミにするのもなんだかもったいないので使ってくることにいたしました。
またまた母の見舞いのついでに (・・・・・どっちが 「ついで」 なんだか 笑) 無理やり行ってきたわけですが、一応そういう経緯なんで、佐倉についたのは既に4時頃。
全部を見るのは難しいと思われる時間なので、とりあえずは一番興味があった佐倉順天堂記念館へ向かうことにしたわけですが、着いた時には既に閉門準備中。
ようするに入館時間ぎりぎりだったわけですね。
記念館の方にしたら、ありがたいのか迷惑なのかよくわかりませんが (笑) 、私一人で貸し切り状態でございました。
佐倉順天堂は藩主・堀田正睦の招きを受けた蘭医・佐藤泰然が天保14年 (1843) に開いた蘭医学の塾で、この記念館は安政5年 (1858) に建てられた建物の一部を使っている記念館です。
「順天」 とは 「天道に従う」 すなわち 「自然の理に従う」 ということを意味しているそうで、もちろん、いわずと知れた順天堂大学の前身ですわね。
↑ 入場は4時30分までだそうです♪
堀田正睦といえば、 「大河ドラマ・篤姫」 の時代の老中で、阿部正弘の後をついで老中首座になった人物であり、鎖国攘夷を時代錯誤だとする開国派の人物でもあるんですが、ま、蘭学を奨励して順天堂を開かせたっていうぐらいの人物なんだから、納得もできますね。
ちなみに佐藤泰然は、あの 「松本良順」 のお父さんだよ♪
ここには、当時の医療器具や医学書などの資料はもとより、「療治定」 と書かれた治療の料金表まで展示してあります。
○ 白内障手術 : 金千足
○ 乳癌摘出手術 : 金千足
○ 帝王切開手術 : 金十両
・・・・などと読み取れるこの料金表からすると、こういう手術も行っていたということですよね。
えーっと・・・・安いんだか高いんだかわかりません (爆)
手術をする場合には、 「手術承諾書」 をとり、万が一死亡した場合には、佐倉に埋葬するために必要な書類まで患者に提出させていたらしい。
現在でも手術の前には 「手術承諾書」 を書きますが、埋葬のための必要書類まで書かせられたら・・・・ちょっとびびりますね (笑)
しかもその当時、既に華岡青洲によって麻酔薬は開発されていたものの、安全性に疑問を持った佐藤泰然は、手術に麻酔薬を用いなかったそうです。
患者の生命力と精神力に頼って手術したといわれているそうですが・・・・・やっぱりびびります~。
その他にも興味ある資料や品物が数多く展示されており、ひとつひとつゆっくり時間をかけて見てみたかったんだけど・・・・・なにしろ時間が (笑)
結局、佐倉順天堂記念館だけでタイムオーバーだったもんで、駄目でもともと、「別の日に武家屋敷へ行くことはできますか?」 と聞いてみたら、やっぱりだめでした (笑) ちっ。
← いい雰囲気の記念館です
同じ佐倉の地にある佐倉城址公園。
その中にある国立歴史民俗博物館では、6月3日から 『近代医学の発祥地・佐倉順天堂』 と称されるミニ企画展が行われるらしい。
せっかくなので、また母の見舞いの 「ついで」 に (笑) 行って来ようっと。
あ、こっちは有料か (笑)