スケルトンハウス‐きまぐれCafe

生活とビジネス

そのときの思いや状況で、いろいろなことを話し合ってきた喫茶店。きまぐれに、思いつくままに・・・

おおばこ(大葉子)

2021-10-16 08:49:14 | 日記・エッセイ・コラム

 

 


 私が中学生の頃、確かそうだったと思うけど、国語の教師から、「この草は『おおばこ』という名です」「踏みつけに強く、学校の周辺で人などがよく踏む道端などの場所のほか、校庭などで、丈が高くなる草が生えないような場所、つまり校庭の縁・隅のような場所を選ぶ。」と教えられました。この時初めてこの草の名前を知り、以来私の頭に強く刻まれました。
 この草は中国からの帰化植物ですが、戦国時代以前からあったとのことです。その頃は大人といえども誰かに連れていかれることは常で、その時、おおばこの種を道すがら蒔いたらしい。一晩で芽を吹くほどに成長が早いので、後から「おおばこ」を辿って部下達が救出に駆け付けたとのことでした。道すがら蒔いたので、日本全国にこの草が蔓延っているとのことでした。
 なぜこの教師がこういった話をしたのか、もうその経緯(いきさつ)は忘れてしまいました。

おおばこ

 花期は春から秋(4~9月)にかけて。別名は「車前草(しゃぜんそう)」とか「相撲取草(すもうとりくさ)」といいます。「車前草」は、中国名です。「相撲取草」は、子供の遊びで、花穂をつけた茎を根本から取り、2つ折りにして、2人が互いに引っかけて引っ張り合い、どちらが切れないかを競う「おおばこ相撲」からの名前。

 おおばこは乾燥して生薬として利用されます。(日本薬局方で承認)①花期に全草を天日で乾燥したものを車前草。また、②葉だけを乾燥させたものを車前葉(しゃぜんよう)、種を乾燥させたものを車前子(しゃぜんし)といいます。種子、全草とも煎じて用いられ、服用すると咳止め、たんきり、下痢止め、消炎、むくみの利尿に効用があるとされます。また、車前葉は漢方薬として慢性気管支炎や高血圧症に使われます。

 民間療法では、膿が出るような腫れ物には、葉を火であぶってよく揉んでから、患部に貼り付けると治るといわれています。また、夏場に全草を採取して天日干しし、煎じてお茶代わりに飲むと、消炎、利尿、下痢止め、胃腸病によいと言われています。



【関係先】

 〇 季節の花 300 山本 純士 (Atsushi Yamamoto)撮影

 












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