私たち日本人は、8月には先祖を迎える飾りをしたり、墓参りをしたりします。この盂蘭盆は仏教の習わしのようです。仏教とは関わりなく、お盆の行事の一部は古来の祖霊信仰にもあるようです。
お正月には晴がましい気分で神社に初詣をし、2・3月にはバレンタインデー・ホワイトデーで一喜一憂し、4月にはイースターだといってカラフルな卵を貰い、10月にはハロウィンで騒ぎ、12月にはクリスマスでプレゼントを交換します。
日本人は仏教、神道、キリスト教などさまざまな宗教や西洋の風習を取り入れて、日常生活としています。
普段は自分の宗派を意識することもなく暮らしています。
ふと気になったのが、わが国で最も多いとされている仏教の檀家・檀信徒にはどのようなことが法事として規定されているのかということです。
仏教を信心する家での法事と法要について少し確認したいと思います。(お寺さん自体が「檀家」ではなく「檀信徒」という言い方に変わってきている“個”の時代ですが・・・)
一般に、私たちは「法事」と言っていますが、厳密に言うとお寺の住職にお経をあげてもらうことを「法要」と言い、法要と後の食事等、久々に会った親族との懇親も含めた行事を「法事」と言います。
そもそも法要とは、仏になった故人を供養するという意味の仏教用語で、追善供養ともいいます。法要は故人を偲び、冥福を祈るために営むものなのです。
冥福とは、冥途の幸福のことで、故人があの世でよい報いを受けてもらうために、この世に残された者が供養をします。(宗派によっては、穢れたこの世の者があの世で幸福に過ごしているものの冥福を祈るとは本末転倒・言語道断。その必要は無いとしています。)
仏教では法要を行う日が決まっています。死後七日ごとに四十九日まで行う忌日法要(きびほうよう)と、一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌、三十三回忌などの年忌法要があります。
仏教では更に、五十回忌、百回忌と続きますが、一般には三十三回忌をもって『弔い上げ』とし、法事の締めくくりとしています。
必ず命日より早めの日に行うのが慣わしです。同じ年に法要が重なった場合、まとめて行ってもよいとされています。(早い法要月に合わせます。)
通常、仏教の家では「初七日」以降は以下の法要を行います。
十三仏は初七日から三十三回忌までの合わせて十三回の法要の守護仏です。 故人は十三の仏様に守られて極楽浄土に導かれ成仏するとされています。
①初七日;不動明王(ふどうみょうおう)
②二七日;釈迦如来(しゃかにょらい)
③三七日; 文殊菩薩(もんじゅぼさつ)
④四七日;普賢菩薩(ふげんぼさつ)
⑤五七日;地蔵菩薩(じぞうぼさつ)
⑥六七日;弥勒菩薩(みろくぼさつ)
⑦七七日;薬師如来(やくしにょらい)
⑧百カ日;観音菩薩(かんのんぼさつ)
⑨一周忌;勢至菩薩(せいしぼさつ)
⑩三回忌;阿弥陀如来(あみだにょらい)
⑪七回忌;阿閃如来(あしゅくにょらい)
⑫十三回忌;大日如来(だいにちにょらい)
⑬三十三回忌;虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)の十三仏です。
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