https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171222-00010003-biz_lifeh-sci
大量のビットコインを買ったのに、価値の高騰後にアクセスできなくなったという話を、ときどき耳にします。先日もEngadgetに、たまたま香港に旅行したおかげで幸運にも20万ドル分のビットコインを取り戻した人のストーリーが掲載されていました。
ビットコインに手を出すなら、安全には気をつけなければなりません。特に、何年も置いておくなら、ストレージ環境をアップグレードしましょう。以下に、ビットコインをできるだけ安全に保管する方法を紹介します。
まずは、何をするにしてもビットコインというモノを実際に保管するわけではないことを理解しましょう。なぜならビットコインには実体がなく、ブロックチェーン状に暗号化されたアドレスだからです。あなたが所有するのは、特定位置のビットコインを解放するためのユニークなキー。ウォレットに入れて保管しなければならないのは、そのキーになります。
それを理解したうえで、求める安全性レベルと使用頻度に応じて、ビットコインの保管方法を決めるといいでしょう。
ビットコインなどの暗号通貨は、オンラインのデジタル・ウォレットか、スマートフォンやコンピューターのローカルに保管するのが楽な方法です。ただし、公開された場所にビットコインを放置しておくのは、ハッカーやフィッシング詐欺による攻撃を歓迎しているようなもの。そのため、ビットコインをオフラインで保管するハードウェア・ウォレットがベストな選択肢と言えるでしょう。
多くのハードウェア・ウォレットはUSBドライブのような見た目で、コンピューターと簡単に接続可能です。セキュリティにはPINナンバーと「シード」と呼ばれる第2のパスワードが使われます。シードはPINを忘れたときに使用します。どちらも忘れてしまうと大変なことになるので、シードはオフラインの安全な場所に書き留めておきましょう。
ハードウェア・ウォレット最大の欠点は、失くしたらどうにもならないところ。ですから、暗号化されたストレージデバイスに少なくとも1つはバックアップを作成しておきましょう。
安全なハードウェア・ウォレットは、100ドル以下でたくさん売られています。Wiredでは、「Trezor」または「Ledger Nano S」を推奨しているようです。現在発売されているトップモデルの詳細比較はこちら(https://www.buybitcoinworldwide.com/trezor-keepkey-ledger/)をご覧ください。
ハードウェア・ウォレットのもう1つの欠点が、支払いプロセスが面倒なところ。そこで、デジタル・ウォレットに小額のビットコインを保管しておくのが賢明です。たとえば「Mycelium Wallet」は、オフラインのストレージデバイスと連携しやすい設計になっています。
最後に、ビットコインをオフラインで保管したいけれど、ハードウェア・ウォレットは使いたくないという人にはペーパー・ウォレットがいいかもしれません。これは本当にただの紙きれで、自分のビットコインにアクセスするためのパブリックキーとプライベートキーが印刷されたものです。
しばらくビットコインを放置するのであれば、ペーパー・ウォレットもオススメです。ただし、安全な場所に保管し、その場所を忘れないようにしてくださいね。