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旅行記、世相独言

湖水地方の休日 ― コモ湖 ― (異文化体験28 イタリア満喫の旅3)

2013年02月03日 18時10分37秒 | 異文化体験_西欧
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湖水地方の休日 ― コモ湖 ― 1996.04.28

 コモ湖へ出発前のひと時 ホテル・ラウンジで

 コモ湖はミラノの北50km、アルプスの南山麓に位置する人型をした湖。マッジョーレ湖やオルタ湖、ルガノ湖などと共に湖水地方と呼ばれている。そんな中でコモ湖は周囲が切り立った高い山々に囲まれ、最大水深420mとヨーロッパ最深の湖。湖畔のコモの街へは、ミラノ中央駅から電車で約45分で到着する。

  ミラノ中央駅からコモまで電車で約45分

 コモのカヴール広場にある桟橋から様々な遊覧船が出ている。我々は、とりあえず人型をした湖の付け根に位置する北イタリア最高級リゾート地ベッラージオまでの往復チケットを購入する。
 早春の湖上は、少し肌寒いが、時折顔を出す日差しが身体を暖めてくれる。湖畔のあちこちに豪華なヴィラが見える。18~19世紀にかけて欧州の王室や富豪が競って建てた名残だそうな。古くはシーザーやアウグストゥスらのローマ貴族にも愛されたようだ。

    
(左)コモの街を離れると左丘陵に大きな断層が見える (右)富豪が競って建てた絵のような別荘

 急ぎ旅の人には水中翼船も

 進行方向左岸に1年前に訪れて昼食を取った16世紀のビッラ・デステ(現在、チェルノッビオの最高級ホテル)も見える。

 ホテル棟右横の階段状のガーデンが見事 湖上にプールも併設

 1時間少々の舟遊びの間にスケッチをしようとスケッチブックを取り出すものの、初心者には景色が変わる早さについて行けず、結局写真を撮って後から描くことにした。


               

(左)写真中央の突端が「人」形のコモ湖の付け根のベッラージオ (右)ベッラージオの街、コート・ダ・デュールのエズ村の感じ

 ベッラージオで下船し、岬の周辺をそぞろ歩きする。集落の間をぬうように細い道が丘の上に伸びて、湖と共に生活する人々の息遣いが感じられる。

  岬の突端のレストランの屋外席で昼食

    
                      コモ湖の恵みの熱々フリットをレモン汁と塩で!
   
 丁度、お昼時でもある。岬の突端にある気軽に入れるレストランで昼食を取ることにした。レストランと言ってもこの時期、そんなに観光客もおらず、我々が2組目である。お奨めは「コモ湖の小魚のフライ」と「小海老とイカのフライ」だというので、じゃあ、それ! アツアツのフリットをレモン汁と塩で食べるのだが、これが結構いける。お腹が空いていたせいでもあろうか?

     
(左)以前登った市街を見下ろすブルナーテ山とケーブルカー 眺望はいまいち (右)コモの街を湖上から

       
 (左)船着場付近のコモの街                  (右)コモの街並み

 湖とアルプス山麓の景色を堪能して、コモの街に戻る。この頃にはお日様も常時顔を出し、コモの街も観光客で賑わっている。コモ周辺でブランドもののスカーフが作られているが、全く同じ品質のブランド無しスカーフが非常に安く手に入る(1枚千円)というので、お土産にする人が多い。


    
         ミラノの惣菜屋といえば「Peck ペック」 この後、日本にも進出 

 ミラノ中央駅に戻り、ドゥオーモ近くのペック(Peck)で夕食後、ドゥオーモ広場近辺を散策していると、サッカーが終わったのか、熱い賑やかなACミランのサポーターの集団が広場を占拠し始める。バイクに乗って応援旗を振りまわしながら広場に乱入してくる。この調子ではどうも負けたようだ。

 ドゥオーモ広場に集結するサポーター達。どうも負け試合?

 君子危うきに近寄らず。ホテルに戻る。