センター試験が終了し、2018年入試が本番を迎えた。今年の入試は、今まで以上に入りやすい入試だ。大学入試センターによると、今年春の高校卒業見込み者数は106万人余りで、前年に比べおよそ1万4000人減少する。
今年のセンター試験の志願者数は58万2669人で前年より6702人、1.2%増えた。少子化の中での増加であり、国公立大人気が相変わらず高いことが分かる。現役生0.4%増に対し浪人生は4.9%増で、浪人生のほうが増えている。受験生の現役進学志向が言われる中で、浪人生が増えているのは、景気が回復し経済的な余裕が出てきた証しともとれる。不況の時は現役進学志向に拍車がかかるものだ。
現役生のセンター試験受験率(センター試験志願者数÷高校卒業見込み者数×100)は44.6%で過去最高となった。受験率の高い都道府県をみると、東京が58.1%でトップ、次いで広島が55.2%、愛知が52.5%、富山が52.1%、石川が50.7%だった。この1都4県で5割を超えている。高校生の半数以上がセンター試験に出願しており、国公立大志向が強い都県といえよう。
近年はセンター試験の成績が、その後の入試動向に大きな影響を及ぼす。平均点が上がれば強気の出願になり、下がれば弱気になって志望を下げたり、私立大併願校を増やしたりするが、今年は前年並みと見られている。