スケルトンハウス‐きまぐれCafe

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そのときの思いや状況で、いろいろなことを話し合ってきた喫茶店。きまぐれに、思いつくままに・・・

金曜日の本屋さん

2017-05-13 08:12:54 | 本、雑誌とCD、DVD

 読書の仕方には、乱読・多読型と熟読型があると言われています。
 私は乱読・多読型だと思います。次々と新しい本を読みたくなります。だけど、ここ数年、小説を読むことが多くなってから、一つの作品を何度か読み返すようになりました。

 先日、購入後一度しか読んでいない本の何冊かを眺めていました。この中にもう一度読みたいと思う本があるのかなと思いながら。

 そして、手に取ったのが「金曜日の本屋さん」。一度読んでいるのだが、内容をあまり思い出せない。
 辺鄙な片田舎の駅の跨線橋にある、喫茶コーナーがある小さな本屋。そこでアルバイトをすることになった少年。本屋のオーナーの強面祖父さんに会いに、地下にある豪邸を本屋のスタッフと尋ね、そこで人生に影響を与えられるようなことがあった。
 それくらいしか思い出さない。そんなつまらない話だったはずはないと思った。だから、もう一度読んでみようと思いました。

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書名:金曜日の本屋さん〔A6判;文庫本〕
著者:名取佐和子
発行所:株式会社 角川春樹事務所
初版発行日:2016年8月18日



 本の奥付を見ると、この作品は角川春樹事務所のPR誌「ランティエ」2016年2月号から5月号に連載されたものを加筆して文庫本として出版されたものとのことです。

02_bookmark

販促品の栞(Webランティエ)



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クリエイターの歩(ayumi)氏によるランティエ2016年2月号から5月号の挿絵



 表紙カバーの裏表紙面に記述されている内容概略には、「人と本との運命的な出会いを描くハートウォーミングストーリー開店」と記されています。
 内容は、第1話 読みたい本なんかみつからない 第2話 マーローにはまだ早すぎる 第3話 僕のモモ、君のモモ 第4話 野原町綺譚 から成っています。

 この中の第3話のタイトルとなっている『モモ』は私も蔵書の一つにしています。ミヒャエル・エンデの作品です。

 1986年(昭和61年)11月のこと、JR垂水駅東口の北にあった書店で、仕事柄必要だった、(小学館が新に出版した)英和辞典「PROGRESSIVE」を購入しました。その時に、児童図書コーナーの棚に「はてしない物語」や「機関車トーマス」と共に背挿しされていた「モモ」を見つけました。辞書を買った二週間後に、須磨パティオの書店で「はてしない物語」を購読し、その2か月後に、件の垂水の書店で「モモ」を購読しました。これが、私が『モモ』を購読し、蔵書の一つに加えた経緯です。

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書名:モモ〔菊判;単行本〕
著者:ミヒャエル・エンデ(Michael Ende)
翻訳:大島 かおり
発行所:株式会社 岩波書店
初版発行日:1976年9月24日

書名:はてしない物語〔菊判;単行本〕
著者:ミヒャエル・エンデ(Michael Ende)
翻訳:上田 真而子、佐藤 真理子
発行所:株式会社 岩波書店
初版発行日:1982年6月7日



 この頃は、「ボックス入りの単行本を買っていたんだな~!」と我ながらに感心します。


 嘗て読んだ時に、この作品が表すような受け止め方をしていたのでしょうか? 目から鱗が落ちる思いです。


 作者の名取佐和子さんが、神奈川・藤沢の育ちであっても、兵庫・神戸市の出身だということで、なおさらに、一方的に親しみを感じています。『ほっぺちゃん』など、「名取 なずな」名義でも活躍。


≪余談≫
 東京の北方向、埼玉県熊谷市に野原という地名があります。上越新幹線の上熊谷駅の南、東武東上線の森林公園駅の北で、町の中央よりやや北寄りを荒川が流れています。
 この小説がここを舞台にしたかどうかは分かりません。それでも、ほぼその地域に野原という土地があるのは事実です。



【関係先URL】

 ○ 金曜日の本屋さん - 株式会社 角川春樹事務所

 ○ 角川春樹事務所 PR誌ランティエ


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 ○ The Never Ending Story/E-Girls







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